どうなるかわからない未知のものを勉強したい。新卒エンジニアが語る”プログラミングのおもしろさ”

迫地くんインタービュー記事

迫地康大
鹿児島出身の24歳。2018年4月に新卒として入社予定。卒業タイミングが早かったため、現在は内定者アルバイトとして勤務。大学在学中に1年半休学し、さまざまな企業でインターンを経験。勤務後や休日もプログラミングに励んでいるらしく、宮崎駅近郊のスターバックスによく出没するとのこと。

入社2カ月で社内コミュニケーションツールの開発にいそしむ日々

― 今はどんな仕事をしているの?

社内ツールの開発です。人の名前と顔が一致しない状況を解決するツールをつくっています。スタートは人の名前と顔を一致させるためのものだったんですけど、それに加えて社員同士のコミュニケーションが取れるようなものを今開発中ですね。

― どんなきっかけで開発することに?

もともと経営陣から「人数が増えて、顔と名前が全員分わからなくなってきている」という話があって、評価のタイミングでも困ることがあったみたいです。「それを解決するツールがほしいんだけどつくれる?」と聞かれて、「やってみます」と言ったらこうなりました。

― ちなみにどんな言語で?

サーバーサイドはPHPで、表側はjQueryというJS(JavaScript)のライブラリを使って書いています。

ただ、この間の社内勉強会(Engineer Friday)でこのツールを先輩たちに共有したときに、ちょっと保守性が高くないと指摘を受けたので、サーバーサイドのフレームワークを使うか、jQueryじゃなくてVue.jsを使うやり方とかに変えていこうと思ってます。

MTG風景

迫地くんを囲む形で開催されたEngineer Friday。先輩エンジニアからコードレビューやアドバイスが送られる。

独学でおぼえたプログラミング。難しいと思っていた機能をつくれたときに達成感がある

― プログラミングは誰かに習ったの?

独学です。学生時代からプログラミングを始めましたが、教わったとかは特にないですね。

― すごいね!どんな感じで勉強したの?

最初とりあえず本買って、そこにサンプルアプリとかがあったんで、それをつくっていきました。なんとなく流れを覚えたあとに、オンラインの動画学習サイトで、インスタっぽいアプリをつくるコースがあったので、それをつくりつつおぼえた感じです。

― 実際にやってみてどう?どんなことにやりがいを感じる?

「これ、めっちゃ難しいなぁ」と思ってた機能とか処理がつくれたときはすごい楽しいですね。

どうやったらできるのかが分からないときって、だいたい機能を細分化できていないことが多くて・・・。それをひとつひとつの機能を分けていったら解決策が見えてきて、実際にそれができたときには達成感がありますね。

インタビューに答える迫地くん

おもしろそうだからイスラエルにインターンに行こうとしてました

― 1年半休学してたんだよね?休学した理由はインターン?

イスラエルに行こうかと思ってました。休学の半年ぐらい前から東京に出てインターンをするようになって起業とかに興味を持つようになって。自分自身がすごく起業したいというより、そこまで一つのことにエネルギーを費やせるのはなぜだろうという興味が大きかった気がします。それでせっかくならイスラエルに行って現地の起業家を見てみたいと思いました。

― なにそれ(笑)

なんかシリコンバレー感があるらしくて、イスラエル。第二のシリコンバレーみたいな。

おもしろそうだから行ってみようと思って休学したんですが、生活費のあてにしていた奨学金に落ちてしまったり、もう一つやっていた別のインターンでwebマーケティングの仕事を任せてもらえるようになってそちらにコミットしたほうがいいのではないかという気持ちもあり、イスラエルに行くのはやめました。

自分でSEO施策を回したいと思いエンジニアに

パソコンに向かう迫地くん

― 東京ではどんな会社でインターンしてたの?

編集系の会社ですね。起業家にインタビューするメディアを運営している会社で、そこでプログラミングはしなかったんですけど、IT全体に興味を持ちました。

― なるほど。そこからなんでエンジニアになりたいと思ったの?

そのあとに別の会社でインターンを始めたんですけど、WebマーケティングのSEO対策をやることになったのがきっかけです。

SEOって施策のPDCAを回さないと結果がわからないんです。施策を企画するまでが僕の仕事だったんですが、施策を実装するところでエンジニアに渡ってしまうし、実装が完了するまで待ってないといけなくて・・・。

それがすごいもどかしいし、企画だけだと経験値が思うように積めないように感じたので、自分でプログラミングができるようになりたいと思いました。

アラタナの人は自分の時間を人のために使う。聞いたら親切に答えてくれるんでやさしいなと思いますね

― なんでアラタナに決めたの?

きっかけはWantedlyの記事ですね。そこで興味を持って、2日間ぐらいのインターンに参加したんですけど、そのときに社員の人の雰囲気というか、働いている感じに惹かれて決めました。

あと、そのインターンに参加した際にコーディングをしたんですけど、インターネットの原理やプログラミングの基礎を学べたのが大きかったです。一人だと基礎をとばしてとりあえずつくっちゃうところがあるんですけど、そこがアラタナならしっかりと学べるなと思いました。

― なるほど。働いてみてどんな会社だと思うようになった?

やさしい人がすごい多いですね。これはめっちゃ思います。

他のIT企業のイメージって、みんながガンガン進んでいくから「ついて来いよ」みたいな雰囲気だと思うんですけど、アラタナはわりと寛容というか、自分の時間を人のために使う文化があると感じます。聞いたら親切に答えてくれるのでやさしいなと思いますね。

今みんなが知っているものというよりは、どうなるかわからないものを勉強していきたい

迫地くんインタビュー風景

― 今後はどんなことをやってみたい?

JavaScriptを結構好きになったんで、JavaScriptをもっと勉強していきたいなと思って、

特にVue.js(JavaScriptのライブラリの1つ)でアプリケーションの大きいやつを書いてみたいなと思ってます。

あと、ブロックチェーンを勉強していきたいなと思ってます。

― ブロックチェーン・・・?

中央で力のある第三者がいなくても合意がとれる仕組みみたいなもので、たとえば個人間でお金のやり取りをするとき、相手が信頼できなければ会社とかに担保してもらうじゃないですか。

そういう第三者がいなくても、うまく働くようなシステムみたいな仕組みがブロックチェーンで、そこの上で動くアプリをつくっていきたいと思っています。それはまぁ仕事でも趣味でもいいとは思ってますけど。

― なんでそれをやっていきたいと思ったの?

今の仕組みが、サーバーサイドにクライアントサイド(個人のPCなど)が情報を取りに行く中央集権みたいな形なので、それが個人間でつながれば、個人と個人が得する仕組みができるんじゃないかなと思っているので興味があります。

― Web全体がそういう仕組みになっていくと思うから、そこで使えるものを作りたいって感じ?

そうですね。せっかく技術を学んでいるので、今みんなが知っているものというよりは、どうなるかわからない未知のものを勉強していきたいと思っています。

就職する前にまずは実際の現場を見たほうがいい

― 最後に、エンジニアになろうとしている人に、こういう風に会社を選んだほうがいいとかある?

自分みたいに未経験でエンジニアになろうとしている人は、まずはエンジニアの仕事を知るために、インターンなりアルバイトなりをやってみて実際の現場を見たほうがいいと思います。

それでも興味を持ち続けたら、エンジニアとして続けていけるか自分でプログラミングしてみたほうがいいと思ってて。

自分も就職活動でちゃんとエンジニアの仕事を探す前に、がっつり2カ月ぐらい勉強してて、そのときにこの職種でやっていこうという覚悟がついた感じなんで。そういう期間を設けられるならちゃんと設けたほうがいいと思いますね。

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