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【サッカー】

森保ジャパン、強豪ウルグアイと価値あるドロー “東京五輪の星”三好が2発

2019年6月22日 紙面から

日本-ウルグアイ 後半、2点目のゴールを決め、岡崎(18)と喜ぶ三好=ポルトアレグレで(ゲッティ・共同)

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◇南米選手権 日本2-2ウルグアイ

 【ポルトアレグレ(ブラジル)松落大樹】サッカーの南米選手権1次リーグC組の日本は20日(日本時間21日)、当地での第2戦でW杯優勝経験もある強豪・ウルグアイと2-2で引き分けた。前半25分、右サイドでパスを受けたMF三好康児(22)=横浜M=が右足で先制弾。その後、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)によって与えたPKを相手FWルイス・スアレス(32)=バルセロナ=に決められて同点とされたが、後半14分に再び三好が加点。同21分に追いつかれてドローとなったが、強豪相手に2度のリードを奪う大健闘だった。

 迫り来る世界レベルの強豪にも気後れすることなく、堂々たる戦いで2度のリードを奪った。

 立役者は背番号11だ。まずは前半25分。三好が柴崎の左から右への大きなサイドチェンジからゴール前へ突進。「ボールを奪った後、サイドが空くのはイメージしていた。狙い通り」。利き足とは逆の右足で、名手GKムスレラのニアサイドを抜いてみせた。

 伏線があった。先制点の9分前。右サイドから中央へカットインして、左足を振り抜いた。枠は外れたが「左で打っておいたことによって、相手も少し左を警戒してきた。イメージ通りに打てた」。迷いはなかった。さらに1-1の後半にはこぼれ球を見逃さずに2得点目のゴール。後半38分に久保建と交代したが、世界レベルの選手がそろう一戦でマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

 東京五輪世代中心の若き日本代表。チリ戦では闘う姿勢よりも慎重な印象が目立ったが、ウルグアイ戦は違った。主な理由は2つ。一つは岡崎、川島といった経験豊富な選手の存在。主将を務めた柴崎と共にチームの屋台骨を形成して安定感をもたらした。

 さらに中2日とタフな日程で強豪を迎え撃つため、森保監督は試合前日のミーティングで、これまでのA代表のプレーをまとめた「コンセプト映像」を使用。肉体に負荷をかけずに、意識を統一させる狙いで、岡崎が「チリ戦も悪くなかったけど、より整理されたサッカーができた」と振り返れば、2得点の三好も「うまく考えを共有できていた」。

 8強入りへ望みをつなぐ勝ち点1。間違いなく健闘と言える。ただ、勝つチャンスがあったのも、紛れもない事実。「(次戦の)エクアドルも日本に勝ちたいと思ってくる。ガチンコ勝負。(大会前の)プランの中では、突破のためにここで勝つというのがある。間違いなく一番重要な試合」と柴崎。この勢いをさらに加速させ、勝利をつかむ。

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