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【野球】

駿河総合・紅林誓った初甲子園 自らのバットで導く、静岡大会

2019年6月23日 紙面から

初の甲子園出場に向けてバットでチームをけん引する駿河総合の紅林弘太郎内野手=静岡市の同校グラウンドで(川越亮太撮影)

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 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間・甲子園)の代表校を決める静岡、長野大会の組み合わせ抽選会が22日、開かれた。両県ともに7月6日に開幕し、順調に日程が進めば静岡は7月27日に草薙球場、長野は7月21日に松本市野球場で決勝を行う。この日は全国のトップを切って南北海道大会と沖縄大会が開幕。日程が順調に進めば、7月19日に北北海道大会で最初の代表校が決まり、7月28日に全代表校が出そろう。

 勝負の夏。駿河総合の4番・紅林弘太郎内野手(3年)は自らのバットでチームを春夏通じて初の甲子園へ導くことしか考えていない。最後の夏の初戦は7月13日の熱海戦(裾野)に決定。中日などプロも注目する大型遊撃手はその試合が待ち遠しくてたまらない。

 「1、2年の時は悔しい結果に終わったけど、今は自分たちの野球をすれば、どこが相手だとしても負けないと思っています。初戦に勝てばチームも自分も勢いが出るので、まずは初戦に集中していきたい。試合をするのが今は楽しみです」

 身長186センチの恵まれた体を生かした豪快な打撃が何よりの持ち味。もともと器用なタイプだったが、1年秋に4番に抜てきされた後は望月俊治監督(53)がバットを振り切ることを指導。中堅中心に強いライナーを打つように心掛けた結果、高校通算35本という本塁打数につながった。

 「セールスポイントは右にも左にも長打を打てるところです」。打棒は高く評価され、4月のU18W杯高校日本代表1次候補の研修合宿に甲子園大会未経験ながら参加。大船渡(岩手)の佐々木や星稜(石川)の奥川、東邦(愛知)の石川らトップクラスの選手と練習した。期間は3日間と短かったが、「野球について考え直すいい機会になった」と振り返る。

 もちろん、今夏はそのメンバーと同じグラウンドで再会したいと願う。「次は甲子園で敵として対戦してみたいです」。駿河総合は静岡市商と静岡南の2校が2013年に再編統合されて生まれた学校。紅林がバットで歴史の新しい一ページを切り開けば、願いがかなう。 (川越亮太)

 ▼紅林弘太郎(くればやし・こうたろう) 2002(平成14)年2月7日生まれ、静岡県藤枝市出身の17歳。186センチ、81キロ、右投げ右打ち。青島小2年の時に軟式の青島ホークスで野球を始め、青島中時代は軟式野球部でプレー。駿河総合に進学後は1年春の静岡県大会で初めてベンチ入り。1年秋から4番となった。高校通算35本塁打。

 

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