羽生選手が語る「スケートへの想い」
ソチ 2014 冬季オリンピックで世界の頂点に立った後も、昨シーズンのグランプリでは史上初のグランプリファイナル4連覇、世界選手権優勝と、常に世界という大きな舞台で自らの記録を塗り替え挑戦し続けている羽生選手。今回は、2018年の平昌冬季オリンピックを控え、今もなお限界に挑み続ける羽生選手に「スケートにかける想い」について伺いました。
挑戦をすることは
いちど壁にぶつかること
例えば練習していて、「これもう無理だな」、「これ以上できないな」って思うことは毎日あります。本当にいつも思っていてそこで楽をしたいな、妥協しようと考えてしまいそうになるのですが、そこで妥協しきれないのがたぶん自分なんですよね。
何かに挑戦することは、いちど壁にぶつかることだと思います。挑戦する度に壁が高くなっていくから、簡単には乗り越えられなくなる。そのときに、もっと効率のいい道がないかなって探してみたり、違う道に行ってみたりするのですが、そこを行ききれない。結局、元の道に戻ってそこの壁を登ってしまうのが自分で、もうこれは性格だと思います。でも、それが今の自分を作り上げているとは思いますね。
挑戦することに対して、
怖さはまったくありません
自分の性格を説明するとしたら、いい言葉で言えば芯が強くて、悪く言うと頑固です(笑)。わりとマイナスな気持ちになることもあるのですが、芯はブレないという感じはあります。不安や緊張というような気持ちになることも、もちろんあります。そういった気持ちになるのは、身体を動かしていないときが多いですね。例えば、ご飯を食べている時間や、寝る前の時間とか、そういった休んでいる時間ほど、もう少しトレーニングやストレッチしたほうがいいのではないかと、気持ちが揺れることはあります。
でも試合前の段階に入ると気持ちは切り替わっていて、不安や怖さみたいな気持ちはありません。準備のときにはやることが決まっていて、荷物の準備をしているときやウォーミングアップしているときなど、あれやって、これやってと、夢中になっているので、気持ちはすっかり集中しています。試合のときは、挑戦することに対してなんの怖さもないですし、失敗するということを考えて挑戦したことは一度もありません。
全てを費やせるくらい
スケートが好き
やっぱりスケートが、好きなんですよね。滑っている瞬間がすごく好きで、みんなに見てもらうのも好きで、みんなが喜んでくれたり、楽しんでくれたり、感動してくれたり、そういったこと全てが嬉しく感じます。こういった体験ができるのは、本当にスケートならではのことだと思うので、自分には向いていると思うし、本当に僕はすごく幸せだなと思います。
冷静になってみると、考えられないくらいのものを費やしています。時間もそうですし、日々の生活のほとんどのことがスケートにつながっています。でも、たくさんのことを費やしても全くかまわないくらい僕は、スケートをできていることが幸せなんですよ。それくらいスケートから色々なものを受取っています。だから、どんなに苦しくても頑張ろうと思いますね。
次回は、2018年の平昌冬季オリンピックに向かう羽生選手に向けて応援メッセージを送ることができる「YUZUエール」企画を実施します! 応援募集開始は12月25日予定。どうぞお楽しみに!
ママの公式スポンサー P&Gの想い
P&Gは「ママの公式スポンサー」(海外では「Thank you, Mom」)というテーマで、オリンピックを応援し続けています。ロンドン2012オリンピックから、ソチ2014冬季オリンピック、リオ2016オリンピック、平昌2018冬季オリンピック、そして2020年の東京オリンピックまで、P&Gはこのテーマを世界中で伝え続けていきます。
オリンピックは、選手の活躍によって生まれる感動だけでなく、選手とその選手を子どものころからずっと支え続けてきた家族とのつながりを強く感じられる機会でもあります。そんな彼らの絆に触れることで、世界中の人々にも自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気づいてほしい。このテーマには、P&Gのそんな願いが込められています。
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