株は株式市場で売買されているわけですが、その株式市場とは具体的にどこにあるかと言えば、証券取引所内で運営されています。年現在、日本には全部で5つの証券取引所が存在します。
中でも、全上場企業の半数以上が上場している東京証券取引所=東証は、ニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所とともに「世界三大市場」のひとつに数えられています。さらに2013年1月には、東証と大証が経営統合し、「日本取引所グループ」となり生まれ変わりました(各取引所名称はそのままです)。
各取引所の特徴は下記のとおりです。同じ東証でも、「1部」よりも上場基準が緩い「2部」、ベンチャー企業向けの「マザーズ」が存在しますが、当然、後者のほうがよりハイリスクになります。長期投資を考えているのであれば、マザーズやジャスダックなどの新興市場や、流動性の面で難のある地方取引所の銘柄は避け、東証あるいは大証、それも1部上場企業に注目することがベターと言えます。厳しい基準をクリアして1部上場を維持している企業は、安定した経営力を備える日本のトップ企業ばかりです。
各証券取引所の特徴
東京証券取引所(東証)
・東証1部 : 日本の株取引の大半を占める。上場とその維持には厳しい基準があるため、 東証1部上場銘柄は投資対象としては比較的安心できる。
・東証2部 : 1部よりは基準が緩いが、上場企業には中堅どころが並び、新興市場ほどハイリスクではない。流動性はやや低い。
・マザーズ : 東証が開設する新興市場。赤字企業も上場できるなど、上場基準が大幅に緩いため、投資のリスクも高いといえる。
・TOKYO AIM取引所 : 機関投資家などのプロのみを対象にした新興市場。上場企業もわずかで、一般の個人投資家にはほぼ無縁。
大阪証券取引所(大証)
・1部、 2部とがあり、1部上場企業の多くは東証1部にも重複上場している。
・ジャスダック(JASDAQ) : 大証が開設する新興市場。上場数は東証1部に次ぎ、売買規模は東証2部に並ぶ。
名古屋証券取引所(名証)
・1部、2部、セントレックス
福岡証券取引所(福証)
・市場部、Q-Board
札幌証券取引所(札証)
・市場部、アンビシャス
企業がこうした株式市場に上場されると、識別番号が付与されます。銘柄コード、銘柄番号などとも言われます。
例 : マツダ=7261、シャープ=6753、JXホールディングス=5020など
名古屋、福岡、札幌の地方市場は、売買高が低く流動性にやや難があります。売りたい時に売れないリスクを考慮する必要があります。
ちなみに複数の市場に重複上場する企業もあります。例えば任天堂は、地元京都に近い大証1部がメインですが、東証1部でも売買できます。
参考になさってください。
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