フレッシュ球宴に選ばれた日本ハムの吉田輝は、プロ入り後の初対戦が実現すれば中日・根尾を直球で3球三振に仕留めると宣言した。
「(根尾には)変化球はいらない。ストレートで3球三振でいきたい。それが理想」。
一瞬、笑顔が消え表情がグッと引き締まる。昨夏の甲子園大会決勝ではバックスクリーンに本塁打を浴びた。再戦を心待ちにしていた右腕にとってフレッシュ球宴はお祭りではない。自分の現在地を確かめるのに、根尾は最高の相手だ。
「直球と分かったうえで抑えるのが楽しいし、自分がレベルアップするには一番大事。高校でやっているメンバーがどれだけレベルアップしてるのか、自分がどれだけ通用するのか学びたい」
秋田県出身の右腕にとって、仙台での開催も燃える理由のひとつだ。「東北でやれるのはすごくうれしい」。この日は札幌ドームで全体練習に参加。7月4日の西武戦(札幌ドーム)に登板する可能性が浮上する中、投内連係などで汗を流した。輝星がライバルへの雪辱を果たし、世代最強を目指して突っ走る。 (土屋善文)