ヤクルトの若き大砲・村上宗隆(19)が27日、快音連発で一気に「本家ゴジラ超え」狙いを宣言した。
ここまで19本塁打を放っている燕のゴジラは、この日、神宮球場で全体練習に参加。「打てたら最高」というプロ初の1試合マルチ本塁打に意欲満々だ。「2本といわず4本でも…」。そう目をギラつかせた29日の巨人戦(秋田)で、元巨人・松井秀喜が自身と同じ高卒2年目に記録した20本塁打超えに照準を定めた。
さらに「一人二役」の働きにも気合十分だ。バレンティンが夫人の出産に立ち会うため米国に帰国中で、チームに合流するのは7月5日の中日戦(浜松)になる見込み。それだけに「バレンティンがチームを離れている。帰ってくるまでチームの流れを作りたい。チームが勝てるように頑張りたい」と強調。リーグトップの55打点を誇る村上は「しっかり打てるようにしたい」と力を込め、主砲不在をカバーするべく、これまで以上の活躍を誓った。
そんな期待のスラッガーは7月の球宴にファン投票での出場が決定。名実ともに飛躍する19歳は最下位に低迷するチームで輝きを放っている。小川監督は「これからも試合に出る。もっと上のレベルで経験を積んでほしい」と断言。成長著しい若武者のゴジラ超えはもちろん、さらなる飛躍を願った。 (小林良二)