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長州力、引退後に「長州道場」設立計画…プロデュース興行も継続へ「プロレス業界のためになる」…関係者が構想を明かす

長州力
長州力

 きょう26日に東京・後楽園ホールで引退試合を行う“革命戦士”長州力(67)が今後、未来のプロレスラー、アマチュアレスリングの選手を育成する「長州道場」(仮称)の設立を計画していることが分かった。

 引退興行を主催し長州が会長を務める広告代理店「リデットエンターテイメント」の武田有弘常務が明かしたもので「レスリング方面でキッズから高校、大学生を教えたり、プロレスラーも育成していただければと考えています。選手の育成は長州さんが得意な分野ですし、プロレス業界のためにもなると思っています」と構想を披露した。

 選手を育てる「長州道場」は、すべて計画段階で具体的な話は、長州自身とも話し合っていない。しかし、武田氏は新日本プロレス時代から現場監督として幾多の若手選手を育ててきた長州の手腕を引退後もプロレス界のために発揮して欲しいという願いがある。

 道場については「新たに道場を作るとなると色々大変な面も出て来ますから、既存のジム、団体の道場を借りることもあるかもしれません」とし、また育成する選手も私案として「トライアウトのような形で募集して、長州さんが選考した若い人を育てても面白いと思っています。あるいは、既存の団体の選手で長州さんが教えてみたい、逆に長州さんの指導を受けたいという選手を教えてもいいと思います」と明かした。

 武田氏は、現在、「プロレスリング・ノア」の社長を務めている。そのため「ノア」の若手選手を育成することに直結することも考えられるが「それは、ありません。あくまでもノアとは別です。もちろんノアの若手選手も指導はして頂きたいです。ただ、そこに限定すると長州さんが育てた選手はノアにしか上がれなくなってしまいます。育てる選手をそういうような行く先を限定することはしたくないんです。あくまでも入りたい団体は自由にして、業界全体のために選手を育てて欲しいと考えています」と話す。

 さらに、道場は都内だけでなく長州がここ数年、愛してやまない沖縄の宮古島に置くことも視野に入れている。「長州さんの中に宮古島っていうテーマもあるんです。ですから、宮古島のためにも何かやりたいっていう思いを持ってらっしゃるので、長州さんが住むのか、東京と行ったり来たりするのかどうなるか分かりませんが、宮古島のためになるような仕事も考えたい」と武田氏は話した。

 その上で2018年1月からスタートした長州のプロデュース興行「POWER HALL」は、継続していきたい考えも明かした。大会の内容も「長州さんが育てた若手選手が、そこでデビュー戦をやれればベストだと考えています。その上でそういう若手選手が実験リーグ的に試合をしてゆくゆくは成長して大きくなっていければ思っています」と武田氏は構想を披露。これまでの「POWER HALL」は様々な団体の選手が集結して開催してきたが、今後も同様の内容はもちろん、会場の規模は小さくなるが長州が育てた若手選手だけでマッチメイクする大会も考えているという。開催時期は「できれば年内にやりたいと思っています。長州さんの性格上、常に動いていないといけない人なんで例えば12月に、大会があればそこに向かって動けるので、早く具体的に進めたい」と明かした。

 選手育成から興行と今後のプランを披露した武田氏。一方で東京・飯田橋で長州がプロデュースした居酒屋「お肉酒場GINZA―TEI with長州力」は今月28日で閉店となる。それだけに、引退してもなお長州イズムをマット界に継承して欲しいという思いが高まった。それは昨年7月に引退を表明しファイナルロードでの長州の姿を見て意を強くした。

 「引退が決まってオファーが殺到したんですが、ほとんど断りました。それは長州さんの1試合にかける姿勢、気持ちがあったからです。今でも絶対に安易な気持ちで試合はしないですし、試合決まったら必ずそこへ向けて集中して道場で練習して、終わったらまた練習の繰り返しで、練習をしっかりして試合に臨むあの姿勢は、これからの若い選手に伝えて欲しいと思ったんです。それと、いろんな団体に上がった時に長州さんが選手にアドバイスしていました。その姿を見て、それだけでも業界のために意義があると思いました。そういう姿を見ていると引退してプロレスと関わらないのはあり得ない」

 現役復帰は100パーセントないが長州が45年のプロレス人生で貫いてきたイズムを後進に伝えていくことが、プロレス界の発展につながると信じている。ただ、すべては武田氏が描く計画で長州自身とは具体的な話はしておらず、すべては引退試合が終わってからになる。「この試合に集中するため、もう2週間ぐらいお会いしてません。すべては終わってからで、腰を据えて話さないとどうなるかは分かりません」と武田氏。果たして長州は、次の人生の進路へどんな決断を下すのか。引退してもなお新たな興味が沸いてくる。

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