盗難、損壊の水戸偕楽園公園 橋の銘板、案内板修復 県「落書きやめてほしい」
◆廃材で一時代用
昨年12月末、五つの橋の銅製の銘板計10枚がなくなった。バールのようなもので剥がした跡もあり、何者かに盗まれた。銘板はいずれも縦40センチ、横15センチ、厚さ1センチ程度だった。
2月16日開幕の「水戸の梅まつり」を控えていたことから、県水戸土木事務所の職員が1月下旬、廃材を再利用して橋の名前を記した銘板を作成、一時的に代用した。
梅や桜のシーズンが終わり業務が落ち着いたことから、5月中旬から下旬にかけて銅製の銘板を改めて設置。固定するボルトはかつて四つだったが、六つに増やした。ボルトが表面に出ない設計とし、盗難対策を強化した。
◆防犯カメラ3台
千波湖と偕楽園本園を結ぶ「偕楽橋」では1月中旬、橋の欄干にある装飾品の擬宝珠22個のうち3個が何者かに持ち去られた。県は入園者の安全に配慮し、各箇所にふたをして欄干を修繕。擬宝珠は制作費が高いことから、「新たに設置するかは検討中」(同事務所)としている。
園内を誘導する案内板4カ所もポールが曲げられたりして何者かに壊されたが、職員が自作した。
2月18日には、新たに防犯カメラ3台を設置した。梅まつりなどでにぎわう3月に限り、照明灯の点灯時間を午前0時まで2時間延長した。
◆条例で処罰も
施設に対する悪質な被害はなくなったが、4月以降、園路への落書きが4回あった。同事務所は「落書き禁止」の看板を立て、「都市公園条例で処罰される恐れがある」と注意を呼び掛けている。
偕楽園公園の拡張部は24時間出入り自由で、駐車場も無料。朝晩は自転車通学の高校生らが行き交う。昼間は地域住民のウオーキングやジョギング、犬の散歩など憩いの場となっている。
「偕楽園公園を愛する市民の会」の湊正雄会長は「犬のふんを持ち帰るなど市民はルールを守って利用している。橋の銘板窃盗などの被害は二度とあってほしくない」と話している。