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【サッカー】

浦和、尻に火! ホームで痛い逆転負け

2019年6月20日 紙面から

浦和-蔚山 前半37分、ヘディングで先制ゴールを決める浦和・杉本(中央)=埼玉スタジアムで

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◇ACL決勝T1回戦 蔚山2-1浦和

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は19日、ホームアンドアウェー方式の決勝トーナメント1回戦第1戦が埼玉スタジアムで行われ、2大会ぶりの優勝を狙う浦和は蔚山(韓国)に1-2で逆転負けを喫した。浦和は前半31分、FW杉本健勇(26)の得点で先制したが、同42分に追いつかれ、後半35分に勝ち越しゴールを奪われた。第2戦は26日に行われる。

 たった二度の危機、蔚山の急襲が思わぬ致命傷になった。「決めるべきところで決める、抑えるべきところで抑えないと。こういう展開はいただけない」。観衆2万人超の埼スタは静寂に包まれ、槙野は腰を折った。

 難敵蔚山を開始から圧倒、支配した。前半37分、3カ月ぶりに先発した杉本が圧巻の先制ヘッド。勝てる。ただ、待望のゴールを手にした直後、「失点しないことが最大のテーマだった」(鈴木)というもくろみが音を立てて崩れた。

 5分後。右サイドに展開され、李根鎬(イ・グノ)がドリブル始動。対応したはずの岩波、森脇がなぜか寄せない。ゴール前で周敏圭(チュ・ミンギュ)のヘッドを許した。槙野ら3人は競ることさえできず、西川はシュートの軌道を目で追うしかなかった。

 後半36分には速攻で持ち上がる黄一秀(ファン・イルス)に誰も寄せない。あっけなくミドル弾をねじ込まれ、浦和は奈落の底に落とされた。

 ホームで痛恨の逆転負け。26日の第2戦に向け、西川は「ミラクルを起こさなければ。いい試練になる」。2年ぶりのアジア王者へ、浦和の尻に火が付いている。 (松岡祐司)

 

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