最初にお断り。
これから書くことは、私個人の考えと愚痴でしかありません。
しかも長くなることでしょう。
読むのがめんどくさいでしょうから
テキトーに素通りしてください・・・。
まぁラジヘリを衰退に追い込んだのは、間違いなくドローンですよね。
世の中の大半の人が勘違いしてるのでまず説明。
一般人が知るドローンとは、小型で・プロペラが４つ付いてて・カメラが搭載
という認識ですよね。
違いますから！！！！！
ドローンとは、「無人操縦航空機」の単なる略称です。
ですから正確には、ラジコンヘリもラジコン飛行機もラジコングライダーも
全部ドローンです。
カメラが付いてる付いてないなんてのは全く関係ありません。
ＧＰＳ搭載してようが関係ありません。
ましてや、プロペラの数による制限も存在しませんから！
ヘリでもなく飛行機でもグライダーでもない
３つ以上の回転翼（プロペラ）を持った飛行体（マルチコプター）を
一般的にドローンと呼んでるだけです。
ちょっと話をさかのぼります。
ドローンの前にラジヘリのブームがあったのをご存じでしょうか？
それまでラジヘリというのは、異常なまでに操作が難しい ラジコン類の中でも
ごく一部の熱狂的なファンに支持されるようなものでした。
が、小型ジャイロセンサーの登場によってラジヘリのハードルが下がり
ちょっと頑張れば普通の人でもホバリングできるようになった為
ラジコン界でも異質扱いだったラジヘリがポピュラーなものになったのです。
ラジヘリを激変させた ”小型ジャイロセンサー” って
どうして生まれたか知ってますか？
ジャイロ自体は昔からありましたが、高額で大きなものでした。
それが、カーナビの発達と共に小型化・高性能化・低価格化したのです。
それからさらに技術は発展し、
携帯電話が一般的になり、携帯電話用の技術として ＧＰＳシステム
ジャイロセンサー リチウム（ポリマー）バッテリー が更なる進化をしました。
そう、ラジヘリの進化は携帯電話の技術進化によって起こった事です。
昔のカーナビに搭載されていたジャイロは100円ライターの半分ほどの
大きさでしたが、現在のジャイロは赤ちゃんの小指の爪ぐらいです。
バッテリーなんかは、単三電池のマンガンが 1.5V300mAh
アルカリで 1.5V900mAh ぐらいのものですが、
現在、単三電池と同じぐらいの大きさのリチウムポリマー電池だと
3.7Ｖ1200ｍＡｈに相当します。 倍以上の性能差ですよね。
さらに言えば、携帯の振動機能となる超小型モーターも
それまで高価で大型だったコアレスモーターの進化ですし、ブラシレスモーターも
産業用モーターの超小型化だったりします。
そういった部品の進化革命があって、それまで
「ラジヘリはエンジンじゃなきゃパワー（浮力）が足りない」という常識が
モーター化された上に、最先端技術（ジャイロ）という武器を持って
ラジヘリ＝電動＝普通の人でも遊べる
というぐらいになったのです。
まぁその頃ってのは私はラジヘリしてなかったのですが、
一応 自動車関連のエンジニアをしてましたから知ってはいました。
まぁ”普通の人でも遊べる”なんて言っても
ラジヘリってそれなりに高価な趣味ですし、墜落だって当たり前の世界ですから
好きでなければ財布を開けられませんし、組み立て調整は自分でやるのが
デフォな世界ですから知識も必要とします。
語弊を恐れずに言わせてもらえば
バカじゃなきゃ手を出せない
でも、ほんとの馬鹿には飛ばせない
ってのがラジコンヘリだと思うのです。
実際には飛ばす時間よりも、修理や調整する時間のほうがはるかに多いので
ラジヘリ使いは ドＭしかできないｗ
という事も付け足しておきますｗ
しかしながら、技術の進化は止まることがないので
ラジヘリの進化を超え、マルチコプターに移行しました。
ジャイロセンサーの超小型高性能化
モーターの小型高出力化
バッテリーの小型軽量高出力化
この３点はロボット技術の進化でもあり、人型のロボットが自立歩行を
可能とした技術なのですが、ロボットを自立歩行させるよりも
複数のモーター・プロペラを制御して空中浮遊させるほうが
制御的には簡単なんですよね。
そしてさらに、高度センサー・対物（接近）センサー・加速度センサー
ＧＰＳ 等といったセンサーを搭載することで 浮遊制御だけでなく
移動制御までも可能としたわけですよ。
こう書くと、すごく大きな制御基盤が必要となる様に感じてしまいますが
これらのセンサーは８ビットのＡＲＭでも集中制御できてしまうから
実際には、これらすべてを１枚の基板に乗せたとしても、その重量は
10ｇ以下に収まってしまうのですよね・・・。
これ、ほぼすべてが携帯電話（スマホ）技術の産物です。
スマホなんて32ビットＡＲＭがデフォですから、８ビットＡＲＭなんて
鼻くそぐらいの価値（値段と大きさ）しかありませんから、今では。
で、ラジヘリ。
ラジヘリはジャイロが進化したと言っても２ローターですから
姿勢制御の「補助」程度になってます。
ですから、ラジコン本来の「操縦する楽しみ」までは奪っていないということが
ラジコンヘリコプターであることでもあったわけです。
が、その「操縦する楽しみ」はそのまま操縦難易度の高さであったため
いくらジャイロ搭載であっても、バカでもチョンでも扱えるなんて
ものではなかったわけです。
それが・・・
マルチコプターによって、「姿勢制御はコンピューターがするもの」
という新しい常識が生まれ そこいらのバカでも飛ばせる様になってしまいました。
空中には道路も標識もありません。
悪い言い方をすれば 無法地帯 みたいなもんです。
そんな事はこれまでのラジヘリ使い、いや飛行機もグライダーもそうですね。
無線操縦航空機を使う方々は、それを遊びとする上で自らルールを課して
広い所で・人のいない場所で・制御できる空域で やってきたわけです。
そうやって 操作技術と共に
モラルをも磨いてやってきてたのです。
それが 大人 の遊びだからです。
マルチコプターの進化は 誰にでも操縦できる楽しみを広げました。
そこは否定しませんが、モラルを知らないガキやバカをも囲い込んだ
という大罪も生んだと思います。
で、結果として 法整備が生まれました。
小型無人機等飛行禁止法 （通称 ドローン規制法）
内容までは書くつもりないです。ググってくだされ。
この規制法によって、機体重量200ｇ以上は法対象となる。
ほんと、ラジコンメーカーや まじめに遊んでた人にはいい迷惑です。
ラジコンメーカーは販売機が法対象になるというだけで敬遠されるという
イメージダウンや売り上げ低下になりましたし、
これまでまじめに遊んでた方は、法規制までも注意しつつ 万が一の罰金や刑罰に
怯えるというストレスにもさらされてしまいました。
実際にこの法規制のもととなったのは２件の事件です。
総理官邸 ドローン落下事件
福島で40才のニートのおっさんが、わざわざ福島県内で採取した低濃度なセシウムを
含んだ砂をドローンに乗せて、 んでわざわざ東京に出向いて総理官邸に落下させた
っていうイミフな事件。
原発反対をわけわからん手段で訴える前に 働けよ。
善光寺 御開帳行事にて ドローン落下事件
長野 善光寺の御開帳行事のさなか 観客と僧侶の目前にドローンを落下させたあげく
それをお寺が警察に届けたら「ぼくのドローン返してください」と警察に言って
そのまま補導。
その後、総理官邸ドローン落下事件に便乗して国会議事堂にドローンを持って行くも
飛ばす前に職質を受けて逃亡。
さらにその後、浅草三社祭でドローン飛行禁止のアナウンスがあったにもかかわらず
ニコ生で「三社祭で飛ばします」宣言をして 現れたところを威力業務妨害で逮捕。
バカを繰り返した理由が、ニコ生の閲覧者を増やすためだった（世間に注目されたかった）
だけだったという・・・。
また、ニコ生を通して視聴者からお金やパソコン・ドローンといったものをもらっていた
為 ニコ生に固執していた。
中学では周りから疎外されていた為 不登校がちになってニコ生を居場所にしてたらしい。
ガッコ逝けよ、 トモダチツクレヨ。
言い過ぎであっても言いたい
こんな社会不適合者の行動で
世の中を息苦しくさせられるのは嫌だ！
ラジコンじゃなくインターネットについての討論番組なんだが
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/lF9E_zLoq6w" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
ひろゆきとホリエモンはそんな好きではないのだけれども（言い方に棘があるし）
でも、二人の言い分が正論であって 対する３人は机上論・感情論「だけ」と
いうのが気になってた動画。 8：40あたりからのホリエモンの意見には
ちょっと頷かされた。
で、話は戻るが
法規制のきっかけは上の２件の事件であったけど
ドローンの普及は、公になっていない小さな事件もたくさんあってのことだろう。
手のひらに乗るような超小型のラジヘリ（トイヘリ）が出て
その人気に乗るようにしてラジヘリのシェアも昇りかけたとたん
あっという間にマルチコプター（ドローン）にシェアを奪われるという
大きな波がこの２～３年にありました。
実際にラジコンショップでも見かけられた光景ですが、
ドローンの出始めは、ラジヘリ使いの方々も「あれはバカでも飛ばせるｗｗ」
と鼻で笑いながら話し、電波法未認可の海外ドローンが国内に流入するや
「こんな2～3ｋｍも飛ぶ違法品なんて」と否定的な言葉を発しておいて
ラジヘリをも凌駕する高性能で国内認証取得済みのドローンを前にして
3万円で修理するはずだったラジヘリを差し置いて、20万円のドローンを
黙って買うベテランを見ましたｗｗｗ
人ってそんなものです。欲には勝てませんｗ
そうやってラジヘリのシェアは奪われ続けてるのです。
ミニヘリＶ911で名を馳せた ＷＬtoys
http://www.wltoys.eu/
HPを見ても もうミニヘリの進化は停止中です。
ってか、クワッドコプターのラインナップのほうが上回ってます。
ミドルクラスのラジヘリで定評のあった Ｗａｌｋｅｒａ
http://www.walkera.com/
すでにラジヘリは一掃されて ドローンのみです。
トイヘリで世界シェアを圧巻した Ｓｙｍａ
http://www.symatoys.com/product.html
いつのまにか、2/3はドローンになってました。
ミニヘリのラインナップを充実させていた Nine Eagles
http://www.nineeagle.com/en.php/
そのほとんどが生産終了となり ドローン事業が本格化してます。
堅実でマニア受けする機体が魅力だった ＢＬＡＤＥ
http://www.bladehelis.com/Aircraft/
中型機・大型機はラインナップ落ち。 逆に小型機はラインナップが
増えたのに自社製品で被るという迷走っぷりが痛いです。
独自設計が売りだったのに、ＯＥＭのドローンを高級機として
自社名で販売するまでに・・・。
高い加工精度と安い値段で日本製に真っ向勝負してきた ＡＬＩＧＮ
http://www.align.com.tw/en/
出遅れてドローンに参戦するも 独自技術や新機構（アイデア）
を見いだせずにドローンは停滞。ラジヘリもラインナップは
辛うじて維持するも 日本国内ですら供給量は激減し
一部ではさらなる値下げで苦戦中のフンダリケッタリ状態。
ＡＬＩＧＮの前に安くて高性能を売りにしてた ＫＤＳ
http://www.kdsmodelsusa.com/default.asp
多々あったはずのラインナップは失せて
「あ！昔流行ったよね！そのメーカー」程度のものに。
ネット上でもパーツが在庫処分特価とか出てます。。。
海外メーカーを書き連ねていってもこの状態
まだまだメーカーはありますが
マルチコプター（ドローン）戦争と化したラジヘリ業界において
ヘリとマルチの両方に手を出したメーカーほど
痛手を負ってる気がします。
では日本のメーカーはどうでしょう？
ヒロボー
https://www.hirobo.co.jp/group/model/products/
堕ちた巨人 という言葉しかありません。
古いラインナップが残ったままで
先進技術は置き去りにされ
また世界に打って出るエネルギーも見られません。
一部マニアに支持されてるスケールモデルだけが
細々と・・・。
スケールモデルつったって 所詮「ガワ」ですからね。
中身が成長してくれないと・・・。
世界特許という肩書にふんぞり返った裸の王様ですかい。
2016年７月 とうとう自慢の工場見学ツアーが終了しました。
作ってないところは見学させられないですからね・・・。
京商
http://www.kyosho.com/jpn/products/rc/index.html
日本国内で最初にラジオコントロールのおもちゃ作った会社。
しかし、おもちゃ市場は中国メーカーに圧巻されてしまい
ラジコン部門も例外なく・・・。
ラジヘリにおいてはヒロボーのＯＥＭと中国メーカーのＯＥＭ
だけ。
日本ラジコン発祥のプライドだけで
自社設計も自社製造も捨ててネーム商売ですか。
プライドだけはお高いんですね。
ＪＲ ＰＲＯＰＯ
https://www.jrpropo.co.jp/jpn/
国内で絶大なる信頼を持ったＪＲですら苦しいようです。
2015年11月に和歌山新工場着手記事があって「おっ！」と期待したのですが
2016年2月には商工中金から5億の借金記事が・・・。
まぁ和歌山工場で「プロポやヘリを作ります」とは一言も言ってないからね。
日本遠隔制御株式会社は、ラジヘリだけやってる会社じゃないですから。
で、公式アナウンスで三重にあったはずのヘリ事業部が大阪に・・・。
プロポは大阪・ヘリは三重 ＪＲを知る人には知られたことだっただけに
事業部の統合は規模縮小を思わせる不安になりました。
さらに、最新カタログやホビーショーで公開されたＦＯＲＺＡ550は
急遽販売中止の白紙に。
さらにさらに、フラッグシップモデルになるはずだった
シルフィードＥ12 755までも白紙。 450のボディキットすら中止。
ユーザーの不安は膨らむばかりです。
不安材料はもともとありましたね。
プロポがＷＣ（ワールドカップ）モデル という名目で外装パーツの一部と
シリアルＮｏプレートを抱き合わせただけで 大幅な値上げをされたり。
中身がＸＧ6（市場価格14000円ぐらい）のノスタルジックモデル
ＣＯＬＴを定価99000円で出してみたり、中身がＸＧ14（市場価格35000円ぐらい）
のノスタルジックモデルＭｅｒｃｕｒｙも定価99000円で出してみたり
懐古主義なガワにしてダレトク？？？
という暴走もあったりして・・・。
そりゃ ユーザーは不安になりますよ。
JR PROPO さん
ユーザーさんがどれぐらい不安を抱いてるのか
ハッキリわかる証拠を出しましょうか。
これ ググろうとした結果ですよ。
皆さん 各々の不安をキーワードにネット検索してるものだから
グーグル先生が検索ワードの多い順に予測表示した結果です。
「日本遠隔制御」だとモロに会社経営への不安をワードにしてますね。
「ＪＲ ＰＲＯＰＯ」だとヘリ事業の撤退を不安視してたようです。
「ＪＲＰＲＯＰＯ」だとＪＲが本格的にドローン作るのでは？と考えたのかな。
「日本遠隔」だと 社長がワード化されてますね。
こう言うと女性蔑視だと言われるのでしょうが、やはり2014年での社長交代で
女性社長になった事へのユーザーの不安はありますよ。
ラジヘリなんてたかが「おもちゃ」ですよ。 でも男はバカだから
たかがオモチャに夢とか希望とかロマンとか抱くのですよ。
で、そういう製品を作る会社のトップが女性だと 男が抱くそういう
ロマンを理解してもらえないのでは？と思っちゃうんですよね。
女性＝クレバーって意識（偏見？）があるから、ラジヘリ事業の採算が取れなきゃ
切り捨てられるのでは・・・と考えちゃうわけです。
そういったモロモロのユーザー不安がググル先生に見透かされた？わけですよ。
国内メーカーとして
ヒロボーや京商はもう無理だとわかってますが
せめてＪＲは日本が誇るラジヘリ界の世界トップブランドとして
ガンバってほしいのです。
そりゃ、ＦＵＴＡＢＡのようにプロポ専業であれば 機体メーカーと
ホイホイ提携してプロポさえ売れればおｋ！ なのでしょうが、
ＪＲはプロポも機体も という同一ブランド完結型だから
自社プロポを他社機体メーカーと・・・ なんてライバル社へ
喧嘩売る商売はできないってのはわかってます。
それだけに立場が苦しいのはわかります。
でも・・・ガンバってほしい。
ラジヘリ屋だからドローンなんて・・・ というプライドはあるかもだけど
競技ユースではない、ホビーユースのドローンを作ったとしても
それでラジヘリ事業が立つのであればいいと思う。
私もＪＲ贔屓なんで長く書いてしまったけど
なんかまだまだ長くなりそうな自分が怖いので
もう書くのやめて寝ます。
もし 最後まで私の愚痴を読んでくれた人がいたら
読んでくれてありがとう。
くだらない愚痴でごめんなさい。
では、 おやすみなさい。
スポンサーサイト
