第42回岐阜県アマチュアゴルフ選手権は21日、岐阜県可児市の日本ラインGC西C(6850ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、通算1アンダーで並んだ黒田智之(美濃加茂高3年=写真)が酒井進(岐阜北)をプレーオフで破り、優勝した。
プレーオフ1ホール目の1番パー5。約3・5メートルのバーディーパットを決めた黒田は小さくガッツポーズ。5月下旬の中部アマで33位に沈み「もう、ゴルフを辞めたい」とションボリしていた姿は、1カ月も過ぎないうちに、もう消えていた。
悩みの元はパットだった。1メートル前後がことごとく入らない。そんなゴルフは黒田でなくても辞めたくもなるものだ。そのパッティングを短期間でどう修正したのか?
「一度真っすぐ立って、それから重心を落として構えるようにしたら入るようになった」と言うが、まだ半信半疑でもあったらしい。そんな黒田を救ったのが、突然の雷雨による中断だ。13番で2メートルのパーパットを残したところで中断のサイレンが鳴った。
約30分後に再開。しっかりと入れた黒田は「あの中断で落ち着けた」と振り返った。次の14番でバーディーを取り、11番のボギーを消した。17番では第1パットが2メートル弱オーバーしながらも入れ返し、最終18番パー5では奥のバンカーからの3打目をlメートル強につけるバーディーでプレーオフに持ち込んだ。
これで県ジュニア、県学生、県アマと、現在取れる岐阜県のタイトルは全て手に入れた。