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人工子宮の技術がどんどん進化してる

Image: Women and Infants Research Foundation

超早産児を救うために。

オーストラリアと日本の研究グループは、いつかたくさんの赤ん坊の命を救うかもしれないブレイクスルーを2017年に発表しました。彼らは人工子宮に入れたヒツジの早産児の命と健康を維持して、深刻な合併症なしの「出産」に成功。そしてそのチームが先月末に、今度は超早産児のヒツジの生命を保てるようになったとして、技術の躍進を発表したのです。

母胎に代わって早産状態のヒツジを育てるバッグ

この人工子宮はex-vivo uterine environment (生体外子宮環境、EVE) セラピーと呼ばれるもの。枕カバーほどの大きさの、透明な袋です。

胎児はEVEに入れられると、定期的に濾過され交換される殺菌済みの人工羊水に包まれます。そして点滴によって、アミノ酸のような不可欠な栄養素と抗生物質といった投薬を定期的に注入。この子宮は、二酸化炭素を排出して新鮮な空気を送りこむ肺の役割も果たしています。

4週間も子ヒツジを育てることに成功した人工子宮、その仕組みは?

ヒツジの胎児は成長スピードが早いという違いはあれど、子宮内での発達がヒトと似ているということから、出生前のヒトを研究するモデルとして使われます。およそ38週間(9カ月)に及ぶヒトの在胎期間と比べ、健康的なヒツジの新生児は通常21週間(5カ月)ほど、あるいは21週間に満たない期間で産まれまるとか。


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