吾輩は猫である ~名前はマダナイ~ 作:大三元
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今日から監禁生活です、どうもマダナイです。
あの後コキュートスが勝ちましたが当然っちゃ当然ですね、俺は恐怖公の部屋で観戦しました。
モモンガからの説教が終わると首根っこを掴まれゲートで黒棺に押し込まれたマダナイ、仕方がないのでモモンガの怒りが収まるまでここで待機することにした。
1日目、特にこれといってやる事が無い、仕方がないので恐怖公とおしゃべりをする、るし★ふぁーの話で盛り上がった事以外は他愛もない話で終わった。
2日目、寝て、起きて、寝ての繰り返し、たまに眷属を手でぺしぺしといじめる。
3日目、恐怖公を枕にゴロゴロ、やる事が無い。
4日目、恐怖公の背中でゴロゴロ。
5日目、眷属を食べてみる。
6日目、かゆい、うま。
7日目にして完全に動かなくなったマダナイに対して恐怖公はどうしたものかと考えていた、至高の御方で在らせられる方がいつまでもこの様な状況ではいけないと、しかし頂点に立つモモンガのお許しがなければ出れないそうなのでどうしようもなかった。
マダナイも最初の内は直ぐに出れるだろうと思っていたのだがなかなか許可が出ないので諦めた、やはり普段怒らない人が怒ったら怖いのだ、する事も無いので動かずお許しを貰えるその日まで耐える事に。
そして月日は流れ押し込まれてから半月後、マダナイにモモンガからメッセージが来た。
『ごめんなさい……… 忘れてました………』
『………出ていい?』
『はい………』
このメッセージの後恐怖公に今まで迷惑をかけたといい出て行く、あれから動かなかったマダナイが動いたのを見て恐怖公は涙を流したとか流さなかったとか。
黒棺から出るとエントマや虫系の部下達が迎えに来てくれた、やはりあの部屋に居たら普通の者達は近寄ってくれなくなる。
久しぶりに見たナザリック内は変わりなかった、うれしいやら悲しいやら感情がこみあげてくる、とりあえずお風呂に行こうと部下達に言うと全力で止められた、あの一軒以来行かせてくれない。
マダナイはトボトボと歩いて自室まで向かった、途中6階層の円形闘技場にも顔を出したのだがそこでハムスケと名乗るデカいハムスターと遭遇。
「た… 食べないで欲しいでござる…」
プルプル震える大きなハムスター、とてもおいしそうに見えたが今は遊ぶ程の気力は残ってない、なのでジロジロ見るだけで終わったのだった。
重い足取りで自室まで辿り着いたマダナイはお供の部下達に体を拭かせた、エントマ他女性も居たのだろうが種族が違うのでそこまで気にならなかった、しかし向こうはそうでもなかったようで顔を赤らめている様子。
「寝る… もう疲れたよ…」
そういいベットで眠るマダナイ。
翌日、目を覚ますがベットから出ない、食事も取らなかった。
その次の日も、また次の日もベットから出ないマダナイ、完全にやる気がなくなってしまっている、その状況をお付きのメイドはモモンガに報告する。
メイドから連絡を受けたモモンガは流石にやりすぎたと思いマダナイの元へ向かう事に、そしてそこには報告に会ったようにベットの上でゴロゴロしているマダナイが居た。
「何か用ですモモンガさん」
「あぁ… すまなかったな…」
「いいんですよ俺が悪いんですから」
その後いくら謝罪しようがやる気なく返事をするマダナイに対してモモンガは頭を悩ませた、もう自分ではどうしようもないと悟りアルベドを差し向ける事にした、マダナイが居ない間モモンガはアルベドからいろいろとヤバめの視線や言動、行為をされたのであれをされたら流石のマダナイでも動くだろうと踏んだからだ。
「では冒険者の仕事があるので後はアルベドが来ますのでゆっくりしてください」
「行ってらっしゃい、悪いことした俺はここで反省しときますんで」
めんどくさいなと思いながらもモモンガは退室していった、そしてそれと同時にアルベドが入ってきた。
「マダナイ様お久しぶりです」
「にゃぁーん」
挨拶をしたアルベドを見てとりあえず返事をと思いマダナイは鳴いてみる、そこから何も言わなくなったのでマダナイはベットに潜り込みまた寝る事にした。
ウトウトと意識がなくなりそうになった時マダナイは自身を弄る手の存在に気が付いた、何だろうと思い横を見るとそこには涎を垂らしもうたまらんといった感じの顔になっているアルベドが居た。
「何してるの?」
「あぁマダナイ様ぁ! すぐ済みますので! 天井のシミを数えていれば直ぐに!」
息が荒い、あ、これヤバい奴だ、と気づいた時にはもう遅い、そこには自らの服を脱ぐアルベドの姿があったのだから。
いろいろとありましたが僕は元気です、お父さん、お母さん、僕を生んでくれてありがとう、マダナイは幸せです。
その後アルベドを見た者は妙に肌がツヤツヤになっているのに気が付いたとか…