吾輩は猫である ~名前はマダナイ~   作:大三元
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十七

 

いろいろあってげっそりとなりましたが元気です、どうもマダナイです。

 

暫くはナザリック内とカルネ村、あとリザードマンの集落しか行けなくなりました。

 

けど大丈夫、僕とっても幸せなんだ。

 

 

 

アルベドとの夜から数日後、モモンガと話し合う事が出来たマダナイは制限付きで外出の許可を貰った、条件とは階層守護者レベルの護衛を1人はお供にする事だ。

 

そして今日はデミウルゴスをお供にブラブラとナザリック内を散歩している、しかしマダナイ自身は猫の姿でデミウルゴスに抱かれているので散歩かどうかは怪しい。

 

「マダナイ様、次はどちらに行かれますか?」

 

「ん~そうだなぁ、外行こう! えっとカルカン村?」

 

「カルネ村、でございますマダナイ様」

 

っといった具合に外へ行く事に、デミウルゴスとその部下の悪魔達をぞろぞろ引き連れて。

 

 

 

 

「ひっ! ひゃあぁあああああ!」

 

「お助けぇえええ!」

 

カルネ村の門の前に到着したマダナイ御一行、その一団を見た村人は悲鳴を上げ逃げまどい、いつの間にか召喚されていたゴブリン達は死を覚悟して身構えている。

 

「マダナイ様、いかがしましょう」

 

「ん~… ちょっと待ってて」

 

村人達を見て顔をしかめるが勝手な行動は不敬だとの思いで主であるマダナイにどうすべきか聞く、マダナイはそれを知ってか人形態になり一人で中へ入っていく。

 

「吾輩は猫である! 名前はマダナイ!」

 

ゴブリン達は手出しできず武器を構えて隙を伺っている、そんなもの気にしないで村の中へスタスタと入っていき胸を張り声を張り上げ何時もの名乗りをする、マダナイの声と名前を聞いて隠れていた村人たちが顔を出す、そしてマダナイの姿を見て歓喜の声を上げる。

 

「マダナイ様だ! マダナイ様がまた助けに来てくれたぞ!」

 

村人達がマダナイに集まっていく、しかしゴブリン達はすべてを見ていたので警戒はとかない、そんな時ゴブリン達の主人であるエンリが現れてマダナイの方へ駆け寄る… がゴブリン達に止められた。

 

「姐さん! いけません! あいつはあの化け物共の親玉ですぜ!」

 

それを見ていたマダナイはよくわからんがまぁ何とかなるだろうと何もせずいまだ胸を張ったまま動かないでいた。

 

 

 

 

「初めまして、エンリ・エモットと申します」

 

「ふむ… デミウルゴスだ、よろしく」

 

あの後エンリの説得とマダナイの説明でデミウルゴス一団は村に入る事に成功、悪魔達は村人の手伝いをさせ今はエンリの家でエンリ、デミウルゴス、マダナイが挨拶をしていた。

 

「吾輩は猫である、名前はマダナイ」

 

「知っていますよマダナイさん」

 

緊張した面持ちで自己紹介をするエンリ、デミウルゴスはマダナイの顔を窺ってから自己紹介をする、そしてマダナイは言いたいがためにまた名乗りそれを聞いてエンリは少し緊張がほぐれた様だ。

 

「それでマダナイ様はどの様な用件でこの村にいらしたのでしょうか?」

 

「暇だから来た」

 

「え?」

 

「暇だから来た」

 

村を救って下さった方が又してもこの村にやって来た、何かあるのかと聞いたら暇だからと言う、エンリは固まった。

 

「マダナイ様、この小娘をk」

 

「デミデミお座り!」

 

「畏まりました」

 

デミウルゴスはエンリと名乗る小娘が不敬な態度をとったため行動に移そうとマダナイに許可を求めたが言い終わる前にお座りと言われてしまった、デミウルゴスは深々とお辞儀をしてからその場に跪いた。

 

「あ、そうだデミウルゴス、確かルプスレギナ居るんだったよね? 呼んできて」

 

「畏まりました」

 

即行動に移したデミウルゴスは家から出て行った、それを見てホッと胸をなでおろすエンリ。

 

「はぁ、マダナイ様の友達って……… 怖い方ですね」

 

「そうか? いい奴だぞ?」

 

顔を引きつらせながら話すエンリ、マダナイはいつもの様に返事をする、そしたら先ほど出て行ったばかりのデミウルゴスがルプスレギナを引き連れて戻ってきた。

 

「マダナイ様、ルプスレギナを連れてまいりました」

 

「マダナイ様、何か御用でございますか?」

 

跪きマダナイに話す二人、この光景を見たエンリはマダナイはすっごい人なんだと心に刻んだ。

 

「よーしルプスレギナ! お手!」

 

「はい!」

 

「次は伏せ!」

 

「はい!」

 

「よし! じゃあ戻っていいよ!」

 

「え?」

 

「ルプスレギナ?」

 

「あ、はい!」

 

マダナイは一通りルプスレギナで遊んだ後もういいと言った、それを理解できずルプスレギナは情けない返事を、それを聞いたデミウルゴスが注意すると返事をしてルプスレギナは部屋を出て行った。

 

「やれやれルプスレギナは…」

 

「いいじゃないか面白かったし」

 

眼がしらに指を置き首を振るデミウルゴス、それを見てマダナイは笑顔で返す。

 

「じゃあ寝るかなぁ」

 

そう言ってマダナイは猫の姿になりエンリに飛びつく、びっくりして押し倒されたエンリは訳も分からず固まる、マダナイはエンリの胸の上で丸くなっている、それをデミウルゴスは羨ましそうにただ見つめるのみだ。

 

 

 

 

少ししてエンリの事が心配でたまらなかったンフィーレアがエンリの家に入って来るがデミウルゴスの殺気でドアを開けた瞬間気絶してしまう。

 

「ンフィ!」

 

それを見てたまらず声を上げるエンリだが今だ床に寝転がっていて胸の上には丸まって寝ているマダナイが居る。

 

「んにゃぁん?」

 

「マダナイ様おこしてしまってすみません」

 

エンリの声で起きたマダナイは目を擦りながら周りを見渡す、デミウルゴスは自分がした事でおこしてしまったので謝罪する。

 

「ん~… デミウルゴスか」

 

そういってマダナイはエンリから降りるとデミウルゴスに向かって跳ぶ、デミウルゴスは動く事もせずただマダナイを見つめる、そしてマダナイはデミウルゴスの顔に張り付いた。

 

「よしデミウルゴス、罰として今度はお前の顔が寝床だ」

 

そう言ってマダナイは再び寝始めた、そして数刻後マダナイが起きデミウルゴスの顔から剥がれると今まで見た事が無い顔になったデミウルゴスが現れた。

 

 




普通の人間ならたぶん窒息死してると思うがデミえもんだから大丈夫だろう。


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