白星は逃したものの、100万ドル(約1億700万円)は手にした。前田はスライダー22球中21球がストライクと制球がさえ、「粘り強く投げられた」と今季最長の7イニングを2失点。基本年俸300万ドル(約3億2100万円)に加え、2016年の8年契約で規定された先発15試合の出来高条件をクリアした。
3回は不運な安打を含めて3安打を許しながらも1失点に抑えた。降板時のリードを救援陣が吐き出し、5試合ぶりの8勝目は霧消。それでも昨年6月30日以来、10度目のハイ・クオリティースタート(7イニング以上を自責2以下)を達成した。
「こういう(白星を逃した)ときは、きょうの自分の投球を素直に喜んで次に向かうことが大事」と自らに言い聞かせた前田。次の大きなインセンティブは、同額が発生する先発20試合目だ。