ボクシングのWBA・IBFバンタム級王者の井上尚弥(26)=大橋=が22日、横浜スタジアムで行われたプロ野球交流戦・DeNA-楽天で始球式を行った。2014年5月以来5年ぶりの始球式で、投球は頭上を越えて大きく外れたが、豪快なフォームで場内を沸かせた。
「キャッチボールはいつもしてるし、練習ではストライク入ってたけど、本番に弱かったです」と、井上は苦笑い。それでも、スタンドからどよめきで迎えられた登場には「野球ファンからのこういう反応はうれしいです」と、目尻を下げた。
井上はバンタム級に上げてから1、2回でのKOを連発し、世界的なスターになっている。人気も上昇し昨年10月の横浜アリーナでの試合もすぐに完売。今後は「球場開催にしては?」との声もある。「野球場のスタンドはやっぱりいい。屋外球場は難しいけど、ドームはいつかやりたいです」と、改めて夢のプランに思いをはせた。
今回の始球式は、井上が7月6、7日にDeNAが行うナイトランイベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT RUN」のアンバサダーに就任した縁で実現したもの。井上は7日の会場でスターターを務める予定だ。 (藤本敏和)