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【大相撲】

名古屋っ子、横綱目指せ 武蔵川部屋が市に土俵を寄贈

2019年6月23日 紙面から

新天地通児童遊園地の一角に設置された土俵=名古屋市中区大須で(榎戸直紀撮影)

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 大相撲の元横綱武蔵丸が師匠として率いる武蔵川部屋が22日、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館、中日新聞社共催)を前に、宿舎のある名古屋市中区の大須商店街にある公園に造った常設の土俵を、同市に寄贈した。名古屋場所後から、子ども向けの大会や相撲教室に活用される。

 同部屋は昨年から「注目してもらう事で成長につながれば」(武蔵川親方)と、名古屋場所の宿舎を商店街中心部の万松寺に移した。師匠の部屋継承後、初の関取昇進を目指す力士19人が、織田信長の父信秀が菩提(ぼだい)寺として開き、さらに徳川家康が幼少期、織田家の人質として過ごしたとされる験の良さにも背を押され、稽古に励む。

 関係者や買い物客ら100人近くが見守る中、親方と河村たかし市長が握手。第67代横綱からの恩返しに、河村市長は「名古屋、日本の一等地から相撲チャンピオン、横綱が生まれるようにしたい」と感謝しきり。

 親方は「1人でも多く、土俵の稽古で強くなってほしい」と期待。戦国の英傑と縁の深い地が、新たに角界の天下取りの土台となる。 (志村拓)

 

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