トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ソフトB、大技&小技で6回一気に6得点で逆転勝ち 今日にも交流戦V

2019年6月22日 紙面から

6回表2死満塁、甲斐が三塁前に同点内野安打を決める

写真

◇ソフトバンク8-3巨人

 ソフトバンクは0-2の6回に上林のソロ、甲斐のセーフティーバントで追い付き、代打福田の満塁本塁打で勝ち越した。8回に松田宣の17号2ランで差を広げた。千賀は6イニング2失点で7勝目を挙げた。巨人は中盤から投手陣が崩れた。

 意表をつく小技と、ど派手な大技で、ついに「満塁の呪縛」を解いた。1点差に迫った6回2死満塁。甲斐が度肝を抜く奇襲に出た。

 1ストライクからの2球目。セーフティーバントを三塁前に転がし、一塁へ頭から滑り込んだ。この間に三走のデスパイネが同点の生還。打線は前日まで満塁で28打席連続無安打だったが、意表をつくバント安打で終止符を打った。

 甲斐が「(満塁の連続無安打は)考えていなかった。1球に集中していった」と気迫で「満塁の壁」を破ると、ど派手は一発も飛び出した。

 なおも満塁で、代打の福田が代わったばかりの左腕森福のスライダーを右翼席へ。5号勝ち越し弾は、プロ13年目で初のグランドスラム。

 「(甲斐)拓也が必死につないでくれて、何とか勝ち越し打を打とうと思った。同期の森福さんから打てたことがうれしい」。値千金の一発に、顔をくしゃくしゃにした。

 かわいがってくれた先輩への「恩返し弾」でもあった。高卒でプロ入りした福田は、社会人出身の森福から何度となく食事に誘われ、励まされた。2014年には右膝と左肩を手術し、ほぼ1年間リハビリ。「1軍に戻ってきたら時計を買ってやる」という左腕の言葉を励みにし、翌年に約束通り腕時計をプレゼントしてもらった。

 成長を見せつけた福田の一発で突き放し、快勝。チームは22日にも交流戦8度目の頂点に立つ。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ