吾輩は猫である ~名前はマダナイ~   作:大三元
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皆様お元気ですか?
私は最寄り駅の老舗立ち飲み屋に入ったら雰囲気が良く店員さんも気さくな人達だったので元気です。
さてこのマダナイの話なのですがもう少ししたら2ルートに分かれるのです。
何方の方がいいのか自分でも解らずが痛いと言う意味不明な感じになっております。
とりあえずほのぼのルートをメインに書いていきます。
それでは18話をどうぞ。


十八

 

カルネ村訪問から数日後マダナイはモモンガと同じ部屋でルプスレギナと面談していた、勿論アルベドは居るしアウラも何故か居るしナーベラルはルプスレギナを呼びに行ってその横に立っている、そんな状況でモモンガはルプスレギナに問うている。

 

ルプスレギナは何故この様な状況になったのか理解できず困惑している様子、マダナイはこの空気の中ゴロゴロと喉を鳴らしアルベドに抱かれていたのだった。

 

「ルプスレギナ! お前には失望したぞ!」

 

モモンガは怒る、それもそうだ、報連相を出来ない社会人はリアルではダメ人間なのだから、そしてモモンガの言葉でこの部屋の空気が張り詰める、マダナイも感じ取ったのかとりあえず何か言ってみる事にした。

 

「ルプスレギナ? お前は何か勘違いしてるんじゃないかな? 友達ならもっとフランクに行こうよ」

 

しかしこのマダナイの言葉すら入ってこない程ルプスレギナは動揺していた、私のせいで至高の御方が又してもいなくなってしまう、そう考えてしまったからだ。

 

「ルプー? ルプルプ? ルプスレギナ!!」

 

「はっ、はい!」

 

「話聞いてた?」

 

「…申し訳ありません」

 

マダナイが声をかけても反応しない、仕方なく強めに声をかけ問うてみると謝った、この態度が駄目だったのかどうかわからないがアルベドが鬼の形相になる、マダナイはそんなアルベドに発言させない為にも自らが声を紡いだ。

 

「そんな恐縮しなくてもいいんだよルプスレギナ、失敗は誰にでもあるからねぇこのモモンガさんもいろいろ失敗したんだから」

 

そういうとモモンガも頷いた、ルプスレギナ以外の者は目を見開いて驚いているようだ。

 

「だからルプスレギナ、お前のすべてを許す、だって友達じゃないか。

友達ってのは互いに支えあい切磋琢磨していくものだろ? ならもう怖い者無しだ。

だらか今後は何かあったらきちんと報告してね、このマダナイも手伝うから。

っあ、モモンガさんに言いづらい事があったら俺に相談してね、こいつの弱点知ってるから」

 

「え? え?」

 

「モモンガさんの弱点はp」

 

「おーいマダナイさーん! ちょっとこっちに来ようねぇ~」

 

良い雰囲気になったのだが余計な事を言ってしまうモモンガによって止められた、そしてマダナイはモモンガの言葉に素直に従ったため恐怖公部屋送りになってしまった。

 

また数日謹慎かな?等と考えていたマダナイであったが数時間で元の場所に戻ってこれた。

 

「マダナイさん! 何言ってるんですか!?」

 

「いやぁ~空気を? 変えようと思って?」

 

「なら私の弱点とか言わなくてよかったじゃないですか!」

 

窘めるモモンガに純粋なマダナイ、中々に面白い光景である。

 

「まぁこの様子ですと何とかなったのかな?」

 

「はい、ルプスレギナもしっかり理解してくれたようですし何とかなりましたね」

 

そしてこの後久しぶりに二人はしっかり話し合う事が出来た様だ。

 

 

 

翌日モモンガはアウラと一緒に巨人やら蛇に会いに行ったらしいがマダナイはその間エントマで遊んでいた。

 

マダナイが何をしているたのかというとエントマの背中にへばり付き四六時中一緒に行動していたのだ。

 

「マダナイ様ぁ、私が何か粗相をしましたかぁ?」

 

「にゃぁん」

 

この様な感じで何を聞かれてもにゃんとしか答えなかった、そしてその日の夜にはエントマが悩みすぎて、考えすぎて、すべてが耐え切れなくなり泣き出した、マダナイもやりすぎたと感じ思いっきり甘やかした。

 

この甘やかした事をきっかけにエントマとシズの口喧嘩が壮大になったのだがマダナイは知らんぷりをしたのだった。

 

 

 

そして数日が経ちモモンガからエンリ姉妹とンフィーレアをこのナザリックに招待するとの連絡を受けた、邪魔しても悪いのでその間リザードマンの集落で過ごす事モモンガに告げ出発したのだった。

 

「もh… マダナイ様ようこそいらっしゃいました」

 

マダナイはリザードマンの集落に来て早々クルシュの膝の上で寝始めた、一応クルシュは挨拶をするがマダナイは聞いて居ない、もう夢の世界へ旅立っている。

 

暫くしてマダナイがこの集落にやって来た事を聞きつけた者達は一目見ようと集まってきた、しかしクルシュが来た者全員を追い払って結局よく見れなかった様だ。

 

 

 

「ふにぁ~」

 

「おはようございますマダナイ様」

 

マダナイは欠伸をしてクルシュを見上げる、そして挨拶を聞くと背伸びをして再び丸まって寝始めた、猫だから仕方ないね。

 

そんな感じで時が流れて夕方、仕事から帰ってきたザリュースがマダナイを見てどうしたものかと後頭部をかく、それを見てクルシュは微笑む、なんとほんわかした空間なのだろう… そこにコキュートスがいなければ完璧であったのに………

 

 

 

その後、日が完全に落ち夜になった時コキュートスがマダナイを抱きかかえナザリックへ帰還した、その時にはもうエンリ達は村に帰っていたので会う事は無かったのである。

 

 

 



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