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【国際】

「沖縄の差別 国連調査を」 カジワラさん、人権理で演説

25日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会で演説するロブ・カジワラさん=共同

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 【ジュネーブ=共同】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の中止を求める米ハワイ在住の日系四世、ロブ・カジワラさん(32)が二十五日、国連人権理事会で演説した。沖縄は過重な基地負担に苦しんできた一方、抗議活動は平和的に行われてきたと指摘し、人権理に支援を強く要請。「いかに沖縄が偏見、差別の犠牲になってきたかを(調査により)確かめてほしい」と強調した。

 辺野古移設問題を巡り活動家が人権理で演説するのは、二〇一七年六月の沖縄平和運動センターの山城博治議長以来。

 カジワラさんは移設中止は住民の多数意思だとし、抗議活動についても「平和的な運動の見本だ」と指摘。この問題に国連が介入しようとしないのであれば、国連の存在意義が問われるとしている。

 カジワラさんは昨年十二月、辺野古沿岸部の埋め立て作業中断をトランプ米大統領に求めるホワイトハウスのウェブサイト上の請願署名を開始し、三十日間で約二十万筆を集めた。米政府が回答条件とする十万筆を超えているが、反応はないという。

 今年二月には人権理に介入を求める申立書を請願署名とともに送付。国連人権高等弁務官事務所がカジワラさんに人権理での証言を要請していた。

 

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