『天国から来た男』感想

この記事に触発されて購入した『天国から来た男』が昨日届いたので早速遊んでみた。

 第一印象は、とにかく荒削りw まずプレイ開始してから何していいかまったくわからないw またシナリオ自動生成の影響か、時々会話がトンチンカンになってる。
内容やゲームシステムは事前にいろいろなレビュー記事読んでいたのでさほど新鮮味はなかったが、この荒削りさにはびっくりした。

 しかし、それでもなんとかゲームを進めていき様々な人間と出会っていく過程で、このゲームにたいする評価がどんどん変わっていく。

 このゲームは、期限付きで生を与えられた主人公が、まったく見知らぬ土地で一ヶ月過ごすというもの。まず、最初の数日は人と出会えない。もしくは会話がまったく続かない。それが、ゲーム中で何回か会って話すうちに、徐々に人間関係が変化していく。他人から始まって、知り合い、友達、付き合い… また、その関係も第三者を経由して評価されたりと、芸が細かいシステム。
そう、最初に人と知り合いになること、人間関係を構築することの難しさをゲームに取り入れている。

 あっという間にゲーム内で一ヶ月は過ぎるわけだが(一巡するのに2時間くらいか?)、ラストにもうひとつ仕掛けがあった。決まったシナリオがないのに、日々の積みかせねが物語になる瞬間。
ネタバレするのはアレだけど、多分このゲームやった人はみな、この部分でこのゲームへの評価は変わるのだろね。

 せっかくだから、二順目をプレイし始めた。一巡目では、男女が半々くらいの登場人物だったが、二順目はなぜかほとんどが男…
そう、そんな都合よい人生ばかりじゃない。最近読んだマンガ『ネムルバカ』で、『私は誰かの人生の登場人物Aなのかも…』というくだりがあったけど、このゲームはまさにそれを存分に味あわせてくれるホロ苦い作品。