フリーの音声認識ソフトで楽してテキスト入力したい人


cute-15719_1280

タイピングスピードに自信がないのなら、マイクに向かって話した内容がそのままテキスト入力に変換される音声認識がオススメです。有料ソフトなら聞き取りの精度も良いし使い勝手も多分良いのでしょうけど、残念ながらウェブライターってお世辞にももうかる職業とは言えませんよね……。「使い物になるかどうか使ってみなければわからないものに、気軽に投資はできない」という本音もあるのではないでしょうか?

そんな人は特に注目していただきたい!
無料で使える音声認識システムも最近では精度が向上してきていて、入力者の滑舌次第ではありますが「そこそこ使える」というころまで来ているのです。取材をしないライターは特に、人と話す機会はどんどん減りしゃべりが下手になっていくことに危機感を覚えることも多いと思います。

音声認識によるテキスト入力を使うことによって滑舌を修正し、いざ人と話すときに、口の中にこもるモゴモゴとした小声で妙に早口、相手が聞き取りにくいしゃべり方を披露しなくてすむようになるかもしれません。

実はフリーで使える音声認識ソフトは2つだけ?

音声認識の技術はまだまだ発展途上のようで、使い物になるかどうかを置いておいても、無料で使えるものは有料ソフトの体験版を除いてふたつしか見つかりませんでした。

選択肢は少ないですが、どちらもそこそこ使えるので、ぜひお試しください!

フリーソフトその1:Windows音声認識

Windows音声認識

Windowsには、Vista以降なら標準の音声認識ソフトが入っています。スタートメニューから「Windows簡単操作」を開けばその中に音声認識ソフトが見つかるでしょう。見つからない場合は設定画面・コントロールパネルから「簡単操作」を探すか、Win10の場合にはWinキー+QキーでCortanaさんに「音声認識」と聞いてください。

このソフトは初期状態では正直とても残念な精度なのですが、トレーニングにより育成することが可能です。その場合、トレーニングした人の入力音声に最適化して学習されるので、もちろん学習させた人間以外の人が突然使おうとしてもうまくいかなくなります。複数の人間でPCを共有して使う場合にはあまりオススメできないかもしれませんね。

また、これはあくまで音声入力によるコンピューター操作を目的としたシステムであり、その一端としてテキスト入力もできるというだけなので、たまにしゃべっている言葉がコマンドとして解釈されると、うまくテキスト変換できないことがあります。

トレーニングは、ソフトのウィンドウ上で右クリックして、メニューから「構成」→「音声認識の向上」を選択して、チュートリアルに従ってください。

フリーソフトその2:Google音声認識

Google音声認識

WEB上でWord文書を編集できる、Googleドキュメント。ブラウザにChromeを使っている場合のみ、ここで標準ツールとして音声認識機能が使えます。メニューから「ツール」→「音声入力」を選択してください。マイクのアイコンが表示されるので、クリックして入力のOn/Offを切り替えます。

無言の時間が長く続いたり、長い文章を入力していると、時々一切の音声を受け付けない状態が発生することがあります。一度アイコンをクリックしてOffにしてから、あらためてOnにしなおして入力を再開しましょう。

ブラウザはChromeのみ・入力先はGoogleドキュメントのみという、限定された状況下でしか使えませんが、こちらはトレーニングなしで最初から高い精度を発揮します。

どちらも、音声による入力を聞き取るときに、日本語としての前後の文脈も含めて判断材料としています。
両方を簡単に使ってみた感じでは、Windowsのほうが若干日本語の文法に厳しいと思いました。
Googleのほうが少しばかり口語でもちゃんと認識してくれる気がします。