ボクシングのWBA、IBFバンタム級王者の井上尚弥(26)=大橋=が25日、横浜市内の所属ジムで、世界主要4団体(WBA、IBF、WBC=ライトフライ級、WBO=スーパーフライ級)と米リング誌認定のベルトのお披露目記者会見を開いた。
「1本1本に思い出もあるし、やってきた歴史を感じる。ただ、これに満足せずもっとベルトを増やしたい」と言うと、「まずバンタム級で(WBC同級暫定王者の弟)拓真が正規王者になって、自分も取れるだけ取って、井上家でバンタムのベルトを独占したいですね」と“井上家の野望”をぶち上げた。
世界的に名高いボクシング専門誌「リング」のベルトは、5月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝で当時のIBF王者を倒して獲得した。権威ある5本のベルトを全て手にした選手は日本初だ。会見後は、今秋に控える世界5階級制覇のスーパースターで現WBA同級スーパー王者ドネア(フィリピン)とのWBSS決勝へ向けて本格的な練習を開始した。 (藤本敏和)