【大相撲】白鵬、トヨタ・豊田章男社長に恩返しのV43!2019年6月26日 紙面から
大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館、中日新聞社共催)の宮城野部屋宿舎が豊田市のトヨタスポーツセンター内に移転し、横綱白鵬(34)がトヨタ自動車の豊田章男社長へ恩返しとなる43回目の優勝を誓った。 稽古場となっている第一体育館にある相撲場で25日、稽古を開始した白鵬は「あらゆるものがそろっていますから。みんなを引っ張って、全員が勝ち越せるようにしたいし、豊田章男さんをはじめトヨタスポーツセンターの皆さんへ少しでも恩返しできれば」と懸命に汗を流した。 宮城野部屋はラグビー場と第一サッカー場に囲まれたトヨタスポーツセンター内の合宿所を宿舎としている。移転の理由に白鵬は「友情かな」と豊田社長との親交を挙げた。 2010年名古屋場所で15回目の優勝を決めたが、野球賭博問題により天皇賜杯の授与がなかった。表彰式で賜杯を抱けず涙を流した白鵬の姿を見た豊田社長が、「相撲を愛し、決して弱音を吐かない真摯(しんし)な姿勢に感動した」と社内で手作りした優勝杯をプレゼントしていた。 右腕の負傷で夏場所は全休したが、力士会では七夕の短冊に「V43」としたためた。「ここにきて自分の重さ(いつもトレーニングで使用していたダンベル)を持てるようになったし、大型力士との稽古が楽しみというか、試したいな」と回復は良好。「(出稽古に行きたいと言っている朝乃山ら)若手が来てくれるとありがたい。年だから出向くのはね」との冗談に余裕を感じさせた。 (岸本隆)
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