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2019-06-28

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ともだちの家の3歳のおとこのこに、
 「明日は嵐がくるらしいよ」と言ったら、
 なんだかわくわくしているようすで、
 やってくる嵐を待っているという。
 「生まれてはじめて見る嵐だからですかね」と、
 おとうさんであるともだちは言った。
 「人類がはじめて経験する嵐みたいだね」。
 おとこのこ、嵐ってやつがどういうものなのか、
 どんな想像をしているんだろうと思ったら、
 ぼくまでわくわくしてきた。

・娘の娘である赤ん坊が、ものすごい勢いで
 「ずり這い」ということをしている。
 「はいはい」のようにひざをつかうのではなく、
 下半身はリズムを取るようにゆらゆらさせて、
 ひたすらに手とひじで前進する。
 これが、おどろくほど速いのである。
 家に猫がいるので、それに倣っているのではないか、
 という説もあるけれど、真実はよくわからない。
 そして、はいはいが完成する前に、
 つかまり立ちということを、さかんにやっている。
 まだ8ヶ月なので、急がないでもいいのに、
 赤ん坊からは、立ちたいという強い望みを感じる。
 「あんまり早くに立たせるのはよくない」とか、
 聞いたこともあるのだけれど、
 立ちたいと思って立っている赤ん坊を、
 わざわざ止めることもないと、家族一同は思っている。

・1歳ちょっとの愛犬ブイコが、ずいぶんと大人になった。
 あれほど世話を焼かせてくれたおしっこ問題が、
 ほとんど解決したような気がする。
 犬の知能は、3才児くらいとか言うのだけれど、
 犬本人が1歳なのだから、3才児になるのはおかしい。
 まだまだ、犬としても人としても、赤ん坊ではある。

・じぶんだけで生きる力を持っていない幼いものは、
 大人たちの手助けを前提にして日々を生きている。
 どんないい人にも、どれだけの悪い人にもお願いだ。
 こどもをひどい目にあわせないでください。
 愛がゆえであろうがなんであろうが、それだけはだめだ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
年寄りは、若いものとか幼いものを好きになるものだねー。


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