偽がん検査キットが摘発された。
「尿で簡単にがん検査ができる」と役に立たない診断キットを販売した南秀明
と飯田祐巳の両容疑者らを薬事法違反(無承認医薬品の無許可販売)の疑いで
逮捕した。
仙台市や大阪市内の健康食品会社などに、「CCD」「CCS」などと名付けた無承認
のがん検査キット計約9800個を販売した疑い。健康食品会社などは、全国各地
の薬局に商品を卸していたという。
キットの主成分は水銀とニッケルで、がん細胞には反応しないとのこと。
国立がんセンターによる腫瘍マーカーは主として血液中によるらしい。
特殊ホルモン、血小板、白血球等を検査して見つけたと聞いたことがある。
尿では検査しても判断できないだろう。
最近では、PETやMRI等が進化しており、腫瘍マーカーは目安と扱われている
ようだ。
全国各地の薬局に商品を卸していたらしい。薬剤師も共犯か。
---検査薬は水銀とニッケル 無承認のがん検査キット---
2008年7月18日 17時49分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008071801000592.html
「尿で簡単にがん検査ができる」として無承認のがん検査キットが販売された事件で、検査薬の表示成分は「亜セレン酸」だったが、実際には水銀とニッケルしか含まれていないことが18日、警視庁生活環境課の調べで分かった。
同課は、検査薬ではがんの判定はできない疑いもあるとみて、詳しく調べている。
同課によると、尿をスポイトで検査薬に入れて振ると、10段階の色識別で「陰性」「陽性」などが分かるという触れ込みだった。検査キットを使用したがん患者のうち2人が死亡。歯肉腫の女性患者は、検査キットで陰性だったことなどを理由に手術を受けず、3月に死亡した。
調べでは、薬事法違反(無許可販売)容疑で逮捕された神戸市東灘区の輸入業者「プロジェクトキャンサー」代表南秀明容疑者(63)らは、検査キット約3万セット(約18万個)を仕入れ販売、約3億2000万円の利益を上げていた。(共同)
---「尿でがん」ニセ検査キット摘発、「陰性」信じ死亡例も---
2008年7月18日14時01分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080718-OYT1T00443.htm
「尿で簡単にがん検査ができる」とうたって、役に立たない診断キットを販売したとして、警視庁は18日、医薬品輸入販売業、南秀明(63)(神戸市東灘区)と臨床検査会社「マリア・クォールホールディングス」社長、飯田祐巳(37)(東京都中央区)の両容疑者ら3人を薬事法違反(無承認医薬品の無許可販売)の疑いで逮捕した。
同庁は、南容疑者らが約3年前から同キット約18万個を健康食品会社などに卸し、約3億2000万円の利益を得ていたとみている。
発表によると、3人は2006年6月~昨年12月、医薬品の販売資格がないのに、仙台市や大阪市内の健康食品会社などに、「CCD」「CCS」などと名付けた無承認のがん検査キット計約9800個を計約2200万円で販売した疑い。健康食品会社などは、全国各地の薬局に商品を卸していたという。
同庁幹部によると、南容疑者らは、同キットについて、「尿に薬品を入れ、変化した色の濃さでがん細胞の有無がわかる」などと説明していたが、主成分は水銀とニッケルで、がん細胞には反応しないという。
同キットを購入したがん患者が陰性反応を信じ、がん摘出手術を断るなどして、結果として死亡するケースもあったという。
調べに対し、南容疑者らは、無許可で販売したことを認めており、「香港からキットを輸入した」などと供述しているが、海外で同キットが使われている事実はなく、同庁では、南容疑者らがキットの製造にもかかわっている可能性もあるとみて調べている。
---国立がんセンターがん対策情報センター がん情報サービス---
更新日:2006年03月08日 掲載日:1996年05月23日
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/dia_tre/diagnosis/marker.html
2008年7月19日土曜日
偽がん検査キット
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