『リッジレーサー』

1993年にナムコからアーケードゲームとしてリリースされたリッジレーサー。
リアルなグラフィックとゲーム性を追求した操作感に
多くのゲーマー達が新時代の到来とゲームの持つ可能性を感じたのではないでしょうか。

私が3Dレースゲームと言うジャンルを意識する様になった頃には
既に“デイトナUSA”や“セガラリー”などが存在していました。
しかも一部の友達がセガマニアだったと言う事もあって
影響を受けた私もセガ系のゲームばかりを追っていたと言うのが正直な所です。
その為か、この頃にリッジレーサーで遊んだと言う記憶は殆どありません。

次世代機であるプレステとサターンでも、躊躇なくサターンの方を選んだぐらいですし
そもそも、プレステのキラータイトルであるリッジが如何に凄いとかそう言う以前に
プレステのローンチタイトルとして移植された事すら実は知りませんでした。
いや、知らなかったと言うよりも、全く眼中になかったと言った方がいいかもしれません。
恋をすると盲目となると言った事が、ゲーム機でも表された一例と言えるかと思われます。

そんな私が、ようやく人並にリッジレーサーで遊ぶ事になったのが中学生の頃。
既にデイトナUSAやらセガラリーをしゃぶり尽くした後でしたが
友達に借りたPS版のリッジレーサーがとても面白くて、私もすぐに中古で買った程です。
ネジコンを使っての操作感が
セガのレースゲームとはまた違った面白さがありました。

当時、グラフィックに関しては
それ程驚いたものではありませんでしたが
プレイステーション発売当時の水準としては画期的と言えたのではないでしょうか。

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このリッジレーサーシリーズの特徴は
やはりその操作する気持ちよさにあると思います。
ドリフトの爽快感とか何とも言えません。
ほんとにコーナリングがやりやすいゲームなんですよ。
あまり減速しなくてもうまい事できますし。
あと私はうまくできないのですが、特に“サイレントドリフト(SD)”と言うものが
とにかく決まったら気持ちいいだろうな~と思えるもので、当時憧れました。
最高速度とか超えるんですよねアレ。。。

ただゲーム性は抜群に良い反面、リアルとは程遠いゲームでもあります。
車の挙動とかはお世辞にもリアルとは言いがたいものがありますし……。

でも、あえてリアルにしなかったからこそ
ゲームの爽快感とか、面白さが生きたのではないかと思います。
3Dゲームだからって、何から何までリアルにする必要はないんですから!

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全体的に名作の名に相応しいゲーム性を持っています。
今だと、わざわざ初期のこれをやる必要もないかもしれませんが
中古だと100円ぐらいで売っているのでコストパフォーマンス的にも嬉しいですよね。

ただ、コース数が少ないので
どうしてもボリューム不足な感じは否めません。
……が、逆に考えれば、1つのコースにより集中できると言う事です。
この機会に、一気にサイレントドリフトをマスターしちゃいましょう!

そして、裏技を使えば好きな曲がバックミュージックとして流れるので楽しさアップ!
やり方は、デモ画面が始まったら好きなCDに変えるだけ!
これでレース中に好みの曲を聴きながらリッジを楽しむ事ができます。

もう1つおまけですが、ゲーム起動時に遊べる『ギャラクシアン』
出てくる敵を全て倒せば、自車が増えた状態で遊ぶ事ができますぞ!(※1)

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※1 最速マシンであるゴキブリカーは裏技で出現しません。

……ただ、このギャラクシアンが意外に手こずりますw

『リッジレーサー』評価:☆☆☆☆
発売・ナムコ
ジャンル・3Dレーシング
発売日・1994年12月3日
定価・5,800

『TAMA』


『悪だま』の復活によって破壊された『たまの世界』。
邪悪なエネルギーによって身動きの取れなくなってしまった『たま』を
世界を傾ける事で誘導し、再び世界の平和を取り戻すと言うのがこのゲームのストーリー。

……と、そんな大そうなストーリーではありますが
中身は馴染み深い、ビー玉を転がすおもちゃの迷路ゲームとなっています。

子供の頃に工作かなんかで作った事がある人もいるとは思いますが
作った事がなくても一度ぐらいは遊んだ事があるのではないかと思います。
そんな馴染み深いゲームを
プレイステーションでやっているに過ぎなかったりするわけですが
ポリゴンによって立体的に表現する事により、初めてできたゲームとも言えます。

このゲームはプレステだけではなく
サターンでも発売された両機のローンチタイトルの一つですが
次世代機の凄さを見せ付けるのには、充分な役割を果たしたのではないでしょうか。

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盤(フィールド)を傾けながら『たま』をゴールに導いていきますが
通常の迷路ゲームと違い、コントローラーを使って操作するので
これが思った以上に大変だったりします。

そもそも反応があまり良くないしボールの動きも不自然なので
実際の迷路ゲームで慣れていると違和感を感じてしまうほどだったりします。

勿論、盤にはトラップも多数仕掛けられているので難易度も激高。
実際の迷路ゲームみたいにちょっと遊ぶ感覚でやろうものなら泣きを見る事でしょう。
おまけに制限時間もあるので、それが余計に難易度を高くしています。

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ただ、普通の迷路ゲームには無い仕掛けや操作性に
テレビゲームならではの面白さがあると割り切ってしまえば楽しめるかもしれません。

個人的には、“スイッチを押さなければ先に進めない壁”とか
そう言う仕掛けに関しては結構面白いかなと思った反面、
時間制限が意外に煩わしいなと思いました。

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『TAMA』評価:☆☆
発売・タイムワーナーインタラクティブ
ジャンル・パズル
発売日・1994年12月3日
定価・5,800

『ライアット・スターズ』


ワゴンで買ったとは思えないほどの面白さ!
隠れた名作シミュレーションRPG!
その名もライアット・スターズ!!

……もしかしたらSRPGで一番ハマったのはこのゲームかもしれません。

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帝国との戦いで功績を収めた事により
王国宮廷軍・第9軍の隊長に任命される事になった若干16歳の主人公。
はみだし者集団としてバカにされていた最弱部隊が
戦いを通して成長していき、やがては王国を救うと言った物語が展開されていきます。

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王道的なストーリーですが
最弱部隊を率いて強大な敵と戦い
祖国を救うまでに成長するって言う展開は
やはり分かりやすいし、少年心を熱くする何かがあるものです。
(もう少年じゃないけどね!)

そして、その最弱部隊を好きに編成し育てる事ができるのが
このゲームの面白さであります。

剣士や魔術師、ホビットなどと言った
全128種類にも及ぶ様々なクラス(職業)からなるキャラクターを
自分の好きな様に編成しユニットを作り戦闘に参加させます。

一つのユニットは、最大3クラス、5人までなので
どの様に組み合わせるかが非常に悩みどころですが
自分の好みに合った部隊を作る楽しさは他では味わえないものがあります。

フォーメーションの概念もあるので
前衛と後衛でうまくキャラを分けてバランスの良い万能部隊を作るか
あるいは、飛行タイプのキャラだけで編成した機動部隊、
アウトレンジ攻撃に特化したキャラで編成した支援部隊を作るなど
そのパターンは無限大にも及びます。

勿論、作った部隊は、自由に解散・編成ができるので
戦闘が終わる毎に改めて部隊を作り直す事も可能です。

なお、ユニットにはリーダーと言う概念が存在します。
そりゃあ、部隊には指揮官が必要ですからね。
幾ら部隊を作ったとしても、それを指揮する人間がいなければただの烏合の衆。
5人のキャラクターからリーダーを決めるのも
ユニットを編成する上で大事な事です。

リーダーは、戦闘でSS技能(必殺技)を使用する事ができるので
それを見越した編成を考える事も必要となってくるのです。

このゲームでは、多くのシミュレーションRPGの様に
戦闘シーンでただプレイヤーが眺めているだけに留まらず
上記に上げたSS技能や
また、パーティーアタックと言った攻撃を
プレイヤー自身が発動し状況を変える事ができるわけです。

まぁでも、SS技能を多く取得しているキャラをリーダーにするか
お気に入りのキャラをリーダーにするかは結局のところ自由。

と言うより、自分の好きなキャラクターを育成していけば
自ずとSS技能を覚えると思いますしね。
(ただし、モンスター系はSS技能を覚えません)

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ちなみにこのゲーム、戦闘ではレベルアップをしません。
その代り、お金を払えば自分の好きなパラメーターやレベルを上げる事ができます。
クラスチェンジするにもお金。
部隊メンバーの補充もお金。
ぶっちゃけお金をつぎ込みさえすれば簡単に精鋭部隊を作る事ができます。

まあ、SS技能は功績レベルって言うのが影響しているし
戦闘をしていかないとなかなか覚えなかったりもするんですが。。。

あと、お金……、と言うかジュエルと言うんですが
このジュエルも無限では無いので
やはり自分でよく考えながら育成していく必要があるんですけどね。

いやホント、お金の大切さが分かるゲームでありますぞw

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ちなみに、このゲームは
大戦略のように六角形のヘックスZOCを採用。
また、ターン制ではなく
部隊のウェイト値によって行動順位が決まるタイプのゲームです。

つまり部隊の素早さが高ければ高いほど
早く行動する事ができると言う訳で、うまくいけば敵が行動を起こす前に
こちらが二回行動できるなんて事もありえるわけです。

なお、先ほども少し触れたSS技能やパーティーアタックですが
敵に攻撃を与えるとジェムと呼ばれる宝石が出てきます。
そのジェムが10個貯まるとパーティーアタックが可能となり
プレイヤーの判断で発動するかしないかが決められます。
ここで発動しなければ、10個のジェムは1個のパワーストーンと言う石に変わります。
このパワーストーンと言うのが、SS技能を発動する際に必要となる物で
キャラの習得しているSS技能に合わせて、消費されるわけです。

パーティーアタックで敵を殲滅するか
それともジェムを貯めてパワーストーンにし
ここぞと言う時の為に取って置いてSS技能を使うかはプレイヤーの采配次第と言えます。

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そんなわけで、このライアット・スターズ。
個人的には、編成画面で部隊をあれやこれやと組み合わせたり
キャラを育成していくのが面白く、かなりハマりました。

ただ、キャラは立っているけど地味だったり
ストーリーも、お世辞にも練られているとは言えません。
個人的にはその辺りも含めて好きだったりするんですけど
やっぱり、ストーリーがどうとかと言うよりもシステム面ですかね。

ちなみに、私は中学生の頃にワゴンで980円で買ったゲームでした。
一度売り払って再び買いなおしましたがその時が100円。

安いし地味だけど、良いゲームです。

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『ライアット・スターズ』評価:☆☆☆☆☆
発売・ヘクト
ジャンル・シミュレーションRPG
発売日・1997年5月2日
定価・6,800