2017年12月

『ウルトラマン』

特撮ヒーロー番組『ウルトラマン』を原作とするPS2の格闘アクション。
対戦格闘に重きを置いたFighting Evolutionシリーズとは異なり、
原作の雰囲気を重視した再現ゲームといえる内容です。

ゲーム全体のボリュームこそ少ないものの、
随所に見られるこだわりは原作を知っていれば知っているほど、
その作りの細かさに、あるいは再現度に脱帽してしまうほどであります。

格闘ゲームとしてのウルトラマンを楽しみたいのであれば
Fighting Evolutionシリーズの方をお勧めいたしますが、
原作の雰囲気を感じたい、あるいはウルトラマンらしさを楽しみたいという事であれば、
こちらのゲームがよりその要求に答えてくれるのではないでしょうか。

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初代ウルトラマンのストーリーを追体験!


このゲームには幾つかのモードがありますが、その中でメインとなるのが
TVで放送されたエピソードを追体験する『ストーリーモード』となります。
ストーリーは、テレビで放送された初代ウルトラマンのエピソードと同様、
第1話のベムラーから最終話ゼットンまで。
バルタン星人やレッドキングといったお馴染みの星人や怪獣を初め、
バニラやアボラス、それにペスターといった
Fighting Evolutionには登場しなかった怪獣もチラホラと登場します。

全11話構成となっている為、途中幾つかのエピソードは省略されていますが、
条件を満たす事で第1話と最終話を除くエピソードの中からランダムで4話が、
新しいエピソードと入れ替わる形で追加されます。

原作再現へのこだわりが見れるゲーム


格闘アクションなので、ウルトラマンと怪獣のタイマン勝負の格ゲーなわけですが、
格ゲーとしての読み合いや駆け引きは薄く、
攻撃のバリエーションや連携技といったモノも限られています。
格闘ゲームとして見るとかなり見劣りのする類のゲームですが、
その分、キャラゲーとしての側面が強く、
またこだわりが非常に感じられるゲームでもあります。

空や山などの背景や建物から感じられる特撮番組らしいらしさ。
それに怪獣やウルトラマンも、格闘ゲームとしてのキャラというより、
テレビの番組を見ているかのようなあの質感と重量感が感じられるゲームです。

まず操作キャラであるウルトラマンは、3タイプのモデリングからなるのですが、
これは実際に放送された時に使われたタイプに合わせて、
ゲーム内でもウルトラマンが変わっていくという原作の雰囲気を再現しています。

各話における怪獣との戦いにおいても、
原作のエピソードを再現した戦い方が可能となっている為、
プレイヤーの戦い方次第では、テレビで見たあの光景がそのままの形で楽しめるわけです。
例えば、ジェロニモだったら羽を毟り取る演出が入るし、
グビラだったらツノを折る演出が入るなど。
怪獣それぞれのモーションも本当に細かく再現されていて、
そういった部分にこそ力を入れいているという事がよく分かります。
ただ倒すのではなく、いかに原作を再現した戦い方をして勝つか。
このゲームが格ゲーとしてではなく、キャラゲーとしての側面が強いのはその為ですね。

他にも、ジェットビートルで怪獣と戦ったり、
スーパーガンを使って地上から怪獣に攻撃を加えたりなど、
操作するハヤタを通して科特隊にもスポットが当てられています。
ハヤタを操作する時は、自身のタイミングで変身も行えますし、
怪獣とのタイマン勝負以外でも、特撮番組『ウルトラマン』としてのらしさが、
このゲームには色々散りばめられておるわけです。

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ステージ開始前にはテレビで見た懐かしい場面と共に簡単な解説が入る。

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この再現度は今見てもなかなかのもの。

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レッドキングを八つ裂き光輪で切断!特殊演出でテレビのあのシーンを再現。
ちなみにウルトラマンがこのやり方で殺ったのは二代目レッドキング。


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ジェットビートルやスーパーガンで科特隊としても戦える。

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ウルトラマンは原作通り3タイプからなる。

おまけのモードも多彩


メインとなるストーリーモード以外にも、以下の様なモードがあり、
多くはゲームを進めて行くと追加されるようになります。

怪獣大乱闘モード


怪獣を操作して戦う対戦用のモード。
ストーリーモードで出現した怪獣を使う事ができ、なんとピグモンも使える。

怪獣天下モード


好きな怪獣を選び、次々に出現する怪獣を倒していくモード。
最後に出現するウルトラマンを倒すとクリア。

怪獣墓場モード


宇宙ビートルを操作して、怪獣墓場を探索するモード。
怪獣のデータベースが閲覧できる。

岩投げモード


レッドキングを操作して、岩投げの飛距離を競うモード。

ウルトラ快進撃モード


ウルトラマンを操作して3分間で何匹の怪獣を倒せるかを競うモード。
A~Cタイプ、それに帰ってきたウルトラマンも使える。

帰ってきたウルトラマンモード


帰ってきたウルトラマンのストーリーが遊べる隠しモード。
全4ステージからなるが、ウルトラマンのストーリーと違って各話の解説は無く、
科特隊に変わるMATが登場する事も無い。

これらはメインのストーリーモードと違って、
完全におまけのミニゲームみたいなモードですが、
帰ってきたウルトラマンのモードも解禁されるので油断なりません。
このモードを出現させるには、これらミニゲームを色々やっていく必要がある為、
意外に大変です(難しくはないけど)。

ただ、これだけミニゲームがあり、
尚且つ帰ってきたウルトラマンのモードもあるわけですが、
いかんせん、すぐ終わるほどの大味でボリュームがありません。。。
色々パロディ色も強く、発想としては面白いミニゲームもありますが、
それだけにちょっと勿体無く感じました。

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帰ってきたウルトラマンモード。

キャラゲーであればこそ愛は大事


前にも何回か言った事があると思いますが、個人的にはキャラゲーって、
キャラや原作に対してどれだけ妥協せず生かしているかが
大事な部分だと思っているんですよね。
ゲーム性がいかに良くても、キャラの持ち味を殺したゲームには愛着がわきませんし、
原作を大きく外れたり設定を無視したモノも、
それが好きであればあるだけ冷めるわけで、論外であるとすら感じる事もあります。

逆に、多少ゲーム性で劣っていても、愛やこだわりを感じる事ができるのであれば、
それはそれで味として見る事もできるので、
いかにリスペクトしているかがキャラゲーにおいては非常に大事であると感じるわけです。
勿論、ゲームがそもそもつまらないとかになるとさすがにアレですが。

このゲームは、格闘ゲームとしてみれば見劣りするし、
格ゲーとしての面白さ的な部分からは遠く離れているかもしれません。
ただ、原作の再現という意味においては、充分愛を感じる事ができたし、
こだわりが感じられたゲームでありました。
ファンなら自分の手で原作を再現できる喜びに必ずや満足できると思われますが、
逆にそうでないのであれば、必ずしも満足できるゲームとはいかないのも事実。

また、個人的にはウルトラマンのゲームという意味では満足したものの、
いま一歩物足りなさを感じたのも正直なところです。
正直、ボリュームはやはり少なく感じました。
おまけ程度の帰ってきたウルトラマンのエピソードを入れるぐらいなら、
もっとウルトラマンのエピソードを入れて欲しかった。
ダダとかメフィラスとか有名どこもそうだけど、
ザンボラーとかキーラとかもファン向けであればこそ、
ここぞとばかりに出して欲しかったですね。

それに科特隊の戦いももっとこだわって入れて欲しかったとも思います。
私はそもそも、このゲームを買う動機となったことに、
科特隊の戦いが再現されているっていう部分が大きなウェイトを占めていたわけですよ。
パッケージにもそういった戦闘シーンの画像やら、宣伝文句が書いてあって、
それを見て店頭で即買いをしたわけですから。
ところが、ゲームにおいて科特隊は、
すぐ出てすぐ終わる程度のおまけ要素でしかなく、
ずい分肩透かしを食らった感がありました。
ミニゲームならミニゲームでも良かったけど、
それならもう少し幅広く登場兵器とかも出して欲しかったかなって思います。

本編がよく再現されているからこそ、
他の手の届かない部分が目立ってしまったっていうのもあるとは思いますけど、
やっぱこだわりが見えるからこそもっともっとっていう欲はでてきますw
そういえばこのゲームではウルトラマンのテーマが使われて無かったんですけど、
そういった部分もやはり気になってしまいましたね。

もう随分経っているから次回作は無さそうだけど、
良いゲームなので色々改良して移植とかでてくれると嬉しいですね。

『ウルトラマン』評価:☆☆☆☆
発売・バンダイ
ジャンル・アクション
発売日・2004年5月20日
定価・6,800

『ドンキーコンガ』

専用のタルコンガを使って
リズム良く演奏するニンテンドーゲームキューブ専用の音ゲーが
このドンキーコンガシリーズ

今作はドンキーコンガシリーズの第1作目。
また初のタルコンガ対応のゲームであります。

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開発がナムコと言う事もあって
あの『太鼓の達人』と非常に良く似たゲームです。

ただ、太鼓の達人がバチを使ってリズムを取ったのに対しこちらは
ドンキーコングと言えばタルなのでタルを叩くのは当然であり
タルを叩くのにバチとかそう言うのは一切不要なのであります。

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専用コントローラーのタルコンガ。

画面右から流れてくる4種類(左・右・両方・手拍子)の音符に合わせ
タルコンガを叩く、または手拍子を打ちリズム良く演奏するのであります。

そう!
手拍子!!
ここがドンキーコンガ最大のポイント!

なんと、このタルコンガには手拍子センサーなるモノが付いているので
手拍子でリズムを刻む事だってできるのです。

ただ手拍子をするだけなのに
これがあるのと無いのとでは雲泥の差です。

タルを叩くだけと言う行為だと
太鼓のアレより劣化している感じになっちゃいますが
手拍子がある事により、太鼓のアレとはまた違ったゲーム性を醸し出しているんですね。

スパゲッティにタバスコを入れるか
入れないかぐらいの違いかもしれませんが、味は段違いでしょう!

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ゲームモードは基本のストリートライブ
次から次へと曲が流れてくるチャレンジ、2P対戦のバトル
最高4人で1つの曲を演奏するフリーセッションがあります。

また、この他にも3種類のミニゲームがあり
ただ演奏するだけじゃなく、様々な遊べる要素も満載であります。
なお、このミニゲームもそうですが
楽曲やら音色など、ゲーム中でポイントを貯めて購入する事で遊べるようになります。

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3種類のミニゲーム。

さて肝心の収録曲ですが、32曲となっております。
これが少ないと見るか、多いと見るかはさておき
全体的に子供向けの選曲と言った感じです。
森のくまさんとか……。

浜崎あゆみとかそう言った曲もあるにはあるんですけど
本人が歌っていないのもいただけない。
また収録されている曲自体も一昔前の曲ですので
遊ぶ人を選ぶかもしれません。

純粋にゲームとしては面白いんですけどね。

あと個人的には、せっかくの任天堂の音ゲーなので
もう少し任天堂のゲーム曲などが選曲に入っていても良かったのになぁと思います。
本人が歌っていない曲を入れるよりも、その方がうれしかったですね。

『ドンキーコンガ』評価:☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・リズムアクション
発売日・2003年12月12日
定価・6,800(タルコンガ同梱)

『ドンキーコンガ2 ヒットソングパレード』

タルコンガ対応の音ゲーである
ドンキーコンガシリーズの第2弾!
その名も『ドンキーコンガ2 ヒットソングパレード』

コンガを叩いたり手拍子をとってリズムに乗る
あのドンキーコンガがより遊びやすくなって帰ってきたのであります。

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基本的な所は前作と変わっていないのですが
音楽に合わせて適当に叩いて遊ぶ『アドリブ広場』
1つのタルコンガを使って2人で「叩き」と「手拍子」を
分担して遊ぶコンサートの『シェア』が追加されました。

また、基本の『ストリートライブ』でも2人プレイが可能となったり
ゲーム中で手に入るポイントが集めやすくなったなど改善点も見られます。
このポイントは前作でもそうでしたが、楽曲やら音色など
ゲーム中でポイントを貯めて購入する事で遊べるようになるので
集めやすくなったのは素直に嬉しい所であります。
(ちなみに前作のセーブデータがあれば、今作で音色を引き継げます)

前作は、このポイント集めが偉い苦労しましたからね……。

特にミニゲームは、全種やるのに15000ポイントぐらい集めなきゃ
遊べなかったんですけど、今作は1回毎に50ポイント払えば
遊べるシステムに変更されたので、かなり楽になったと言えます。

まあ、毎回払うのがバカらしいと思うかもしれませんが
早くミニゲームを遊べるようになったので、個人的には嬉しい改善点でしたね。

勿論、ミニゲームも新しいモノが用意されております。

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上から降って来る音符を下から順番に叩いて消す、タルタルレース

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最初に出てくるリズムガイドを暗記して同じ様に叩く、リズムキーパー

以上のミニゲームが遊べます。

この様に、改善点や新しいモードも追加されたドンキーコンガ2ですが
やはり残念なのは収録曲ですかね。
ヒットソングパレードと銘打っているのに
当時のヒットソングだと思われる収録曲があまりにも少ない。
そもそも、本人が歌っていないと言うのもやはり微妙ですね。

まぁでも、前作よりは選曲の幅が広がったかなとは思います。
あと、前作の時にも言いましたが
個人的にはもう少し任天堂のゲーム曲などが
選曲に入っていても良かったのになぁと思う次第です。

ゲームとしては面白いのでそこがちょっと残念ですね。

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『ドンキーコンガ2 ヒットソングパレード』評価:☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・リズムアクション
発売日・2004年7月1日
定価・4,286

『信長の野望 覇王伝』

信長の野望のレビューなのに、昨日は信長の野望の「ノ」の字も出なかったので
本日は、ちゃんと頑張って信長の野望の話をしたいと思います。
恐らく、レビューじゃなくて思い出話主体になるでしょうけど。。。

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足利大好き云々については、昨日の通り。
それは『信長の野望 覇王伝』を手に入れてからも変わる事はありませんでした。
むしろ益々ヒートアップって感じ。
あの頃は、どちらかと言えばセガサターン用ソフトを中心に購入していたので
プレイステーション用ソフトは、数えるぐらいしか持っていませんでした。
そこで、新たなプレイステーション用ゲームを発掘すべく
近所のゲームショップへと行ったわけです。

そしてそこで色々と見てまわるのですが、どれも面白そうに見えない。
やっぱここはスーファミのソフトにするか?と、考え始めた時です。
(スーファミがまだ主力として棚に並べられていた頃です)
今までに自分がプレイした事の無いような斬新なゲームがあるではないですか!

それこそが『信長の野望 覇王伝』だったのですが
周知の通り、ファミコンにもこのシリーズはあったし
スーファミにも信長の野望は存在していました。
ですがこの時の私はそんなことを知りもしません。
しかし、それを抜きにしても
ちょうど今自分が求めているようなゲームだったので、迷わず購入しました。
値段も2000円と言う安さだったし、躊躇は無かったですね。

はやる気持ちを抑えながら店を後にし
自転車を猛スピードで飛ばして、家へと向います。

そして早速プレイ!

信長の野望と言うぐらいだから
信長を操作して天下統一をするゲームだと思っていたのですが
ところがどっこい!
織田信長以外にも操作できる大名は数多くあり
勿論そこには私の好きな足利家もふくまれておりました。

プレイヤーは戦国大名の1人となって、全ての城を支配下に入れるか
又は、征夷大将軍となって他の勢力を恭順させる
事でゲームクリアとなります。

ここは足利家で天下統一を果たし、日頃の夢であった
足利幕府再興をゲームの中で味わう事にしました。

プレイできるシナリオは4つありましたが
信長がシャシャリでてくると足利家での天下統一はキツイと判断し
ここはまだ織田家の勢力もそれ程でかくない時である1551年のシナリオを選ぶ事に。

足利家は支配している城こそ1つしかないものの
幕府の威光はさすがといったところで、殆どの大名家と仲が良いです。
ここはじっくりと腰をすえて、長期決戦の心意気でプレイしました。
なもんで、この時から暫くの間は
信長の野望一筋で毎日毎日地道にコツコツと遊びほうけます。

何週間か経った後、ようやく、日ノ本の国の半分を手に入れ
もう間違いなく足利家の天下は目に見える状態にまでなっていました。
しかし、何をとち狂ったか、セーブデーターを謝って消してしまい
今までの苦労が水の泡となってしまったのです。

覇王伝は確かに面白いのですが
とにかく全国統一までの道のりが長いんです。
150以上もある城を一個ずつ落としていくんですからそりゃあ時間もかかりますが
データが消えてしまった日にはコレほど辛い事も無いんです。
その為、暫くは信長の野望を見るのも嫌になったほどでした。

しかし、このゲーム、最大8人プレイが可能と言う事で
今度は1人じゃなく、友達と共闘して天下統一の野望に向けてまたもや動き始めます。
また足利家を自分でプレイするのではなく、足利家を盛り立てる役割として
友人らと共に足利家臣団のつもりでゲームをプレイします。

私は、畠山家
友人のうちオギ君本願寺家
もう1人の友人のホジ君長尾家となります。
ですが、ここで、思わぬ事態に陥ったのです。
オギ君は私と同じく、足利幕府に対し忠誠を誓っているので
幕府に仇名す敵に対し例え国力が乏しくても
惜しみも無い兵力を投入したり同盟を結んだりしていって地道に頑張っていたのですが
三勢力の中で最も強力である長尾家を操るホジ君は
勝手気ままに支配地をどんどん広げていったのです。
初めのうちは、

「幕府に仇名す敵を排除してご覧に入れよう!」

として、近隣諸国に対し、戦を仕掛けまくっていたのですが
勢力が我々二人を合わしたものよりも3倍ぐらいでかくなると
さすがに危機感を表せずにはいられません。
本願寺家と長尾家は目と鼻の先でしたしいつ裏切るかも知れぬ状況です。
おまけに支配地をかなり広げていた為に
本願寺家が取れる領地もなくなってきていたので
ホジ君に対して、

「しばらくはゆっくりと休んで、我々にお任せ下さい」

などと言って、何とか押しとどめようとしていたのですが
全く聞き耳を持たずに、いつのまにか京へと上洛を開始し始めていました。
おまけに幕府に仇名す敵とも同盟を結び始めると
さすがに黙っている訳にもいかず
我が畠山家と本願寺家が共闘して長尾家に宣戦を布告です。

しかし、ホジ君もこれを待っていましたとばかりに
本願寺家に対して先手を打ちます。
オギ君も、本願寺家特有の技(?)である門徒達を使って一揆を仕掛けますが
全体の兵力差が1対5ぐらいなので、あまり効果はありません。
そうこうしている内に、本願寺家はピンチに陥っていました。

私はというと、勿論オギ君と共闘して幕敵であるホジ君に対し
戦力の殆どを投入して挑みますが全く勝てません。

初回の戦闘を例に出すと
畠山・本願寺連合軍3万5000長尾・斎藤連合軍10万みたいな感じです(汗)
ですから、どんどんじり貧になっていく訳です。
しかも、こうしている間にも、他の大名家が足利家を滅ぼしてしまったりと
もう手に負えない状況にまでなっていました。

で、最終的にこのシナリオは、1日ではクリアが不可能だったので
何日かに渡って繰り広げられていくのですが、勿論所有者が私ということもあって
二人がいない間に戦力バランスの調整などを行っていました(卑怯!)

しかし、こんな小細工をしても結局長尾家には太刀打ちできずに
本願寺家が長尾家に降伏したのを契機に、畠山家も長尾家に降伏するのでした。

とまぁ、こんな感じで、結局、幕府再興は叶いませんでしたが
それぞれが各大名とかになりきってゲームをしていくと
面白さも倍増して、非常に楽しくプレイできました。
この後もしばしば信長の野望をプレイしていく事になるのですが
もう学校でもどこでも暇さえあれば戦国ごっこをして
ゲーム以外でも遊んでいたほどハマリまくったと言う訳ですよ。

最大8人プレイということもあって
もっと友達を呼んでプレイした日には、まさしくサイコーです。

このゲームは、何か知らないけど二度購入したゲームでもありますし
やはり思い入れも深いゲームです。
その後の信長の野望シリーズも購入していく事になりますが
合戦シーンはこの覇王伝が一番好きですね。

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シリーズ中一番戦闘がダルイと評される覇王伝ですが
で軍勢を表しているのでかっこ良さはシリーズ中一番!(私がそう思っているだけですが)
また、PS版は戦闘シーンのBGMなども最高で、敵が圧倒的に不利なときに流れる
ズンタカタカタカタッタ♪と言う曲はかなり気持ちが高揚します。
純粋な戦国ファンにとっては、むしろ至高のゲームではないかと思うのですが気のせい?

ちなみに、ここに出てきたホジ君。
いつでも、悪役に徹してくれた友人として、非常に面白く一緒にゲームが楽しめました。
どんな事をやらかしやがるか、一緒にプレイしていていつもハラハラしますが
これも戦国時代を遊ぶ為の醍醐味ともいえますからね。
また、今だから言うけど、戦力バランスの調整は二人がいない時だけではなく
ホジ君がトイレ休憩に行っている時にも行っていましたとさw

『信長の野望 覇王伝』評価:☆☆☆☆☆
発売・光栄
ジャンル・歴史シミュレーション
発売日・1995年9月15日
定価・6,800

『ゼロ・パイロット 銀翼の戦士』


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ヤマト軍が誇る数々のレシプロ機を操作することができる!
零戦や九九艦爆、天山だって勿論の事、震電だって、二式飛行艇だって操作できる!
ただ間違っても、ストーリーは第二次世界大戦とは関係ないので注意が必要です。

このゲームは3Dフライトシューティングなんですが
なんかフライトシミュレーターにニュアンスが似ていて難しそうなイメージがします。
しかし、リアル志向であるシミュレーターとは違い
こちらは操作も簡単で手軽に遊べることができます。
その為、フライトシミュレーターとしてみた場合には、かなり無理があったりしますが
ゲームとして見れば面白いので、あまり深くは気にしないほうがいいです。

主人公は、敗色濃いヤマト軍が戦局を打開する為に編成した「第101特務飛行大隊」
一小隊長として、ガーランド軍との戦いに身を投じていきます。
偵察、戦闘、爆撃、雷撃などの多種に渡る任務を行いながら
数々のミッションをクリアしていきます。
しかも、登場する機体はかなり豊富で
それぞれのミッションにあった機体が選べるので面白いことこの上ありません。

しかしですね、大隊なのに味方の戦力が3機程度とはどういうことなのでしょうか?
主人公は小隊長だから、これぐらいの部隊を指揮しているのかもしれませんが
同期でもう一人いる小隊長は何をしているんでしょう。
戦闘シーンになる前に基地で仲間たちと会話したりするのですが
そこには確かにもう一人小隊長がいた筈です。
偵察やら簡単な護衛任務ならば、このぐらいの戦力でいいのかもしれませんが
敵機動部隊を撃滅するのに、この戦力では……。
敵さんは、こちらの3倍ぐらいの数いますからね。
おまけにこちらの艦隊は
新鋭空母「大鶴」1隻、巡洋艦1隻、駆逐艦1隻と言う貧弱艦隊です。
こんなんで、本当に戦局が打開できるのかと。
つか、3隻で艦隊って、どんだけだよw
こっちはガン○ムを積んでいるわけでもないし
おまけに主人公がニュータイ○でもないんですからね。
まぁゲームだから、この辺りはしょうがないと言えばそれまでですが、プレイ中は、

――きっと見えないところで戦っているんだろう!

と、自分に言い聞かせて孤独な戦いをしていましたよ。
しかも戦っている味方は味方でクソの役にも立たないしね!

他にも、理不尽な事やイライラする事、また、これはありえねーダロ!的な部分も
多々ありましたが、ゲーム的には面白かった1本でした。

また、クリアすると、米軍機もといガーランド軍機でのプレイも可能です。

『ゼロ・パイロット 銀翼の戦士』評価:☆☆☆
発売・ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル・3Dフライトシューティング
発売日・1998年3月12日
定価・5,800