3本立て
かつて、映画は2本立てが当たり前で、それがいつからでしたか、1本のみになり、しかも1回ごとに総入れ替えをするようになったので、続けて繰り返し観ることができなくなったのは残念至極。 ですから昔は、暇な大学生時代などには、1日中映画館で過ごすなんてことも可能だったわけですが、もうそんなことは不可能になってしまいましたし、「名画座」のようなところも仙台には皆無で(たまにかつての名画を上映することもありますが)、映画好きには不遇の時代になったと言えるかもしれません。 まあ、その分VODやWOWOWのようなものができたのは、我々のような人間にとっての救済策として、ありがたく享受しているわけでもありますが。 で、今日は3本立てにしました。 『マルクス・エンゲルス』(2017年 ドイツ・フランス・ベルギー 118分 原題は『若き日のカール・マルクス』)はタイトル通り、『共産党宣言』を一緒に書くまでのマルクスとエンゲルスの出会いからを描いたもので、200年近く前のヨーロッパを転々としていた彼らの生活が見えてきます。 マルクスはその晩年まで経済的に苦しい生活を送り、一方工場の経営者の息子であるエンゲルスは、そうしたマルクスを援助しながら、同じ目標に向かって助け合う人物として描かれます。 当時の、過酷としか言いようのない労働状況下で搾取され尽くしていたのは、大人だけではなく小学校にも通えないようなこどもたちもであり、ゆうに10時間を超える労働時間のもと、危険極まりない…