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【茨城】「引きこもり 多様な人いる」 殺傷事件など受け、水戸で当事者ら話し合い
川崎市で男(51)が児童ら二十人を殺傷した事件や、元農林水産事務次官が長男(44)を殺害した事件を受け、引きこもりの人の就労を支援する水戸市の団体「グッジョブセンターみと」は、当事者らが体験や解決策について話し合う会合を市内で開いた。「第三者とつながり、新しい価値観を得ることが大切」「引きこもりにもいろんな人がいる」との声があった。 (山下葉月) 会合は十九日にあり、当事者の男女や保護者ら約四十人が参加した。 長年引きこもっていた男性は、精神科のデイケアに通い、さまざまな人と会うことで「困っているのは自分だけではない」と思うようになり、社会復帰を果たしたという。「引きこもりに効く特効薬はないと思う。一人一人に合った外に出る方法を考えることが大切だ」とした。 別の男性は「出たくても出られない人、自分で出ないと決めた人、自分では外に出ているつもりでも、周囲から外に出ていないと思われている人がいる。いろんな人がいることを分かってほしい」と訴えた。 センター長の小鷹美代子さんは「引きこもりは怠けているイメージがある言葉だが、当事者は必死に解決しようと戦っている。今回の事件を、社会問題として考えるきっかけにしてほしい」と話した。 毎週水曜を「相談日」に設定している。開業は午前九時半~午後四時。 問い合わせはセンター=電029(291)8990=へ。
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