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俺のスカート、どこ行った?#10[終][解][字][デ]
ゲイで女装家の高校教師・原田のぶお52歳が繰り広げる涙+涙(笑)の学園ドラマ!個性派俳優・古田新太演じる原田のぶおが「人間として当たり前」のことを教えます!
詳細情報
出演者
古田新太、松下奈緒、白石麻衣(乃木坂46)、永瀬廉(King & Prince)、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、長尾謙杜(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、阿久津仁愛、須藤蓮、堀家一希、髙橋ひかる、竹内愛紗、箭内夢菜、小市慢太郎、じろう(シソンヌ)、桐山漣、大西礼芳、大倉孝二、荒川良々、いとうせいこう 他
番組内容
原田のぶお(古田新太)が学校を辞めた。残された2年3組と学園の先生たちは「のぶおっぽさ」を心の中に置いてけぼりにされて毎日を過ごすが、どこか物足りない。「死ぬ前にやりたいことがいっぱいある」というのぶおの言葉が頭に残る学園のみんな。明智(永瀬廉)は「死ぬ前じゃなくてもやりたいこと全部やっていいと思う」と、田中(桐山漣)の授業時間を使いのぶおの「やりたい」自分たちの1年早い卒業式を開こうと提案する!
監督・演出
【演出】狩山俊輔
原作・脚本
【脚本】加藤拓也
音楽
【音楽】井筒昭雄
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】大倉寛子、茂山佳則
【制作協力】AXON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/oresuka/
原田のぶお 学校 辞めます!
(明智秀一) 理由 聞かせてくれよ。
卒業式って やりたいことの
1つだったんじゃねえの?
うん やりたいことを
やっとこうと思って 今。
とめねえよ。
ワ~オ!
やりたいことあるなら
やればいいんじゃねえの?
♬~
(古賀)
OK はい じゃあ これ ん~。
あっ 東条 読んで。
見とれてないで 早く。
(東条) あっ… はい。
(若林) 何で女装してんの?
(岩木) さぁ?
(東条) カルボキシ基から
水が取れて出来る…。
うん… でも ちょっと難しいよね。
(板書する音)
(古賀) ペプチド結合! ねっ。
こういうこと。
(東条) は… はい。
(古賀) ねっ 分かんない?
(田中) は~い! じゃあ
教科書 72ページ 頭から読んで。
山吹。
(琴音) はい。
(結衣)
何で 田中先生も女装してんの?
(楓) 分かんないよ。
(琴音) 和風の優美なものに…。
(田中) あら やだ。
あっ!
見るんじゃ ない!
(駒井) 何か やっぱ物足りないな
他のヤツの女装って。
(一之森) 分かる。
(牛久保) ああ見るとさ
のぶおって やっぱ
優秀な女装家だったよな?
(東条) うん かもな。
(田中) 後ろ2人 写ってます?
(庄司) もう いいから 早くして。
(田中) はい 撮りま~す。
(庄司) ちょっ 待って もう…
俺 蒸れて かゆいんだ これ。
(広田) 何で俺たちも
やらなきゃいけないんだよ?
(田中) 原田先生に 証拠の写真を
送らないといけないんです。
はい じゃあ 皆さん 撮りますよ。
かゆいっつってんだよ まだ。
(天音) 私 撮りましょうか?
あ~ お願いします。
何で化粧 直してんだよ?
でも 写真撮るっていうから。
俺 早く脱ぎたいんだよ 俺は。
俺は そうでもないですけどね。
(天音) はい 撮りますよ!
撮るって 早く早く!
何で赤い口紅 塗ってんだよ?
はい OK?
はい 笑顔!
(カメラのシャッター音)
はい OK。
大丈夫かな?
(田中) あ~ 撮れてますね!
(古賀) あ~ ダメダメ…。
文句 言うなら 原田先生のお願い
聞かなきゃいいのに ねぇ。
(長井あゆみ)
ハァ… 私は ああまでして
戻れるようにしたのに。
まぁまぁ いいじゃないですか。
勝手過ぎます。
ん~ でも 時間の使い方は
その人の自由ですから。
もう そうですけど…。
≪目 つぶっちゃって≫
(庄司) つぶってねえよ
最初から小っちゃい…。
どうですか?
あっ 矢野!
(広田)
せめて 「さん」は付けろ 庄司。
(庄司) 「庄司」って呼び捨て…。
(寺尾)
はい 皆さん 集まってください。
(寺尾) こちらの矢野先生ですが
本日より
こちらの職場に復帰されます。
(矢野)
再び よろしくお願いします。
ご迷惑をお掛けして
すいませんでした。
みんな 仲直りしましょう!
校長がいいなら いいですけど。
私は いいですよ
ほら 「ごめんなさい」は?
ごめんなさい!
じゃあ
女装してもらいましょうか?
ねっ みんな 女装してるし。
(天音) あ~ 面白そう。
(庄司) じゃ メイクしよう メイク
矢野先生。
(田中)
じゃ 荷物もお預かりします。
(庄司) こっち来て。
えっ!? 校長!
いいんです いいんです
きつく叱っておいたので。
それに 原田先生なら
こうしたと思うんです。
きつく叱った後で
しっかり許してたんじゃ
ないかなと。
(庄司)
そういうオシャレってあるよ。
(天音)
ないない もうちょっと あぁ…。
(原田 糸) ただいま~。
ん?
のぶ? のぶ!
のぶ 聞こえる? のぶ!
のぶ! のぶ!
(結衣) ん~
のぶおの やりたいことって
他 何があったんだろうね?
(エマ) ん~ 何だろうね?
ってか 何してんだろう? 今。
(高槻)
女装はしてるんじゃないかな?
(唐津) それは絶対やってる なっ。
まぁ あいつのことだし
好きなこと やってんじゃねえの?
(もも)
うん でも 明智の言う通り
とめなくてよかったんだよね?
私たち。
(茉莉) ん~ 「先生 行かないで!」
とか ウケるもんね。
(生徒たち) ハハハハ…。
もしさ のぶおみたいに
いつ死ぬかも分からない時にさ
自分がやりたいこと やるとしたら
何やる?
(むぎ) 何だろう?
(茜) 私は 行ったことない所に
行ってみたいかな。
(七海) あ~ いいね!
私も海外 行ったことないから
死ぬまでに行ってみたい!
(麻里亜) 後悔したくないから
ちょっとでも やりたい
…って思ったら
全部やっちゃうかも。
(芙実) あ~ 確かに。
俺は 今って言われたら
今は…
のぶおの やりたいことを
1個かなえてあげたいかな。
(生徒たち) お~!
優しいね!
1個だけな。
東条は?
えっ… 俺?
うん。
俺は どうだろう?
分かんねえ。
今さ 俺
考えてることあんだよね~。
えっ 何?
別にさ 死ぬ前じゃなくても
やりたいこと
全部やっちゃえばいいと思うの。
だから
のぶおが やりたいっつってた
卒業式 やろうと思う。
(姫路) まだ俺ら 2年だけど。
だから 俺らのクラスで
俺らだけで
なんちゃって卒業式 やんのよ。
(生徒たち) お~!
(吉良) 勝手にやるってことか。
そう。
最初 来た時もさ
ズカズカ入って来て
最後 出て行く時も ズカズカって
ダメじゃね?
(すずめ) 確かに 初めて
会った時も そうだったよね?
遅刻して来てさ。
(大鳥) 「最後ぐらい
ちゃんと出て行けよ」的なね。
(生徒たち) ハハハハ…。
あいつも
やりたいかもしんないけど
俺も やりたいから。
のぶおが やりたいことが
かなうこと。
いいじゃん やろうよ!
(もも) やろう みんな ねぇ!
(生徒たち) やろう!
(拍手)
♬~
♬~
(ドアが開く音)
あっ いた。
ほらね。
おい 東条
1人で めし食ってんじゃねえよ。
いつも のぶおとかと
ここで食べてたから
ここにいると思った。
何?
ここから
飛び降りようとしてたの?
若林じゃねえんだから
飛ぶわけねえだろ。
う~わ… そういえば 僕
こんな高さから飛び降りたんだ。
よし! じゃ 飛べ!
あんたさ もう
一度 死んだみたいな
もんなんだからさ
もう何も怖くないでしょ?
(若林)うわ~‼
飛び降りたの 懐かしい。
いや 飛ばせたじゃん。
いや それ のぶおだから。
ってか 自分で選んだんじゃんか。
うん 確かに。
どうした? 東条。
何が?
さっき 何か変だったから。
別に。
お前さ 俺には 頼れとか 信頼とか
何か言うくせに
自分は頼んねえのな。
別に そういうわけじゃないけど。
何 何?
何か 納得いかねえなと思って。
辞めるって
あんな いきなり言い出してさ。
急に いなくなって
で もっと何つうか…
うん。
自分でも
何て言っていいか分かんねえよ。
まぁ 俺らのためにも
そういう卒業式みたいなこと
やろうぜって意味でもあるしさ。
(東条) うん。
あいつ…
ホントは 体 悪くて
辞めるんじゃないかな?
のぶおなら大丈夫だよ。
うん… 僕も そんな気がする。
ってか のぶおならさ
「人間 みんな
いつか死ぬわよ!」
…とか言って 死にそうじゃね?
うん 言いそう。
なっ!
さぁ めし食おうぜ 腹へった。
うん。
(お弁当箱を開ける音)
何か お前の うまそうじゃね?
あ~ 引っ越したよ
子供とか将来のためにね。
えっ 広くしたんですか?
うん いい所よ めっちゃ広い。
(古賀)
そういえば 庄司先生のお家も
広かったですよね?
うち? うちは別に普通よ。
(古賀) いやいや
広かったじゃないですか。
謙遜しないでくださいよ。
いやいや… 別に そんなね。
一軒家だし 一軒家。
一軒家 持つ意味ある?
まぁ 一応 結婚したしね。
中古よ でも まぁ あの
結婚記念に 知り合いの建築士に
軽くリノベしてもらって。
へぇ~ 写真 見せてくださいよ
写真!
いやいや… しょうがねえな~!
まぁ こんな感じ。
(天音) ん! ホントだ 広い!
これ広い?
(須長) 矢野先生 見てください。
あらら
すごいキレイなお家ですね。
いやいや…。
家具もオシャレ。
オシャレですか?
ただの椅子じゃない?
何で そんな認めてくれないの?
(岡田) そう言う広田先生の
お家の写真 ないんですか?
うち? うちはないよ。
ないんだ… じゃ 間取りは?
間取り? 100LDK。
(古賀) 100!?
無駄な部屋 多いな~。
あり得ないだろ。
無駄な部屋 多いな。
今 それ 僕 言ったから。
(ベル)
はい 豪林館学園です。
(教師たち) あ~!
ちょっと… シッ!
はい。
あぁ… 原田先生の娘さん
あっ この間は どうも。
えっ? えっ!?
長井先生。
あ~ どうしたの?
のぶおの家
教えてほしいんだけど。
あ… あの みんなで
やろうとしてることがあって
なんちゃって卒業式っていうか…。
だから 教えてほしいんだけど
ダメかな?
原田先生は…。
(東条) 何かあったの?
いや 違うんだけど その…。
ついて来る?
もうすぐ 長井先生 着くと思う。
言わなくていいのに~
もう辞めたんだし。
(戸が開く音)
(看護師) 失礼します こちらです。
あれ 東条も来たの?
原田先生 お体は?
全然平気よ! 肌つや ピカピカ。
で 何しに来たの?
何しにって 心配して!
んなの いらないわよ~
そんなことだったらさ
何か おいしいもの
1つ買ってくれればよかったのに。
おいなりです。
やればできるじゃん。
学校の経費?
ん? 自腹です。
あっ そうだ
まだ言ってなかったね。
何がですか?
あんたのおかげで
学校に戻れたこと。
ありがとう。
ハァ… 辞めたじゃないですか。
怒ってる?
一瞬 ムカついて
すぐ収まりました。
原田先生だし。
ありがとう。
お前も食うか? あげない
ハハハハ…。
話したいことがあって。
何?
のぶお 何で学校 辞めたの?
だから それは
やりたいことがあるんだよ
たくさん。
俺 納得してねえよ そんなの。
勝手に ギャ~ギャ~
体育館 入って来て
メンチ切って来たくせに。
懐かしいね。
(東条の声)
勝手に若林のこと変えて
勝手に川崎のこと応援して
勝手に俺と若林を仲直りさせて
勝手に明智のこと救って…。
勝手に辞めて。
やりたいこと やるって
わがまま過ぎんだろ。
俺らだって のぶおとやりたいこと
できたんだよ。
お前 絶対 うるさいけど
修学旅行 行ったり
体育祭だって
やってねえじゃん まだ。
何なんだよ?
お前ばっか やりたいことやって
俺らに やらせないの
ふざけんじゃねえよ。
久しぶりに 「お前」って聞いた。
ふざけんな!
俺は お前のやりたいこと
ってのが理由で 学校 辞めんの
全然 納得いってないから。
お前 ホントは
体 悪いから辞めるんだろ?
違う。
ウソつくなよ。
だったら 何で病院にいるんだよ?
入院もしたかったからだ。
ウソつくな!
本当だ!
カッコつけて 隠してんじゃねえ!
泣くな!
(東条) 泣いてねえよ 離せ!
俺の体は 全然平気だ。
(東条)
ウソつくなよ 死ぬんだろ?
死なねえ 決め付けるんじゃねえ。
(東条) 明智が言ってたんだよ。
「人間 みんな死ぬ」って
のぶおは言うからって。
明智に言っとけ。
「原田のぶおは死なない」って。
「のぶおが言ってた」っつって。
(東条)
じゃあ 何で学校 辞めたんだよ?
だから 言ってるじゃねえか。
やりたいことがあんだよ
たくさん!
♬~
いきなり辞めたのは悪かった。
お前が そんな気持ちでいることを
知らなかったから。
すまん。
でもな 男にも 女にも
カッコつけて
引かなきゃならない時は
ちゃんとあるんだ。
次の世代に
残さなきゃいけないことも
たくさんあるんだ。
だから あいつら
女装して 授業やってたろ?
バトンタッチだよ。
そのためなの?
本当は
やり過ぎなところを
俺が見たかったからだ。
何だよ。
俺 アムラーだぜ。
引き際は
惜しまれながら 美しくだ。
フフっ。
死ぬなよ。
だから 言ってるだろ。
俺が死ぬはずがない
ピンピンしてる。
絶対 死ぬな。
原田のぶおは 死なない。
♬~
あっ そうだ。
外出許可 もらえたよ。
おう。
何 書いてるの?
ん~?
私も ちゃんと やりたいこと
書こうと思って のぶと。
ふ~ん 何?
学校 忙しくなって
飲みに行けなくなったじゃん。
だから
また飲みに出掛けたいな~とか。
いいじゃん いいじゃん 行こうぜ。
うん!
あと おそろいの服 着て
太陽も浴びたいし…。
なるほどね。
一緒にね そう。
(庄司) 100LDKの部屋の写真
撮って来てくれたんすか?
しつこいな いいだろ もう別に。
(古賀)
一軒家が偉いとか思ってそう。
えっ 何 俺が悪いの?
(古賀) まぁ しつこいのは
ちょっとね~ 男なのに。
「もういいじゃん」って
なるじゃないすか 普通。
男の引き際ですよ。
え~!
いや だって 絶対ウソじゃん
100LDK。
ウソじゃないんだって ホントに。
だから見せてよ!
じゃ もう見ろよ~。
100LDKじゃん。
すげぇ。
言ったじゃん 写真とかじゃ
収まらないから動画にしたけどさ。
これ 全部の部屋 回ると
1時間かかるから。
え~!
この動画 1時間あるからね。
1時間って 2時間の映画
半分 見れるじゃないすか。
半分だけ見て どうすんだよ?
これ 100LDKって
どこに こんな…。
えっ 調布。
ちょ…。
向こうの実家が金持ちなんだよ。
あれ 何ですか? それ。
生徒が作った卒業証書です。
手作り。
はい。
ファイティンポ!
それは お前のセリフじゃねえ。
(岡田) えっ?
(天音) 眠れないんですか?
隣に人がいないからです?
乙女じゃないですか。
(萌) 何も答えてないです。
原田先生なら
「乙女」って言ってますよ。
言いそう。
そんな原田先生
今日だけ戻って来るようですよ。
えっ 何のためにですか?
早めに卒業式 やっちゃうそうです
やりたいから。
(萌) 早めって
それはいいんですか?
いいんじゃないですか。
♬~
♬~
♬~
採用試験 希望者の履歴書です。
(寺尾) どうも。
原田先生の次は どんな人を?
どうもこうも この履歴書の中から
いい人を選びましょう。
ダイバーシティは?
ダイバーシティなんてものは
マリリンの頼みを聞いてあげる
建前のつもりで…。
「マリリン」と言うことに
抵抗がなくなってますね。
そもそも ダイバーシティ
なんていうものも
誰か個人に託そうという考えが
間違えているのかもしれません。
みんなが 自分や他人も
認め合えることであって
1人の 個性のある人に託す
…なんてことじゃ
なかったんじゃないかなと。
彼を 何か特別なことを
してくれる人だと
勘違いしていたなと。
彼をダイバーシティ代表に
してしまった私は
愚かだったなと。
僕は愚かで クズだらけで
最悪の クソ人間です!
(椅子が倒れる音)
校長 責め過ぎです 責め過ぎ。
すいません。
はい。
ですので この履歴書の中から
ゲイだろうが 女装家だろうが
何だろうが
ステキな人を
採用したいなと思っています。
そうですね。
やっぽ~!
校長 元気~?
原田先生。
あららら… 原田先生 元気?
フフフフ…。
校長 キャラが…。
いや お店じゃ
いつも こんな感じなのよ。
ってか
最近 お店 来てくんないわね。
店 また開けたんですか?
やってない。
やってないんかい。
なるほど。
何か なんちゃって卒業式
やるみたいで。
聞いてますよ~。
久々だから
挨拶しとこうかなって。
(寺尾) マリリンに また会えて
うれしいですよ。
長井!
ん…。
E.T.!
(庄司) 何で泣いてんの?
いや…
何か そういうのいいな~って。
えっ?
原田先生のために…
そういう感じ やるの。
この後 原田先生と生徒が
泣くんだから
先にやっちゃダメだろ。
泣かないけどね。
何だよ?
(天音) 先生!
保健室には行かないんですか?
うん もう先生じゃないし。
フフっ。
行ってあげてください!
原田先生。
(庄司) 気圧か。
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)
(足音)
(萌) おはようございます。
相変わらず おねんねしてんのね。
もちろんです。
お肌の調子 良さそうだもんね。
よし!
私も寝よっと。
グンナイ!
今日 来るって聞いてましたよ。
やっぱり~。
原田先生が辞めてから
学校が少し 退屈になりました。
原田先生が来る前の学校に
戻るのかなって。
寝るっつってんのに
めっちゃ しゃべってんじゃん。
聞いてください。
何 眠れないの?
嫌だったことがあると
眠れない昼もあるんです。
原田先生がいると
笑って そんなことも
忘れられたんですけど。
嫌なことも必要なのよ。
ほら 差し色って大事じゃない?
白ばっかり 黒ばっかりじゃ
つまんないでしょ?
一色統一の中に
どんな色を差し込むか。
楽しいばかりじゃ
つまんないじゃない?
「楽しいばかりじゃ つまらない」
ですか?
そう。
楽しい毎日に
ちょっとだけ嫌なことを
差し込んであげるの。
ちょっとだけよ。
だから 忘れることないんじゃ
ないかしら。
嫌なことは 人生の差し色だから。
私にとっては逆なんです!
退屈な日に
原田先生が
楽しい差し色だったんです。
私の差し色になってください。
♬~
ありがと。
お昼寝ぐらいだったら
手伝ってあげるから
いつでも テルミー。
差し色はね 自分のセンス。
自分で いろんな色の中から
色を選んで
差してみな。
あんたなら できるはずだよ。
はい。
何色にしよっかな~?
(寿美江) え~ ねぇ この落書き
超のぶおに似てない?
(朱里)
もっと のぶおに寄せていい?
だいぶ 出来て来たな~。
(琴音) 先生 これ胸に着けんの?
うん 着ける。
(琴音:芙実) 胸?
(花沢) えっ 何か いつもより
スーツ パリパリじゃない?
いつもと同じだよ。
(花沢) ウソだ~。
いや~ みんな 張り切ってるね。
まぁ 最後だしな。
うん。
(結衣) 出来た!
(紗綾香)
お~ のぶお そっくりじゃん!
(結衣) でしょ?
(茜) のぶお デカ過ぎじゃない?
(光岡) のぶおの卒業式みたいに
なってんじゃん。
は~い!
じゃあ みんな 準備できたら…。
な~に これ!
すっごい飾りじゃない?
(生徒たち) お~!
教卓 ダサくない?
明智でしょ? センスなっ!
うるせぇよ!
あら! これ 私?
もうちょっと
クリソツに描いてほしかったわね。
私 もうちょっと
目 大っきいでしょ?
いや 目のサイズ
一緒だと思うけど。
まぁ でも
私がプロデュースした
文化祭のバーに比べると
ショボいけど
頑張ったほうじゃない?
(彦根) 何様だよ?
元気か? みんな。
言うほど 時間たってねえよ。
その通り!
先生… これ。
何? これ。
(田中) 生徒全員が
自分で自分の分 書きました。
そう。
へぇ~。
(田中) え~!
(ざわめき)
いやいや… 私 自分で
作って来たから みんなの分。
ほら! かわいいでしょ?
(駒井) ふざけんなよ!
俺たちが作って来たやつ 使えよ。
どうせ 原価 安いんだろ?
幾らだ? 言ってみろ!
私の これ… この値段 聞いたら
お前の耳なんて ロバの耳だよ!
あの 原価って紙なんで…。
いいよ いいよ
じゃあ 交換しよう 卒業証書。
俺らのやつと のぶおのやつ
ちゃんと持って帰れよ あれ。
しょうがないな~。
持って帰りてぇくせに。
しょうがないから 後から読むわ。
(生徒たち) ハハハハ…。
(若林) じゃあ 始めようよ!
のぶおの やりたいこと。
はい じゃあ ホントにホントの
最後のホームルームやります。
(生徒たち) はい!
ホントは
僕の授業なんですけどね。
あっ そう。
♬~
それでは ただ今より
2年3組 担任
原田のぶお先生による
卒業式を始めたいと思います。
卒業証書 授与。
出席番号1番 明智。
はい。
「明智秀一。
お前に殴られた所 かなり痛いし
親父に渡す前に
私にお金 頂戴って感じ」。
「殴れ」っつったんだろ?
えっ? 終わり?
満足そうな顔をしてるから
多分 終わりだ。
あっ…。
いい男になれよ。
任せろ。
一之森。
「そのマッシュルーム
一生 続けろ。
そして ハゲろ」。
(生徒たち) ハハハハ…。
(一之森) やだよ。
おめでとう。
(田中) 今泉。
はい。
「焼きマシュマロは青春の味。
いっぱい恋しろ」。
フフっ。
おめでとう。
ありがとう。
(田中) 岩木。
おめでとう。
(岩木) ありがとう。
「朗読 練習しとけよ」。
(生徒たち) ハハハハ…。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
(寿美江) ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
川崎。
はい。
「今度は応援される番ね。
後悔しないよう 踊り続けなさい
ずっとよ」。
おめでとう。
ありがとう。
「清武すずめ」。
ありがとう。
(生徒たち) ハハハハ…。
ありがとう。
「コンビニのバイト
まだ やってんでしょ?
今度 行くから
次はサービスしろよ」。
ありがとう。
おめでとう。
(紗綾香) ありがとう。
ついてくぜ のぶお。
フフっ。
ありがとう。
フフっ。
おめでとう。
(生徒たち) ハハハハ…!
(田中) 笑うんだ。
(生徒たち) ハハハハ…。
東条。
はい。
「東条正義。
病院でのことは
内緒にしといてやる」。
うるせぇ。
(東条) 終わりだな。
かわいい顔してるから 終わりだ。
俺のために ありがとな。
こちらこそ ありがと。
「長浜むぎ おめでとう」。
(生徒たち) ハハハハ…!
ありがとう。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
(彦根) ありがとうございます。
おめでとう。
ありがとうございます。
「男には もっと
優しくしていいのよ」。
ありがとう のぶお。
光岡。
(光岡) はい。
「スカート もっと短くしたほうが
いいんじゃない?
そしたら
『マリリン』名乗ってよし」。
後で スカート頂戴。
あげない。
(生徒たち) ハハハハ…。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。
若林。
はい。
「若林優馬。
お前 マスク外しちゃったから
今後 残りの人生で
花粉症になった時に
マスクしづらくなったね」。
えっ?
「ミッ」てなってるから 終わりだ。
(若林) あぁ…。
今度 マスクする時
ちゃんと言いに来るんだぞ。
うん 花粉症にならないから
もう着けないよ。
ううん 風邪ひいた時は して
迷惑だから。
(生徒たち) ハハハハ…。
分かった ありがとう。
田中。
(田中) えっ?
お前には…。
僕にもあるんですか?
いなりをやる。
バッグに生で入れます? 普通。
最後の わがままだ 食え。
じゃあ… いただきま~す。
♬~
どうだ? うまいか?
タンスの味がします。
(生徒たち) ハハハハ…。
これで 全員ね。
まさか 私がやりたいことを
あんたたちが かなえてくれると
思わなかった。
ありがとう。
最後に 私から
みんなに伝えたいことは
特にありません。
ないんかい!
だって みんな
個人個人に言ったから。
いや 何か 締めというか
あるじゃないですか こういう時。
ない。
(田中) ん~。
まっ でも
私が これだけ やりたいことを
やれてるんだから
あんたたちなら 今から やれば
もっと…
私なんかよりも もっと
やりたいことを
やれるかもしれないよ。
じゃあね。
おい ちょっと待てよ!
キムタク?
これ。
俺らから のぶおへの卒業証書。
安そうな紙。
「原田のぶお殿」。
返事は?
はい!
「あなたは 豪林館学園高等学校
2年3組の発展において
大きく貢献されました。
よって
ここに その功績をたたえ
深く 感謝の意を表します。
2年3組 一同より」。
♬~
も~う‼
何なのよ も~う!
メイク 落ちやすいんだから~!
(泣き声)
それから のぶお
のぶおの やりたいこと
やったんだから
俺らの やりたいことも聞いてよ。
あんたたちの やりたいこと?
そう。
そうそう…。
はい ストップ。
ちょっと何? 何なの? これ。
(若林) アイマスク 取っていいよ。
いや 取らなくても
何か 階段 上がって
外気に触れてるから
屋上だなって思ってるんですけど。
いや 違ぇよ。
んなわけねえじゃん。
はい 屋上で~す。
かわいくな~い。
かわいいだろ?
取りあえず 下 見て。
(田中) せ~の!
♬~
あ~ら 何か 懐かしいわね。
何 飛べってこと?
のぶおは死なないんだろ?
意味 分かんないんですけど。
(東条) いや~ でも
やっぱ飛んでほしいじゃん?
さすがに この高さだと
死ぬと思うんだ。
いや 若林に飛ばせてたよね?
死ぬ自信あるんですけど…。
いや 飛ばしたじゃん。
無理無理 無理無理…。
何 やっぱ 体?
いや 年… いたわって。
分かった。
じゃあ…
飛べ!
何だ そりゃ!
のぶおのマネ。
私 足首 こんな細いんですけど~。
なぁ のぶお
ここから飛び降りたら
1回 死んだも同然なんだろ?
だから のぶおは
ここで1回 死んで
余命リセットしよう。
あんたら バチボコ狂ってるわね。
いや
のぶおに言われたくないから。
人間は1回しか死ねないからさ。
飛んでよ 僕たちのこと信じて。
あんたたちは
受け止めてくれないの?
行くに決まってんだろ。
行くぞ みんな~!
(一同) お~!
頼ってもいいぜ ヤバいおじさん。
あんたたちこそ ヤバい生徒だよ。
まあね~。
♬~
♬~ いいぜ のぶお!
♬~
東条!
えっ?
返事は?
はい!
川崎!
はい!
小田原!
はい!
今泉!
はい!
光岡!
はい!
太田!
はい!
小松!
はい!
堀江!
はい!
高槻!
はい!
姫路!
はい!
吉良!
はい!
鶴ヶ丘!
(芙実) はい!
山吹!
はい!
波賀!
はい!
江口!
はい!
田中!
えっ?
はい!
唐津!
はい!
彦根!
はい!
岩木!
はい!
清武!
はい!
大鳥!
はい!
滝山!
はい!
茂木!
はい!
長浜!
はい!
湯浅!
はい!
一之森!
はい!
花沢!
はい!
駒井!
はい!
牛久保!
はい!
若林!
はい!
明智!
はい!
じゃあ… よろしくお願いします!
♬~
♬~
たまひゅん しちゃった。
(生徒たち) ハハハハ…。
(田中) も~う 下ネタ。
これで もう死なねえよな?
うん…。
やっと カツラ買い替える
時間ができたわ!
(若林) よかったじゃん。
(東条) 次はロン毛にすれば?
似合うかしら?
似合うんじゃない?
いや~ どうだろうな。
♬~
♬~
♬~ さぁ!
♬~
♬~
ありがとね。
みんな。
楽しかった。
♬~
♬~ じゃあね!
♬~
♬~ じゃあな のぶお!
♬~
♬~ (生徒たち) のぶお~!
♬~ バイバイ!
♬~
♬~ ありがとう!
♬~
ありがとう!
♬~ 元気でね!
♬~
♬~ 死ぬな~!
♬~ のぶお~!
♬~ のぶお~!
♬~ ありがとう!
♬~ ありがとう! のぶお!
♬~
ただいま。
あれ? 何やってんの?
ウィンザーが 日本から出るって。
おっ!
(ウィンザー)
のぶを見てると どうしても
やりたくなってしまって。
お~ じゃあ 何 別れんの?
ついて行くことにした!
へいへい へいへい
待て待て 待て待て。
私 いつ死ぬか
分からないんだよ?
うん でも ついて行きたいから。
ウソだろ~!
(糸) だって 原田のぶおは
死なないんでしょ?
それは あれじゃない
言葉の駆け引きとか
そういうの あるじゃない?
(安岡)
僕たちが日本に戻って来るまで
絶対 死なないでください。
お前も行くのかよ 安岡。
あと 明日 出発する。
明日って…。
俺 置いて行くわけ?
(糸) うん。
だったら
俺も ついて行きたいんだけど。
まぁまぁまぁ 正直 娘カップルに
ついて行くのは どうかと思うよ。
こいつ ついて行くじゃない。
僕はグレーな立場なので。
また入院したら
どうしようとか ないの?
(ウィンザー:糸:安岡) う~ん…。
おい!
(糸) じゃあさ
まず日本から近い所にする?
(ウィンザー) 日本から近い所…。
(糸) 韓国とか 台湾。
(ウィンザー) いいじゃん 韓国と台湾。
(安岡) 韓国 行ったことあんの?
(ウィンザー)
韓国ないよ 行ってみたいよ。
(安岡) じゃあ いい…。
(糸) いいよ。
(安岡) 韓国。
(糸) そっち 見たい見たい。
(ウィンザー) これ見る?
(糸) 見たい見たい 安岡 持って。
(ウィンザー) 辛いの 好き?
(糸) 好き!
(ウィンザー) え~ いいじゃん。
♬~
おはよう。
卒業式 ラブ!
ラブ!
明智 入ってる 入ってる!
ごめん ごめん ごめん…。
おはよう!
おはよう 明智!
泣くの 早くない? 泣き過ぎだし。
(結衣) おはよう!
おはよう!
おはよう。
(若林:東条) おはよう。
遅ぇよ。
間に合ったんだから いいだろ。
(東条) よし!
卒業か。
(東条) なっ。
のぶおが いなくなって
もう1年半だよ。
何してんだろうな。
(東条) なっ。
(寺尾) 曲がってるね。
えっ 曲がってますか?
性格が出るよね これは。
曲がってますか?
あっ… 私が やりましょう。
お願いします。
(寺尾) はい。
(田中) 里見先生!
佐川先生。
静かにしてください!
卒業式 始まりますよ~。
もう!
寝て サボるなら
僕も横に寝ちゃおうかな。
(田中) えっ?
いいんですか?
これは…
みちる チャンス?
では
し… 失礼します。
えっ 待って待って
何もしてないです。
キッショい。
バ~ン!
あっ。
(庄司) 俺 将棋を3人でできる
システムを開発したんですよ。
何 言ってんの?
やりたいです。
いや 無理だよ。
私も まぜてもらえますか?
(庄司) 4人対戦?
できます。
できるの?
(須長) すいません 5は?
5!?
行ける。
できんの?
分けて 分けて。
っていうか 庄司先生
卒業式 司会ですよね?
うん そうだよ
まだ時間 大丈夫でしょ?
いや そうじゃなくて あの…
スーツは?
スーツ 忘れた。
忘れた?
(古賀) 長井先生 この人
スーツ忘れたらしいです。
すぐ チクんな。
あの… ちょっ…
逃げるな! もう!
明智 そろそろ行こうぜ。
おう。
あ~ 緊張して来た~。
し過ぎだから。
♬~
♬~
(足音)
ヤッベェ!
これ 間に合わねえんじゃね?
♬~
俺のスカート どこ…。
あった!
♬~
恋しがってんじゃねえよ
この野郎!
♬~
俺のカツラ どこ行った?