サヒョなんですけど、まずはサナの過去編から始まるのでサモが出てきます。まだホステスでもない、大学生の時の話を描きました。
サナの切ない恋心、同性愛だからという偏見にまみれた世の中。そんな描写があるので、閲覧注意です。ですが、中編、または後編からはサヒョが恋する話になります。
前置き長くてごめんなさい。
どうぞ、ご覧ください!!
サヒョ
昔からナヨンヒョンとジョンヨンとは交友関係があった。大学の先輩でしかも近所知り合いがあったところから俺たちは大学で再び仲を縮めた。俺は小さい頃からそこらへんの奴らよりはモテていた。そりゃ、嬉しかったけど友達の好きな奴が俺の事を好きだったり…と友人から恨みを持たれることもあり、複雑でしかなかった。
ジョ「お前は悪くないよ。」
ジョンヨンにそう言われ、まぁな。と軽く受け流す。だけど仲良くなった奴に嫌われるなんてさほどメンタルが強くなきゃ慣れる事はないだろう。ジョンヨンはモテる事を知らない。鈍感ってやつ。「友達よりはモテてるって言われるけど俺にはわかんねえわ」と首元を掻く仕草はかなりのイケメンで。女からモテる理由もなんとなくわかった。
高校卒業も学ランだったから第2ボタンやらなんやらを持ってかれて俺の学ランはボタンが全て無くなった。センコーからは「おーお前モテるなぁ」と嫌味ったらしく言われた。そりゃお前よりはな。と聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。きっとあんなハゲには聞こえてないと思うけど。
高校唯一の好きな奴が、担任の先生だった。廊下ですれ違って「卒業おめでとう」と言われた時には気持ちが抑えきれなくなって言おうとしてしまった。だけど先生の左薬指にはめられた指輪を見て「あざっす」と適当に返した。本当は俺があの先生の隣にいたんじゃないかと妄想を膨らませる。もしそうだったら俺は第2ボタンなんて貴方のためだけに、取っておくんだろうな。
大学に入るとすぐ、ヒョンとジョンヨンから話があると言われ部屋に行くと
ジョ「俺、ナヨンさんと付き合い始めた。」
サ「まじ?」
ジョ「サナは前、両性愛者だって言ってたから言っても引かれないかなって思って…それにサナにだけは隠し事したくなくてさ。」
サ「そりゃ引かへんよ。ほんまおめでとう」
そういうと安心した笑みを浮かべた2人に置いてかれた気がした。2人だけの空間に邪魔はできない。そっとその場から立ち去った。
心理学部。俺の入る大学には心理専門の先生がいると聞いて心理学部を選んだ。特に将来心理学の方に進もうとは考えたことないけれど人について知りたいと思って入ることに決めた。楽しいと思えたら将来もそれを有効に使っていこう、と道筋は立てた。
モ「お隣いい?」
そう言ってきたのは、可愛い女性。かと思いきや、やけに声が低い。
サ「ん?男性っすか?」
モ「え?俺、男やで笑」
サ「あ、女かと思うくらい華奢やな。」
モ「よく言われるねん。やっぱ童顔やからかな。」
サ「可愛いやん。」
それが本当に第一印象。年齢も同じで、可愛くてなのに男らしくて惚れてしまう。なんてそんなこと言ったら気持ち悪がられるかな。
ずっとバイとして生きてきた俺は信用してる友達にカミングアウトする度に両性愛者だからと気持ち悪がられたこともあった。
だから言えないしモモにだけは裏切られたくなかった。だから日に日に好きになっていくなんて苦しくてたまらなかった。
モ「…サナみたいにモテたいわ」
そう言ってモモは泣いた。急なことで頭が真っ白になった。モテても良いことはない。いや、俺がモテるなんて妬み、まるで誰かに恋してるかのようにモモは呟いた。
サ「なんでそう思うん?」
モ「好きやった子に振られたねん。」
サ「…好きな子いたんや…」
結局俺は大学卒業式までモモに好きだということはできなかった。
その頃、俺はモモに告白しようと決めた。わかってる、ダメ元で。んなの当たり前だ。だからジョンヨンに打ち明けた。段々泣けてきたけどジョンヨンは静かに「辛かったね」と相槌を打って聞いてくれた。
ジョ「告白したいならすればいい。モモは優しい奴だからその告白を無駄にするようなことはきっとしないよ。」
その言葉通りだと思う。
サ「ずっと好きやったねん、ごめん。」
モ「謝らんといてや。ありがとう。でもな、俺…異性愛者やねん。ほんま、ごめん。気持ちは受け取られへん。」
サ「…っ、ごめ…」
モ「泣かないでや…」
その場に座り込んでしまうくらい俺は泣いてしまった。モモが困ってるのもわかる、わかるけどそう思うともっと涙が溢れる。
サ「ももや…聞いてくれて…ありがとう。」
モモの手首を掴んでただそう言った。
モ「さな…」
卒業後、モモは「ありがとう」とLINEをくれた、そして「また一緒に遊ぼう」と安心させてくれた。それにすら敏感になり涙が伝ったのを見てジョンヨンが「重症だね」と笑った
泣くなんてダサいな、俺。
ジョンヨンは言った。
「一緒にホストクラブで働かない?」
To be continued …