トーナメント中盤からシートオープンするプレイヤーが増え、テーブル数もどんどん減っていきます。
残り10人ほどになると、ファイナルテーブルでのプレイになります。
一つでも順位を上げる!
トーナメントは、順位ごとの賞金に傾斜がついています。
そのため、終盤は一つでも順位をあげることに注力しましょう。
まず、意識する必要があるのがバブルラインです。
バブルラインとは、賞金が出る順位の一つ前を指します。
賞金が出るかゼロかの境目になるため、プレイヤー全員が生き残りを賭けて非常に固くなります。
場合によっては、モンスターハンドでも降りることを考えます。
そういった心理を利用して、チップリーダーは非常にプレッシャーを掛けやすい状態になります。
レイズすれば全員が降りるため、簡単にブラインドを奪えます。
ショートスタックを飛ばせ!
順位を上げるにはどうすれば良いかを考えると、ショートスタックを飛ばすことがゴールとなります。
ショートスタックのオールインに対して誰かがコールしたときは、参加するならコールで回します。
出来るだけ参加者を増やして、ショートスタック以外の誰かが勝てばよいという状態にします。
もしレイズをして他のプレイヤーを降ろしてしまった場合、もしかしたらそのプレイヤーが最終的には勝ってショートスタックを飛ばせていたかもしれません。
それがレイズをして降ろしてしまったために、ショートスタックが勝って復活してしまう結果になることがあります。
そのため、ショートスタックのオールインは、みんなで飛ばすことを考えてコールで回しましょう。
ヘッズアップはナッシュ均衡を使って最適プレイする
ナッシュ均衡とは、すべてのプレイヤーが最善の戦略をとっている状態であり、そこから変化せず均衡している状態を差します。この概念は、有名なゲームの理論に出てきます。
ヘッズアップでお互いが最善のアクションをすると仮定して、どのようなアクションをすれば最適なのかを導き出すためのモデルです。
前提として、プレイヤーはどちらもオールイン or フォールドしかできないとします。
※レイズも可能ですが、ポットコミットしてしまうためオールインでもコールせざるを得ず、それなら最初からオールインしたほうが相手を降ろせる可能性があってマシという状況です。
ポーカーは順番にアクションするため、先にアクションする側は次のように考えます。
(先のアクション:BTN)
- オールインして相手がコールしたとき、オッズは2倍になる。
- そのオッズに必要な勝率は50%以上
- 現段階において相手のハンドはランダムハンドであり、それに対して50%以上の勝率があればオールインしたほうがよい
ランダムハンドに対して50%以上の勝率があるのはすべてのポケット、Ax、Kx、絵札2枚というところでしょうか。
これらのハンドが来たら、先にアクションする側はオールインすることが最善の戦略となります。
さて、このアクションを受けて後にアクションする側は次のように考えます。
(後のアクション:BB)
- 先にオールインしてきたプレイヤーは、ナッシュ均衡を知っている
- すなわち、ランダムハンドに対して勝率50%以上あるハンドレンジでオールインしている
- 相手がオールインするハンドレンジに対して、自分の勝率が50%以上あればコールしたほうがよい
この場合、コールできるのはポケット、Ax、絵札2枚の組み合わせだと思います。
ヘッズアップのハンドレンジは、複数でプレイするときと比べて非常に広いです。
そんなとき、ナッシュ均衡の概念を知っていると、ハンドレンジの基準を知ることができます。
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