羽生選手はトップスケーターであると同時に22歳のひとりの大学生でもあります。今回は、そんな羽生選手のオフタイムの過ごし方についてお伺いしました。YUZURU’S PRIVATEの後編は、普段のオフの過ごし方、勉強や学校のこと、羽生選手が日々つけている「スケートノート」について語っていただきました。
オフの過ごし方
“スケートのためにカナダにいる”という羽生選手。しかし練習をしていない時は一体どう過ごされているのでしょうか。氷に乗らない時間の過ごし方について伺いました。
オフにはジャンプの研究や
イメージトレーニングをしています
オフには好きなゲームをしてリラックスすることも大事ですが、そのうえでジャンプの研究やイメージトレーニングをしたりする時間のほうが多いかもしれません。自分の演技を撮影してもらい、そのビデオを見ながらいろいろチェックをしています。リビングの窓ガラスだと自分の姿を映して見られるので、そこで手を動かしてみたり、ジャンプの確認をしたりしています。
勉強や学校のこと
羽生選手は現在、早稲田大学の通信教育課程で学んでいます。オフシーズンで氷に乗らない時間は基本的には勉強の時間に当て、普段からも本をよく読んでいるそうです。どのような本に興味があり、大学ではどんなことを学んでいるのでしょうか。
心理学や人体についての
本をよく読んでいます
もともと認知心理や臨床心理といった心理学や、人体の神経系や感覚器官について興味があって、普段からそういう本を読むことが多いですね。最近だと睡眠についても本やネットでいろいろ調べたり、今気になっているセルフケアや体の使い方についての本を読んでみたり。たぶん小さい頃から緊張やリラックスについてずっと考えてきたので、そういう分野がより身近なのだと思います。それに僕の場合は本で読んだことをスケートで実践する機会もたくさんあります。
本や学校で学んだことと、今までの経験を合わせて、自分なりに見えてきたこともありました。今まで自分が感覚として感じていたことや現象としてあったことが、科学的根拠として存在するということを学べたり、裏付けができたりして、それがすごく面白いですね。
大学の授業で
コミュニケーションについて
学びました
大学では人間科学を学んでいるのですが、最近では、教育についての授業がとても面白かったです。教授がすごく面白い方なのですが、先生と「生徒としての自分」のコミュニケーションを学んだことで、コーチと「スケーターとしての自分」の関わりについていろいろ考えさせられました。例えば、教えられる立場としての受け止め方だったり、質問の仕方だったり。これからコーチとスケーターという関係で二人でより良い学び、より良い練習にしていくためには、どうしていくのが良いのかということを考えるきっかけになりました。
羽生選手の「スケートノート」
羽生選手は日々気づいたことや思いついたことをノートにメモしています。それは「スケートノート」と呼ばれるもので、具体的にはどのようなことが書かれているのでしょうか。そして、そのノートをどのように活用しているのでしょう?
自分が大切に思ったことを
ノートに書いています
大学の教授の本だったり、学校の勉強での参考文献だったり、さっきもお話しした自分の興味のある分野の本を読んで、気になった部分をノートに書くのがけっこう好きです。あとは、自分がその日の練習で大事に思ったことや思いついたこと、心の動きをノートに書いています。それを「スケートノート」と呼んでいるのですが、例えば、今日こんな練習したということや、その日の点数といったことをバーっと書いて、そのときの精神状態がどうだったかということも記録しています。ジャンプで悩んだときに、もちろん技術的なこともあるのですが、精神的なことも大きいんです。そんなときにノートをパラパラと読み返して「あの時、こういうこと書いたんだな」と気づきもあります。
羽生選手にとってのオフタイムは、リラックスすること以上にスケーターとしての「研究」と、学生としての「学び」の時間でした。
次回のYUZU DAYSは、昨年から皆様よりたくさんの好評をいだだいております羽生選手にP&G製品を体験していただくスペシャル体験動画をお届けします。9月中旬公開予定!お楽しみに!
ママの公式スポンサー P&Gの想い
P&Gは「ママの公式スポンサー」(海外では「Thank you, Mom」)というテーマで、オリンピックを応援し続けています。ロンドン2012オリンピックから、ソチ2014冬季オリンピック、リオ2016オリンピック、平昌2018冬季オリンピック、そして2020年の東京オリンピックまで、P&Gはこのテーマを世界中で伝え続けていきます。
オリンピックは、選手の活躍によって生まれる感動だけでなく、選手とその選手を子どものころからずっと支え続けてきた家族とのつながりを強く感じられる機会でもあります。そんな彼らの絆に触れることで、世界中の人々にも自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気づいてほしい。このテーマには、P&Gのそんな願いが込められています。
コメントを削除しようとしています。