弓道考察モノローグ

合い言葉は肩甲骨

外竹のあてゴム

今回は外竹につけるあてゴムについての話です。

 

普段あなたは外竹にもあてゴムをつけていますか?

 

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内竹側(角見を効かせている側)には皆さん好みのあてゴムをつけていると思いますが、外竹にはあまりつけない人もいるのではないでしょうか。

私は外竹側にもある程度肉厚なあてゴムを貼ると左右の矢所のブレを減らせると考えています。

 

と言うのも以前の記事で弓返りは弓の中心を軸とするのが良いと言った事と関係がありますので、まずはこちらの記事をご覧ください。

 

弓返りの軸は弓の中心か内竹の角か、外竹の角か - 弓道考察モノローグ

 

以上の記事の通り弓返りの軸は弓の中心を軸とすると良いのですが、外竹に肉厚なあてゴムを貼っておくことでこのゴムが成す弧が弓返りの時に虎口を舐めるように回転することで理想的な動きをすると思われるからです。

 

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 ※赤いラインの弧が手の平(虎口)を滑らかに滑ってゆく

 

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もしも①の様に外竹側に薄い、もしくは全くあてゴムのない状態で握りを作ってしまうと角を支点にパタンと開くような離れになってしまう。これは先程の記事で説明した外竹を軸にした弓返りに相当します。

しかし②の様にある程度肉厚で丸みを帯びた形状の外竹ならば、側木と外竹との接線の傾きのズレを小さくする効果がうまれるのでなめらかな弓の回転運動が発生します。そのため急激な回転や弓の挙動が起きないので定性的な矢飛びが期待できると思います。

 

あまり、このあてゴムについて触れる方はいませんが試す価値はあるのではないでしょうか。