ワクチンの副作用でないものを副作用だと言い張ったら、疾患概念の確立や、治療法の発見や、実際にその患者さんの苦痛を取り除く機会を失うことになるわけ。実際に目の前に病気の患者さんはいるわけだから、科学的に適切な態度を貫かないといけないの。
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>大学者や、「頭のいい人たち」に限ってみな、同じ間違いを犯してしまうかというと、疫学の教科書の因果関係論の1ページ目に、間違いが記述されているからです。 そうなのですか?
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Rubinの因果推論にしても、ベイズにしても、Hillの基準にしても、「相関関係がある」ことが「因果関係」の前提という理論構築です。しかし、病期が2-hitまたはmulti-hitメカニズムで起こる際、一般大衆を対象とした疫学調査で無相関でも、因果関係がある場合が生じます。
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「ピーナツを食べることが、死をもたらしめるかどうか」を調べたいと考えているとしてください。当然21世紀の我々は、「ナッツアレルギー」の素因の方がおられる、そしてそういう方達にとって、ピーナツ摂取は致命的になりうるとすでに知っているわけですが、20世紀半ばの暗黒時代に調査をするとします
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ナッツアレルギーという概念が確立する前の時代に行いうる疫学調査ですから、対象はもちろん、一般大衆です。ある期間、ピーナッツを食べたことがあるかどうかを原因変数とすることにします。結果変数は、その後1年間のフォロー期間にアウトカムとして死が観察されるかどうか。
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そうそう、その前に。なぜ、このようなスタディが必要になるのかを書いておきます。20世紀暗黒時代の話。あなたのお子さんが、教師に給食でピーナッツを食べさせられ、原因不明のショック死をしてしまい、あなたは「教師に無理やりピーナッツを食べさせられたのが原因」と裁判を起こすことになります。
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世論は2つに割れます。「ピーナッツは栄養価も高く健康にいいのだから、成長期の子供はどんどん食べよう!」という推進派もいます。「俺は食べたけど全然問題なかったよ、嘘に決まってる」というインテリも現れてきます。そこで、本当にピーナッツは死をもたらしめるのか大規模調査をしようという話。
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ところで、面白いことに、こういう場合、裁判所は、被害者側の訴えをよく聞いてくれるものなのですね。「どうも、教師がこの児童にピーナッツを食べさせた事象と、死に至る経過の間に、通常では考えられ無い関連がありそうだ」と、意外に、訴訟が認められることが多いです。
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ところが、科学者や医学者、疫学者は劇おこです。裁判所ごときが科学を捻じ曲げるな!だとか、科学のことは科学の場で解決を!となります。それで、みんなで知恵を出し合った結果、なにが一番「科学的」なのかというと、大規模疫学調査をしよう、となるわけです。
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無批判に教科書の字面ばかりを追って「学習」し、権威主義に陥りすぎると、論理が不正確になってしまう、という良い例ですね。時間があれば、この辺りを解説してみたいと思いますが、Kawakamiさんのスレッドを汚してしまうと申し訳ないので、以降は、自分のところで論理展開してみたいと思います。
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有意差 これが現れないと 福反応だ、 言えないのよね
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https://twitter.com/ichigomelon55/status/1141858751839899649 … その大学者や「頭のいい人たち」は、 統計学の講義には出ていなかったのでしょう。 必要条件を裏付けるためのデータと 十分条件を裏付けるためのデータとは、 別 と講義では習う。 (by 統計学者・蜷川虎三の教え子の教え子の教え子)
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