【大リーグ】大谷、珍事2連発! 「二刀流」投手から左飛、二走が一気に生還2019年6月27日 紙面から
◇エンゼルス5-1レッズ米大リーグは25日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)は地元アナハイムのレッズ戦に「3番・指名打者」で5試合ぶりに先発。3打数1安打、1打点だった。7回には、救援投手と外野手を兼任するマイケル・ロレンゼン(27)と非常に珍しい「二刀流対決」。左翼深くへの飛球を放つと、二塁走者が一気に生還するレアな犠飛で、1打点が記録された。試合前には26日にブルペンで投球練習を行うことも発表された。傾斜の付いたマウンドから投げるのは、昨年10月の右肘手術後初となる。 大谷が1打席で2度も激レア体験をした。7回1死二塁の第4打席。相手投手は、今季から本格的に投手と外野手の二刀流をこなす右腕ロレンゼン。100マイル(約161キロ)の剛速球を投げ、昨年6月30日のブルワーズ戦では代打で2試合連続の3号満塁アーチを放った逸材で、大リーグレベルでは希少な「二刀流対決」となった。 今年3月、米経済誌フォーブスに「特に大谷に刺激を受けたわけではないが、彼の存在が自分の二刀流へのドアを開けてくれた。100パーセント、彼のおかげだ」と語っていた右腕の96マイル(約154キロ)外角直球を、大谷は流し打ち。惜しくもあと2メートルで本塁打という左翼への深い飛球に打ち取られた。 ここで2つ目の激レアが発生だ。左翼手は捕球後、ホッとしたように半身になり、走者から目を離した。その隙を見逃さず、二走トバールは一気に三塁を蹴って生還。「犠飛による1打点」が付いた大谷は、満面の笑みで27歳の新人とハイタッチした。 大リーグ公式サイトによれば、トバールは「外野手が下を向いていたから、スピードを上げた。ガエゴ(三塁コーチ)が手を回しているのを見てからは、必死で走り続けた」と笑った。 大谷自身も二刀流復活への動きが本格スタートする。26日の試合前に、昨年10月1日の右肘靱帯(じんたい)再建手術後初めて、ブルペンのマウンドから投球練習することが決定。この日の試合前も、手術後最長となる約55メートルの距離で10球を投げるなど計80球のキャッチボールをこなし、翌日に備えた。 来季は投手・大谷と打者・ロレンゼンの対決も見られるかもしれない。
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