★迫力あると絶賛する向きもあるようだが、24日参院では安倍政権に対して野党が問責決議案を提出したことを受けて、自民党の三原じゅん子が反対討論に立った。民主党政権との比較は首相・安倍晋三が得意とする野党攻撃だが、既に民主党政権ができたのは10年前。その後の6年を担っている安倍政権擁護にはあまりにもお粗末な反対討論だ。
★ただ、三原の野党への反論は同時に国民に向けたメッセージでもあるとするならば自民党内で最近際立つ、選民意識や優生意識が根底にあるのではないかと思うような中身にはいささかあきれる。三原が自身で書いた反対討論ならば、党内にその意識が浸透しているといっていい。「こんな常識外れの問責決議案の試みは、完膚なきまでに打ち砕かないといけない」「まさに悪夢だったのです。尻ぬぐいをしてきた安倍内閣に感謝こそすれ、問責などとはまったくの常識外れだ。愚か者の所業とのそしりはまぬがれません」「恥を知りなさい」はどの視点から繰り出された言葉なのか。
★三原の持論は八紘一宇。15年3月16日、参議院予算委員会で「八紘一宇」を「日本が建国以来、大切にしてきた価値観である」とした。大東亜共栄圏建設の理念として用いられ全世界を一軒の家のような状態にすると解釈した「八紘一宇」は日本の大陸進出正当化に利用された言葉。三原の主張や反対討論はすべて別の言葉で表現できる。加えて「首相に感謝こそすれ」との「安倍政治」をありがたがらせようという考えは自民党支持者でさえ首をかしげるもの。今回の三原反対討論は首相のご指名とも聞く。内閣改造前に力が入りすぎたか。(K)※敬称略