大阪でダブル選挙があるせいか、とある大阪在住のジャーナリストが非常に怪しい人物のことを盛んに取り上げるようになった。それは大阪・西成に本拠を置き、貧困ビジネスの大元締めと呼ばれている釜ヶ崎日雇労組の山田實委員長と、自称詩人でCOCOルームというNPO主催の上田暇奈代夫妻のことである。

 貧困ビジネスの構造については皆さんよくご存じだろうから簡単に書くけど、生活が困窮し途方に暮れた人物でも西成に来て釜ヶ崎日雇労組のドアを叩けば生活保護費十数万円をすんなりいただける身になるのだが、しかしそれは表向きそうなっているだけで実際は住処と毎日弁当をもらえる以外は全額ピンハネされてしまうのだ。

 さらに「具合が悪くなったことにしろ!」と命じられて病院に行くと、そこではろくに診察などせずに「あなたは今すぐ入院が必要です!」と宣告され、漂白するまで薬漬けの日々を過ごす羽目になるのだが、これ実は医療費は全額行政持ちの仕組みになっていて、つまりは潰れそうな病院と釜ヶ崎日雇労組の打ち出の小槌なのである。

 釜ヶ崎日雇労組は○○解放同盟系、それとは別に中核派に日本共産党、創価学会、プロテスタント、あとは旧赤軍派とかいろんな元締めたちが西成にひしめいているそうだが、筆者がなぜこの問題に興味を持ったのか?と言えば、それは西成のマザー・テレサと呼ばれた矢島祥子女医の不審死事件と深く関係しているそうだからだ。

 状況的に明らかに他殺なのに警察は自殺と断定する・・。筆者の身近で起こったAV女優焼死事件もこれと同じ帰結で、こういう場合はたいてい政治が絡んでいるか、或いは人権的にヤバい所が実行犯なのだが、女医の場合は貧困ビジネスの深部に触れてしまい、そのため魑魅魍魎性質に口封じされた・・というのが大方の見方である。

 勤務していた黒川クリニックの院長自体が実は闇社会と深く関係していたとか、殺される1週間前に北朝鮮系の共和病院(生野区)あるいは赤軍派系の光愛病院(高槻市)に「これ以上オレたちの事を調べたらどうなっても知らんぞ!」と恫喝されていたそうだが、それ以外にも女医を殺した犯人には様々な噂があって、その最有力候補の一つが山田・上田夫妻なのだ。

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 だって山田實は最大のカモ(組合員)を抱え込んだ労組のトップで、本人自身も新左翼のプロ活動か、さらに○○解放同盟をケツ持ちに行政や大阪市政、さらには闇社会まで動かせる貧困ビジネスの最大手だからだ。その力があるからこそドヤ街の住民に詩の書き方を教えるだけの自称詩人の奥方が大阪市から巨額の助成金を受け取れているのだ

 だから女医が殺された時にこの夫婦の名前が真っ先に浮かんだのも頷けるし、じっさい矢島女医以外にも怪しい死に方をした人間は沢山いて、その多くがこの夫婦に逆らったとか探りを入れてた・・という専らの噂だから、筆者もこの二人が直接殺したかどうかは別として真相に近い所にいるな・・と思っていたのだ。

 で、実は筆者はこの西成女医事件に関する日記を書きかけたことがあって、そこでは日雇労働組合と左翼人権団体、暴力団と地元政治家に自治労の大阪市職員、そして最後に儲からない病院の6者共存体制について推測していたのだが、しかし調べるにつれ事件の真相は別にあるのではないか・・と思えてきたのだ。

 なぜなら西成の貧困ビジネスの規模は思っているほど大きくなかったことと、それに悪党たちがドヤ救済を名目に巨額の助成金を騙し取っているのは半ば公然の事実だからだ。だから仮に女医が不透明なカネの流れを暴いたところで6者共存体制はトカゲの尻尾を差し出して何年かお勤めさせれば良いだからである。

 損得勘定に長けた新左翼や闇社会が女医殺しなんて絶対に世間の注文を集めてしまう手段に出るとは考えにくい。だから女医を殺したのは後に不審死した情報屋がパニックって殺してしまったとか、下っ端ヤクザの勘違いなんて可能性もあるのだけど、本当の黒幕は世間一般で言われているのとは別の連中なのかもしれない‥と思えてきたのだ。

 矢島祥子女医が殺されたのは2009年11月で、皆さんご存知のおとりこの年の前年に大坂維新の会の橋下府知事が誕生し、これまでの杜撰な財政に大ナタを振るい始めた時期であるが、その一方事件の2か月前に自公連立政権が記録的な大敗を喫し貧困ビジネスのお友達である鳩山内閣が発足した、なんというか奇妙なねじれが起こった時期である。

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女医が医療費の不透明な流れを追っていたのは貧困ビジネスを取り巻く環境がガラガラポンの状態となり、「国」「府」「市」が今後どういうスタンスに出てくるか先行きが見えずピリピリしていた時なのだけれど、さて釜ヶ崎日雇労組の背後にいる○○解放同盟の視点で見ると・・実はこの政治変化って案外得るものが大きいのだ。

 じゃあ失ったのは誰か?と言えば、それはもちろん自公連立政権で、特に西成を歩けば共産党とともに公明党のポスターがやたらと貼ってあるのが判るけど、この政党とバックの巨大宗教団体も昔から貧困ビジネスに寄生している噂があって、矢島祥子女医が誤って辿り着いてしまったのはここら辺のドアかもしれないのだ。

 それとは別に万年金欠の北朝鮮が赤軍派残党を使って貧困ビジネスを資金源にしていたが、そこに女医が迷い込んでしまった・・という説もあり、これだと前述の共和or光愛病院事務長の恫喝や三浦俊一という現在辺野古で運動やってる元赤軍派が女医の遺族の元にひょこひょこ出てきてイカサマ情報をバラまいた(あと金をせびった)理由もわかるのだ。

 で、結局筆者は五里霧中になってしまい、それでこの事件を考察するのを止めてしまったのだけれど、実はそれとは別に、これあんまり書くべきでは無いのだろうけれど、加害者ではなく被害者の側、つまり矢島祥子女医の家族が大阪・西成で主催した追悼集会に参加した時に、あれ?という違和感を持ち、調べてみたら気になるのが出てくるのよ。

 筆者は死者を鞭打つ気はないし、それに殺された矢島祥子女医は敬遠なカトリック信者として献身と正義を追求した立派な人物だから確証がない事は書く気はない。それと真犯人は矢島女医側に居た!というわけでは無いのだけれど、しかし貧困ビジネスの悪党どもの視点に立って観ると非常に勘違いされやすい背後関係を彼女は持っていたのだ。

 ピリピリした空気の最中に彼女は西成にやって来た。そして最初は正義感に駆られた世間知らずのお嬢ちゃんとしか見なしていなかったが、彼女の背後を探ったところある勢力と深く関係しているのを知って事態はあらぬ方向へ進展してしまった。こんなのフィリピンにいる単なる酒飲みオヤジの妄言だけど、筆者はそういう文脈だったのではないか?と思っている。
evervefv
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