【プロ野球】楽天、あぶな勝った~ 初回6点先制もその裏7失点…7回に逆転2019年6月23日 紙面から
◇楽天11-9DeNA楽天が乱打戦を制し、交流戦2年ぶりの勝ち越しを決めた。8-9の7回に山下の2ランで逆転し、8回にブラッシュの適時打で加点。6回を抑えた青山が2勝目、松井が24セーブ目を挙げた。DeNAは投手陣が大きく崩れた。 ◇ 逆転の楽天が、大乱戦をものにした。プレーボール直後の大量リードを一瞬にして吐き出したが、終盤に再逆転。平石監督は「6点取って負けてたら、この後のシーズン、ガタガタいってもおかしくない。そのくらい大きな意味を持っていた勝ち。よく粘ってくれた」と胸をなで下ろした。 初回、島内やブラッシュの適時二塁打など打者7人で1アウトも許さずに攻撃し、大貫をマウンドから引きずり降ろした。いきなり6点を奪ったが、好事魔多し。その裏、古川が打者8人でまさかのKO。1死満塁で投入された戸村が、神里に走者一掃二塁打を打たれ、逆転を許した。 両先発が姿を消し、1時間を超えた初回。4回には、楽天のビハインドが3点に広がった。それでも5回2死一、二塁から代打・渡辺佳が左中間へ2点二塁打。勝負強さ抜群のドラフト6位新人にとって、横浜スタジアムは横浜高時代、甲子園出場を決めた思い出の地。「他球場とは違う特別な思いがある。プロになってまたここでプレーできてうれしい」。名前がコールされると、DeNAファンからも大歓声が上がる中、成長の一打で1点差に詰め寄った。 試合を決めたのは2回からマスクをかぶった山下。「流れを変えてきてくれ」と指揮官に背中を押され、中継ぎ陣の粘りの投球を引き出すと、7回2死一塁から左翼席へ逆転の3号2ラン。「最高の結果。いい感じに伸びると思っていた」と喜びをかみしめた。 両チーム合計20安打20得点の試合に決着をつけ、チームは2年ぶりの交流戦勝ち越し。残り試合に2連勝し、ソフトバンクが巨人との最終戦に引き分ければ、初優勝が転がり込む。 (竹村和佳子)
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