米大リーグは19日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)はトロントでのブルージェイズ戦に「3番・指名打者」でフル出場。6打数2安打で、今季14度目のマルチ安打をマークした。
「(5月7日の)復帰当初に比べると、体は動いてきている」。その言葉通り、この日はバット以上に足で魅了した。2回、一塁線に高く弾んだ打球でベースカバーの投手と競争になり、一瞬早く一塁を駆け抜けた。6回は左翼左への安打に迷わず二塁を狙い、これも大谷の勝ち。2015年に無断で来日せずに契約違反でDeNAを退団した左翼手ルルデス・グリエルは、刺せなかった大谷に目をやると「F××K!」と悪態をついた。
大谷は5月にゼロだった二塁打が、6月は既に4本目。1回は今季3個目の二盗も決め、「盗塁のスキルはそんなにない」と言いつつも「一塁までも、二塁に滑るまでもいいタイムが出ていると思う」と手応えを口にした。チームも3連勝で4月13日以来の貯金生活に入った。