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【スポーツ】

[体操]茉愛スマイルが戻った! 村上が復帰戦で跳馬トップ

2019年6月23日 紙面から

女子跳馬予選 着地を決める村上茉愛=高崎アリーナで(潟沼義樹撮影)

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◇全日本種目別選手権

 体操の世界選手権(10月・シュツットガルト=ドイツ)代表最終選考会の全日本種目別選手権第1日は22日、群馬県の高崎アリーナで予選が行われ、腰の故障から復帰した女子の村上茉愛(22)=日体ク=が跳馬1位で予選を突破した。男子では、神本(かもと)雄也(24)=コナミスポーツ=が平行棒で15・533点をマークしてトップ。初代表を目指す橋本大輝(17)=千葉・市船橋高=はあん馬で2位、白井健三(22)=日体大大学院=は決勝シードの床運動で2位だった。代表は男女ともに5人。今大会で残りの男子2人、女子1人が決まる。

 まだリハビリ中といえども、エースはエース。5月のNHK杯を腰痛のために棄権して今秋の世界選手権代表を逃した村上が、その貫禄を示した。1種目だけの出場となった跳馬。1本目の跳躍では着地までしっかり止めて14・566点をマークするなど、2本合わせた決定点でただ1人、14点台に乗せ「気持ちのいい演技ができた」と頬を緩ませた。

 今大会に出場すると決めたのは1週間前だという。「(この先へ向け)気持ちが下がると思ったので、無理しても出ようと決めた。他の選手に何かを発信できればいいと思い、痛くても、とにかく試合に出たかった。この腰の状態で跳べるか跳べないかの調整しか考えていなかった」と、直前の状態を明かした。

 4月の全日本選手権で予選落ちした男子のレジェンド内村航平(リンガーハット)から「頑張ろう」と激励を受けた22歳。来年の東京五輪に向け「時間がない」と言いながらも、再スタートとしては申し分ないことだろう。「明日の決勝は腰を気にせず、思い切ってやるだけ。この状況でメダルが取れたら自信になる」。村上は力強くメダル宣言した。 (辛仁夏)

 

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