- 簡潔で心揺さぶる文章作法 SNS時代の自己表現レッスン 投稿日 2019年6月27日 09:34:19 (書評まとめ)
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- 父と子
- 東大法学部という洗脳
- 奥様はクレイジーフルーツ
- マルドゥック・アノニマス 4
- 敗因の研究 決定版
- 海を見たことがなかった少年 モンドほか子供たちの物語 (現代の世界文学)
- ふたりのロッテ
- チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)
- 寿司屋のかみさん うちあけ話
- エリック
- 警官嫌い
- 坂の上の雲〈3〉
- 天国でまた会おう(下)
- 操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか
- それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? (講談社タイガ)
- 緋弾のアリアXXXI 静かなる鬼
- セロ弾きのゴーシュ
- 食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ
- ふたつのオリンピック 東京1964/2020
- 99%の会社はいらない
- 知ろうとすること。
- 山白朝子短篇集 死者のための音楽
- 天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか
- 宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)
- 心屋仁之助のあなたは「このため」に生まれてきた!: 「なりたい自分」になってもいい!
- 金子兜太 私が俳句だ
- f植物園の巣穴
- 屍者の帝国
なんとなく書いているキャプションもあなたの表現の場の一つです
Instagramに象徴される自己表出
たとえばインスタグラム。あれは発信者である自分が写っていなくても「私が食べた料理」や「私が見た風景」など必ず、自分が介在しています。「大衆に埋もれる」ことが賢い生き方だとされる一方で、あくなき自己表出の欲求がある。自撮り棒が商品化されるなど、誰もがイメージとして片付けられることを良しとしているわけではなく、自己表出をしたがっているわけです。しかし、この自撮りにおいてもオーラが 剝 ぎ取られている状況があります。自撮りの内実を探ると、ありのままの自分を撮るのではなく、自分とかけ離れても、きれいに美しく撮りたいということが第一になっていることがわかります。ありのままの自分なんてさらけ出しても、きれい、美しいとはならない。スマホ内蔵の簡便な画像処理ソフトを使い、画面上で整形手術をするように自己イメージを作り上げたりするわけです。つまり自撮りといいながら、そこにはもはや自己は存在していない。標準的な美しさ、より多くの「いいね」がもらえる美の基準に「私」をはめ込んで流通させようとします。この方法にこだわり過ぎると、本来の自分は消えてなくなりかねません。「こんな顔になりたい」というのは自己の願望ではなく、社会の要請に応えようとする強迫観念といってもいいでしょう。個性 溢れる顔さえも社会のイメージに合わせなければならないという強制力が働いています。「いいね」の数は人を愉快にさせるようですが、同質化を求める社会に認められた得点に過ぎません。もっとも、せっせと自分のイメージを加工することによって、逆に本当の自分を守る無意識の防衛本能が働いているのかもしれません。
僕もInstagramをやっているので、何度か自撮りに挑戦したがこれが案外難しい。そして挫折し、それ以降自分の顔は映らないような自撮りしかあげていません。自撮りするたび鏡で見ている自分の顔と自撮りした時の自分の顔のギャップに俺ってこんな顔!?と疑問と感嘆が。Instagramにはキャプションを書くことができるので、写真に一言添えることは多い。写真の説明、補完するのに短い文を書く習慣が身についた。こうした機会が多くなって、SNS以前よりも頻繁に文章を書くということに時間を割くことが多くなったように思う。それに加えて僕はブログもやっているので文字を書くことに関しては昔ほど抵抗がなくなった。自己表現の最も簡単な方法としての文章は今の時代、切っても切れないスキルの一つと言えるだろう。
目的を持たない散歩の効用
孤独になって自己と向き合った際の「自己の見解の商品化」では何をすべきなのか。部屋にこもるのもいいですが、たまには外に出ることをおすすめします。大勢で教室に押し込められる、オフィスのフロアに押し込められるというような、同質化を強要する集団生活というのはストレスフルなものです。人間には帰巣本能というものもありますが、ここではないどこかへ行きたくなる、居場所を変えたくなる本能もあります。この居場所を変える行為としては、散歩が最適です。是非、「ひとりで」場所、距離、所要時間などにとらわれず、自由にほっつき歩いてみてください。商店街、河原、公園、野山などを徘徊してみる。そして道端の電信柱や草木や花に見とれて癒されてください。そうすると、きっとそのような様は傍からみれば「何をぼんやりしているのだ」ということになりますが、そういったときの頭の状態というのは、非常に豊かになっているのです。
僕は外出が苦手。無職であるという負い目が平日昼間に外を歩くことをためらう原因になっている。最近やっと、それ以上に外出したいと思えるようなスポットには行けるようになってきた。今までは3ヵ月に一度の精神科受診と近所のカフェ以外一切外に出ない生活をしていた。風邪を引いた時でも買い置きの総合感冒薬だけで乗り切り、医者にさえ行くのが億劫という状態だった。一回いったことのある場所へ通うことはさほど苦ではなくなってきた。リハビリ中ということです。居場所を変える散歩は、多少ストレスはかかるが刺激を与えてくれるので、アイデアの源泉となることも。相変わらず、外に出ると人目が気になってしょうがないが、それも我慢すれば、引きこもっていたら味わえない色々な体験が待っていると考えるように。
ツイッターたLINE、Instagramなど短い文章で自己表現する機会が増えた昨今。どうしたら、簡潔で心揺さぶる文章が書けるのかということを追求した書籍。なんとなく書いているキャプションもあなたの表現の場の一つです。
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評価:
著者:島田雅彦
出版社:KADOKAWA
本が好き! 1級
1974年生まれのアラフォー。統合失調症にかかり仕事を退職後3回の転職を経て、現在無職。近所(溝の口)のカフェでの読書が癒しの時間。政治・経済・社会・人文科学・自己啓発書等を雑食的に読んでおります。
■2016/ 3/26 登録
■2016/ 6/22 100冊達成!
■2017/ 1/ 8 300冊達成!
■2017/ 6/16 プロフィール画像飽きたので自画像に変えました。
■2017/ 7/26 500冊達成!
■2018/ 2/11 700冊達成!
■2018/ 8/23 900冊達成!
■2018/11/16 1,000冊達成!
■2019/ 2/25 1,100冊達成!
■2019/ 6/ 4 1,200冊達成!
■2019/ 3/26 登録から3周年になりました。これからも宜しく!
Apple、ガジェット、香水、ファッション、ヘルス&ビューティー、などの雑記ブログもやってます。興味のある方は下記のサイトへどうぞ!
『51Blog』http://sawady51.com/
Source: 本が好き! 新着書評
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