【競馬・ボート・競輪】[競馬]CBC賞 アンシェル躍動 坂路で馬なり12秒02019年6月27日 紙面から サマースプリントシリーズ第2戦「第55回CBC賞」(GIII・30日・中京・芝1200メートル)の出走予定馬の追い切りが26日、東西トレセンであった。オープン再昇級戦が重賞となるレッドアンシェルは栗東坂路で馬なりながら、しまい切れのある動きをみせ、休み明けながら好仕上がりを印象づけた。ショウナンアンセムは美浦Pでしまい重点に追われて鋭く動いた。「第68回ラジオNIKKEI賞」(GIII・30日・福島・芝1800メートル)の出走予定馬も追われ、ディキシーナイトは美浦坂路で軽快に動いて、この日の一番時計を記録した。トップハンデを背負うランスオブプラーナは栗東CWで躍動感ある動きを披露した。 ◆追うごと良化躍動感あふれるフットワークで、レッドアンシェルが栗東坂路を駆け上がる。鞍上は馬の走る気に任せたまま。ゴール前まで終始馬なりで4F53秒3-38秒6-12秒0は合格点を与えていいだろう。重賞初勝利へ向けて、その存在を大きくアピールした。 庄野師は「先週しっかり追っているから、今週はしまいの反応を確かめる程度で十分。時計的にもとてもいい動きだったんじゃないかな。この中間少し間隔(2カ月半)はあるが、だんだん追うごとに良くなっているよ」と順調な仕上がりに満足そうだ。 2016年8月のデビューから2連勝を飾った素質馬。17年2月のアーリントンC2着、5月のNHKマイルC4着など重賞でも活躍し、さらに12月にはオープン特別を快勝。その後、準オープン(3勝クラス)に降級し足踏みが続いたが、初の1200メートル戦だった前走(彦根S)勝ちで再び軌道に乗った。 ◆道悪心配なし「スタートが速くてレースが上手なタイプ。1200メートルにうまく対応してくれた。以前よりも落ち着きが出てきたのが大きい。馬体も胸回りなど幅が出てきたね。それが競馬に行っていい方向に出ている」とトレーナーは同馬の成長に目を細める。 27日から予報では天気は下り坂だが「道悪馬場は何度か走っているから心配はいらない。それにジョッキー(福永)も手の内に入れてくれているし、どんな競馬になっても大丈夫。前走のような競馬ができれば」と師は十分楽しみを持っている。重賞初制覇へ期待の出陣だ。 (花岡敦史)
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