トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 藤井かすみの体感して ゴルフ上達ドリル一覧 > 記事
【藤井かすみの体感して ゴルフ上達ドリル】ドリル(11)下半身の動きを抑制…自然と軸回転になります2019年6月20日 紙面から みなさん、私のドリルレッスンが少しはお役に立っているでしょうか。今回はドリルというより、べた足打法の効用についてお話ししたいと思います。実は、困ったときの矯正に、このべた足は便利なんですよ。 (取材・構成 児玉光雄) 右かかとが上がると…べた足打法は野球をやられている人や、少しゴルフをかじったことがある人ならご存じですよね。 アプローチ編に入って、ネックで打つアプローチやスティックを胸の前に差して平行に振るドリルをやってきました。実はそこに関連して、知っておいてほしいのがべた足打法なのです。 アプローチでミスをしがちなのが、球を打ちたいばかりに早く動いてしまうことです。その一つの原因として、右かかとが早く上がってしまうことがあります。これでは、ゴルフの基本である軸回転で打つことはできません。 そんなことはわかっていますよね。しかし、わかってはいるのにできなかったり、やってしまうのがゴルフです。つい動いてしまうというやつです。 これがひどいとシャンクになってしまいます。構えた位置より腕や体が伸びて、ボールがネックに当たって起きる現象です。一度、このシャンクが出始めると、怖くて振れなくなってしまいます。その悪癖を直すのにも、べた足打法は最適です。 体験したことのない球べた足打法とは、両足を地面から上げないで打つことです。言葉を換えれば、地面を踏んだまま打つことです。打つときにどうしても右足が上がってしまう人は、誰かに後ろからかかとを踏んづけてもらってください。
右かかとを地面に付けたまま打つと、自然と右から左への動きが抑えられます。言い換えれば、回転で打つことしかできなくなります。体が動いていた人は、きっと、体験したことがない球が出るようになると思います。球をしっかりヒットできるようになりますから、打感も軽く感じるようになります。球が遅れて出てくるような感覚もわかるかもしれません。 ドライバーでも利用◎下半身が動き過ぎると肩の回転が止まり、上下に動いてしまいます。真っすぐに打ちたい感情もありますから、押し出しみたいなスイングになります。一番ひどくなるのがシャンクです。ですから、シャンクを直したいのなら、このべた足打法で直すのが一番だと思います。 ドライバーショットなどの大きなスイングでも、このべた足打法は利用できます。打つときに体が右から左へ流れがちな人は、右足のかかとを上げないで打ってみてください。どんなにスエーしようとしても、右足が地面を踏んでいますからスエーの動きが抑えられ、自然と回転運動になります。ラウンド中の矯正にも使えますよ。 【かすみのひとりごと】腰痛で思うように体が動かない…治してちゃんとゴルフしたい最近、自分のゴルフをやめたくなっています。実は、腰痛で思うように身体が動かないのです。 先日、藤ケ谷カントリークラブで行われたマイナビシニア&レディースカップで丸山智弘選手とご一緒させていただきました。とても優しい方で「腰は曲げるのと反るのとどっちが痛いの?」と聞かれて、反る方が痛いと答えました。 すると「それじゃあ、打つ前に反るといいよ」って言われて、反ったら痛いのにと思いながらやってみると、あら不思議、上手に打てました。ただし、調子に乗っていたら立てなくなりました。 腰痛さえ治れば何とかなるのに、現状は寝るのも痛いです。スッキリ治って、ちゃんとしたゴルフがしたいなあ。 <藤井かすみ(ふじい・かすみ)> 1967(昭和42)年11月30日生まれ、山口県岩国市出身の51歳。身長162センチ。ヴィクトリアゴルフ所属。学生時代はソフトボールの選手で東京女子体育短大のとき日本代表にも選ばれた。23歳からプロを目指し、3度目のプロテスト受験だった95年8月にトップ合格。2001年ベルーナレディースカップでツアー初優勝。02年には3勝を挙げ賞金ランク2位。ツアー通算10勝。師弟関係は岡本綾子。現在は兵庫県でジュニア育成に力を入れている。 取材協力 中日カントリークラブ(三重県鈴鹿市東庄内町1447)(電)059(371)1188 (毎週木曜日の紙面に掲載)
|