吾輩は猫である ~名前はマダナイ~   作:大三元
<< 前の話 次の話 >>

16 / 19
皆様ご愛読ありがとうございます。
感想で容姿についてのコメントがあったので急遽キャラ紹介を書きました。
コメントを見て「確かに」となったので…
私としては大体こんな感じの容姿だから後は自分が思う容姿を想像してねって感じで書いていましたが読み返してみると最初の方はその容姿すら書いてなかったのです。
これは私の不徳の致すところでございます。
それとちょっとした話の内容はまだ先の話の間に入れようと考えていた思い出のワンシーンです。
まだまだ未熟な私ですがこれからもよろしくお願いします。
それでは15話をどうぞ。



十五

 

マダナイは何故かリザードマンの朱の瞳族長代理クルシュ・ルールーの膝の上で眠っている、猫の姿なのでまだ違和感はないがこれが人の姿だったら異様な光景だ。

 

どうしてこの様な状況になったかと言うとそれは数日前コキュートスに会いに森の中にあるダミーのナザリックへ向かっていた時お付きのアルベドにあれこれ話を聞いた、その時この目でリザードマンを見たいと思いフラフラとリザードマンの集落へ向かったのだ。

 

向かう時アルベドにはナザリックでの仕事があるだろう等と言いくるめ一人で向かったのだが実際は隠密能力が高い者がワンサカ付いて来ている。

 

そしてフラフラと森の中を歩き見つけたのが朱の瞳族の集落だった、昼過ぎだからか集落の皆は世話しなく動き回っている、そこへマダナイは入っていく、リザードマン達は家猫を初めて見たらしく最初は警戒していたのだがその愛くるしい見た目や仕草等で害は無い生き物だと判断、それをいいことに集落をぶらぶらふらつき一つの家に侵入した。

 

家の中には外に居たリザードマンとは違う真っ白なリザードマンのクルシュが居た、この者も最初は驚いた表情でマダナイを見ていたがマダナイが毛に付いた水をブルブルと振り払ってクルシュの膝の上に勝手に乗り丸まって寝始めると微笑みながら撫で始めたのである。

 

マダナイが膝の上で寝始め数刻、あれだけ晴れていた空が曇り不穏な空気が満ちる、リザードマン達は慌てふたく、クルシュも何事かとマダナイを抱き上げ外へ飛び出した。

 

空を見上げるリザードマン達の前に不気味な魔物が空から現れこう宣言した。

 

「聞ケ! 我ハ偉大ナル御方々ニ仕エル者、先触レトシテ来タ! 汝ラニ死ヲ宣告スル。

偉大ナル御方々ハ汝ラヲ滅ボスベク軍ヲ動カサレタ、サレド汝ラニ必死ノ、無駄ナ抵抗サセルタメノ時間ヲオ与エニナラレルトノ事。

本日ヨリ数エテ8日、ソノ日コノリザードマン部族ノ中デ汝ラヲ4番目に滅ボスダロウ。

必死ノ抵抗を見セヨ!ユメ忘レルナ!8日後ヲ―――」

 

宣言をし再び空へ消えて行く魔物、完全に消え去った後空は良く晴れた青空へ変わった。

 

集落のリザードマン達はそれは大騒ぎになった、そして族長代理の元へどうするか押し掛けたのである、その間マダナイはというと呑気にスヤスヤと眠っている。

 

 

 

マダナイが起きたのは次の日の朝だった、そして起きた場所は昨日と同じくクルシュの膝の上だった、これはいいと思いクルシュの顔を見上げ鳴く。

 

「んなぁ~」

 

「あら起きたのねモフモフちゃん」

 

その後朝ごはんとして見た事が無い魚を貰い美味しく頂き又してもクルシュの膝の上で寝る、しかし昼近くになると違う部族のリザードマンが訪ねてきたらしく部屋を追い出された。

 

マダナイは仕方がないので近くに居た年老いたリザードマンの元へ行きそこで過ごす事にした。

 

「にゃぁーん」

 

「もふもふじゃのぉ」

 

 

 

あれから数日後リザードマンの戦士達とアンデットの軍団の戦闘が始まった、その間マダナイは好きな時に好きな場所で寝て好きな時に食事をねだり何時もと変りなく過ごしていた。

 

「うぉおおおおお!」

 

「勝った! 勝ったぞぉおおお!」

 

集まったリザードマン達は声を張り上げ勝利に沸いていた、その光景をマダナイは欠伸をしながらただ見守るだけだった。

 

 

 

そして二日後今度はモモンガ率いるナザリック軍と対峙していた、この時モモンガから何回もメッセージが来ていたのだがめんどくさいので全て無視していた。

 

なんやかんやあってリザードマンの代表としてシャースーリューとザリュースが大きな四角い岩の上のモモンガの元へ向かう、それを見てマダナイもそろそろ帰らないとなぁ等と呑気に考え二人に付いて行った、マダナイと過ごしたリザードマンは強大なるアンデットの元へ向かうモフモフを止める事が出来ず悲しい顔になっている。

 

シャースーリューとザリュースはクルシュのモフモフが付いて来ているのに気が付くとどうしたものかと顔を見合わせ考える、この時モモンガはというと『あの駄目猫何やってるんだ』と心の中で愚痴っていた。

 

「おーいモモンガさーん、そっち行きたいから空飛べるの寄こして―」

 

急に話始めたモフモフに驚くシャースーリューとザリュース、そしてマダナイの言葉を聞いて私が、いや私が行くと言い始める守護者達、モモンガは色々台無しだなと思いながら使いとしてアルベドを向かわせた。

 

「お久しぶりですマダナイ様」

 

「うむ!」

 

一瞬にして現れる白いドレスに身を包んだ美しい悪魔にモフモフが連れて行かれる、この一連の事にも驚くリザードマン兄弟、遠くから見ていた他のリザードマン達もこの展開に付いて行けず驚く事しか出来ない。

 

「吾輩は猫である、名前はマダナイ」

 

マダナイはモモンガ達の所まで連れて行ってもらうと人形態になりリザードマン達に自己紹介する、リザードマン達は頭がパンクしたようで皆動かない、これだけ異常な事が起きたら仕方ないと思う。

 

結局当初の予定通りにはいかなかったが何とかデミウルゴスのおかげで軌道修正はでき皆でダミーナザリックへ帰ることが出来た。

 

 

 

「何か言う事はあるかマダナイよ」

 

「にゃぁ~ん」

 

「にゃーんじゃない!! この駄目猫がぁ!!」

 

ダミーナザリックで怒られるマダナイ、モモンガのオーラで周りに居る守護者達はもうビクビクと怖がっている。

 

「前に言いましたよね? ちゃんと報告してから行動してくれと」

 

「ごめんなさい」

 

「今回はこちらで位置や周りの状況が把握できていたから良かったものの何かあってからじゃ遅いのだ、他にもetc...」

 

「ごめんなさい、すみませんでした、許してください、もうしません」

 

この説教はコキュートスが出陣する直前まで続いたそうだ。

 

 

 

 




殺伐としたリザードマン集落に茶色いモフモフが!
( ˘ω˘)スヤァ

ΩΩΩ<モフモフかわいい!


※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。