【今だけ一般公開中】第24回:今語る、平昌冬季オリンピック

【今だけ一般公開中】第24回:今語る、平昌冬季オリンピック

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201711月、公式練習中に大きな怪我をした羽生選手。平昌オリンピックまで3ヶ月後に迫ったタイミングでした。その逆境を乗り越え平昌冬季オリンピックでは66年ぶりの2連覇を果たしました。羽生選手は、あの時どのように感じ、考えていたのでしょうか。インタビューで伺いました。

「大丈夫だから、安心して」という気持ちでオリンピックを迎えました

今回は怪我があったので、皆さんが心配しながら待ってくれる、心配しながら応援してくれるという気持ちがひしひしと伝わってきました。オリンピックの会場に入った時は、応援してくれるみなさんに、「みんな大丈夫だから安心して」という気持ちでいました。そして、「みんなが心配してくれている気持ちも全部受けとめて、ちゃんと帰ってきたよ」という気持ちで滑れたらなと思っていました。

オリンピックに入るまでの3ヶ月はとても苦しいものでしたが、オリンピックの会場に入るまでに「ここまではやりたい」という具体的なゴールを決めていたんです。自分が決めたゴールさえ達成できれば、オリンピックで勝てるって完全に信じ込んで練習していました。
そのゴールを達成できたのは、平昌に向かう前日の最終練習のときでした。だから、会場に入ったときは、「自分は勝てる準備ができた」という感覚でした。

二度と戻らない瞬間を記憶に残そうと思ったフリーのステップ

 オリンピックの演技の中で、一番印象に残っているのは、フリーの最後のステップです。あのときには「このオリンピックは勝てた」という感覚になっていたので、喜びを爆発させて滑っていました。その前の3回転ルッツで、変な方向に飛んでしまって転んでもおかしくなかったのに、持ちこたえたんですよ。転ばなかった自分が可笑しく思えてきて、そこから完全に素の自分になっていました。
本当は演技ってある意味では魅せなきゃいけないので、自分一人の幸せで完結していいものだとは思っていないんです。僕がフリーを演じた「SEIMEI」の安倍晴明は、ミステリアスで、底知れない器の大きさがある人というイメージなんですけど、最後のステップは完全に素の自分になって「僕、単純に喜んでるぞ」みたいな感じになっちゃっていました(笑)。
でもあの瞬間は、それはそれでよかったのかなと思います。このオリンピックでしか味わえない悦びって言うものを、ちゃんと感じて、ちゃんと記憶に残しておきたいなって思ったんですよね。自分の人生これから何十年とまだあると思うけど、二度と戻らない瞬間なのでちゃんと記憶に残して、心から楽しみたいなと思いました。

表彰台に上がったときが、一番「自由」だと感じる瞬間

 一番幸せを感じた瞬間は、やっぱり表彰台に上ったときです。金メダルの場所に立つ時、どこにも足をつかないでいっぺんに両足でダンっ!て上るのはいつも決めているんです。この瞬間を自分の記憶に残したいという想いもあります。ちなみに今回は、興奮してアドレナリンが出ているので足の痛みは全く感じませんでした(笑)。
表彰台に上がったときが、「一番、今が自由だ」と感じた瞬間でした。結果が全てのスポーツの世界の中で、今まで自分が頑張ってきたことが証明できたと思いました。自分が一位で、一番いい演技をして、何も語らなくても誰にも侵されない領域に自分は立っているんだという感覚でした。それを自分の中で「自由だ」と感じて、とても幸せな瞬間でした。

ママの公式スポンサー P&Gの想い

P&Gは「ママの公式スポンサー」(海外では「Thank you, Mom」)というテーマで、オリンピックを応援し続けています。ロンドン2012オリンピックから、ソチ2014冬季オリンピック、リオ2016オリンピック、平昌2018冬季オリンピック、そして2020年の東京オリンピックまで、P&Gはこのテーマを世界中で伝え続けていきます。

オリンピックは、選手の活躍によって生まれる感動だけでなく、選手とその選手を子どものころからずっと支え続けてきた家族とのつながりを強く感じられる機会でもあります。そんな彼らの絆に触れることで、世界中の人々にも自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気づいてほしい。このテーマには、P&Gのそんな願いが込められています。

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タエコ
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2019/06/25
途中で送信❗️お恥ずかしいです(笑) ショートのときは、もちろん有給休暇を取って、ハラハラドキドキで泣きながら観てました✨感動❗️感謝❗️ フリーのときは、晴明神社の御守りを握りしめての観戦✨ ただただ、ありがとう❗️でした❤️ 友人からたくさんのおめでとうメール💌 一年以上経った今も思い出がよみがえります🎵 結弦くん、本当にありがとう(人´3`*)~♪
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タエコ
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2019/06/25
羽生結弦選手は、ファンの気持ちに寄り添い、ご自分が大変なときも、いつも気遣い心配りができるホントに素晴らしいアスリートですね(人´ з`*)♪ 何度読み返しても頭が下がる想いです✨ だから、日本のみならず世界中の方々から愛される世界一のアスリート❗️ ソチオリンピックのときは、午後9時就寝、午前3時起床(笑) 興奮したまま、出勤しました(o^-^o) 平昌オリンピックは、ショートの金曜日は、もちろん有給休暇を取って、はら
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なぎこさん
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2019/06/19
羽生選手が平昌で表彰台の真ん中に立った時の自由と感じた思いに、自由という概念の新しい側面を教えてもらったような気持ちになりました。新しいけど誰のものでもないというか、誰も味わうことはできない気持ちなのかも知れないと、それくらい自由なんだという意味で同時に感じました。感性の瑞々しさもまた。 YUZU DAYS第1回目からの、スケートを始めた頃の回想インタビューを読み返してからこちらのインタビューを読むと、想像だけでも果てしない道のりと膨大な時間に思いが募ります。 羽生選手が次に感じる自由をファンが知れる機会があるかどうかはわかりませんが、胸いっぱい嬉しい感情で満たされますようにと祈ってます。
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