【今だけ一般公開中】第30回:「逆境」を力に変える

【今だけ一般公開中】第30回:「逆境」を力に変える

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2018年2月の平昌冬季オリンピックで66年ぶりの2連覇を果たした羽生選手。その影には、右足首損傷で2ヶ月間リハビリと治療のためリンクに上がれないという大きな試練がありました。その後、奇跡的な復活を遂げた美しい演技は、世界中を感動の渦に巻き込みました。これまでの羽生選手の競技者としての人生は、ケガや病気など大きな試練とそれを乗り越えることの連続でした。羽生選手の「逆境」と、羽生選手自身がその逆境をどうやって乗り越えてきたか、力に変えてきたか、インタビューで迫ります。

逆境の後には必ず幸せが訪れると信じています

「逆境」については、僕はそういった局面がとても多いんです。2014年、試合前の練習中にあった怪我も、同じ年の手術も、その後も、本当にケガや病気の連続で…。自分でもジェットコースターのようにアップダウンが大きい人生だなと思います。でも、これは僕の持論なんですけど、どんなに苦しいことがあっても「逆境の後には、絶対に幸せがくる」と思っているんですよね。どんなに苦しいことがあっても、たとえその困難が長かったとしても、次の幸せは絶対に大きいものだと信じています。 平昌冬季オリンピックの前のケガは、これ以上ないだろうっていうくらい辛く苦しかったです。でも、「もう、これだけ辛いんだから、オリンピックで幸せになるべきだよね」と、そう信じて準備を重ねていました。だから、平昌の会場入りしたときは、ある意味とても幸せでした。「苦しかった分、幸せがちゃんと来る」と、そう確信していましたから。よく言われる、「試練は乗り越えらえるものにしか与えられない」という感覚は、自分の中にあります。試練は成長するときに訪れるものだと思うし、自分が強くなれるきっかけになっていると思います。

「過去の自分」が、自分を奮い立たせてくれる

ちょっと不思議な言い方かもしれませんが「過去の自分」って自分の中にずっと共存しているんです。共存していて、自分に発破をかけているんです。例えば、少年時代の自分、中学生くらいの自分、数年前の自分など、過去の自分が今の自分を奮い立たせてくれるんです。そういった感覚は子供の頃からあって、それがずっと続いている感じです。今までどんな困難があっても、絶対にあきらめなかったのは、これまでの自分がスケートにかけていた気持ちを絶対に無駄にしたくないっていう思いが強くあるからです。その気持ちが前に進む力をくれていると思います。
今、スケートをはじめて19年くらいになるんですけど、「過去の自分」が作り上げてきたことを「全部証明したい。人生を賭けきりたい。」と、強く思っています。

「幸せは、自分だけに使わない」ということが、マイルールです

自分の中で決めている「マイルール」のようなものがあります。「幸せを自分のためだけに使わない」ということです。僕の人生は、逆境と幸福の連続でした。自分はこれまでずっと支えられて、一人で生きているわけではないので、幸せがやってきた時には、その幸福をみんなの幸せに使って、みんなで幸せになりたい。そう思っています。

ママの公式スポンサー P&Gの想い

P&Gは「ママの公式スポンサー」(海外では「Thank you, Mom」)というテーマで、オリンピックを応援し続けています。ロンドン2012オリンピックから、ソチ2014冬季オリンピック、リオ2016オリンピック、平昌2018冬季オリンピック、そして2020年の東京オリンピックまで、P&Gはこのテーマを世界中で伝え続けていきます。

オリンピックは、選手の活躍によって生まれる感動だけでなく、選手とその選手を子どものころからずっと支え続けてきた家族とのつながりを強く感じられる機会でもあります。そんな彼らの絆に触れることで、世界中の人々にも自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気づいてほしい。このテーマには、P&Gのそんな願いが込められています。

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tibita
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2019/06/19
羽生選手、ファンタージーオンアイス、とても素晴らしかったトシさんとのコラボは最高です。来年は、違うショーかもしれませんが 頑張って。私も羽生選手がでるショー、チケット取り頑張るぞ。P and Gさん、残念です。終わるんですね。今までありがとう、さようなら  羽生君ずーと応援してるよー
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美弥子
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2019/06/18
『幸せは、自分だけに使わない』。なんて素敵な、想い、なのでしょう。FaOI2019から、羽生結弦さんを”ちゃんと意識して”拝見させて頂きはじめたばかりですが、1日が終わるフィナーレの時の、ありがとう、の呼びかけにとてもとても気持ちが籠っていて、あのワンシーンを拝見させて頂くだけでも胸がジーンとしてしまいます。逆境、そしてしあわせ。やわらかでしなやかで感受性の強い、本当にとてもこまやかな目配り気配り心配りをされる羽生さん。普通の人の何倍も様々なものを受け取って来られたのでしょう。私はToshloveなのですが、やはりとしさんも、悪い言葉は本当に口になさいません。そんな彼のことを『陽向口を持つ人』と言ったToshloveさんがいました。羽生さんも、沢山の苦しみを味わっても、人に対してはお日様のようなあたたかでしあわせになれる言葉を口にされる方ですね。そんな羽生さんを知ることが出来てとても嬉しいです。ありがとうございます。
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さち
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2019/06/18
我が家の息子も、羽生君に元気づけられ、中学受験を無事に乗り切りました。野球とピアノを続けながらの受験で、大変な時を乗り切りました。心の支えは、親子で羽生君でした。 最近、学校で自己紹介文を書く授業をやっているみたいですが、その中に憧れの人、大好きな人として羽生結弦選手!と書いて、今度みんなの前で発表すると話してくれました。一番好きな羽生君の映像は、高校一年くらいの時のサッカーの始球式の映像みたいで、よく繰り返し観ています。羽生君の優しさが沢山詰まっていて好きみたいです。羽生君のように、優しい男性に育って欲しいと心から思います。これからも、ずっとずっと、家族で応援します!(娘もファンです(*^^)v だから、ケガに気をつけてくださいね。
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