『キーリ』

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キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。冬の長期休暇初日、キーリは〈不死人〉の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知り合う。キーリは、勝手に彼らの旅についていくことにするが…―
まずはこれ!
キーリとハーヴェイの関係性がたまらなく好きです。
荒野の惑星、スチームパンク、旧式ラジオ…などの単語に惹かれる方はぜひ。
『ダブルブリッド』

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特異遺伝因子保持生物、通称「怪」の血を受け継ぐ少女、片倉優樹はその力と銀髪から「白髪頭」と呼ばれ怖れられていた。ある日、特殊部隊「EAT」へ協力中、優樹は1人の人間の青年と出会う。青年の名は山崎太一朗。「EAT」の一員である太一朗の直情的な言動に最初は不安感を覚える優樹であったが、徐々に彼の飾らない正確に好意を抱くようになるが…―
小説だからこそ出来る描写が満載です。文章を読んでいるだけでこちらまで痛みを感じるような気がする。
好きな方には怒られるかもしれませんが、全巻読んだ上で、私はやっぱり1巻が1番好きです。
4巻くらいからの展開が辛くてな…
読み進めれば読み進めるほど、そうなるしかないと分かっていても、優樹たちの進む道に心が痛みます。
『陰陽ノ京』

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時は平安。陰陽道の名門に生まれたにも関わらず、家業である陰陽道を捨て、文章道を選んだ一人の青年がいた。青年の名は慶滋保胤(よししげやすたね)。保胤は大陰陽師・安倍清明の依頼に応じて近頃都に現れた外道法師の素性を調べ始める。だが、それはとてつもない怨念と呪いが渦巻く事件へ保胤を導くきっかけに過ぎなかった…―
面白い!
平安もの、陰陽師、魑魅魍魎…などのワードに心ときめく方には大変オススメです。
自分を一途に慕う年下の美少女(男物の装い、言葉遣い)に振り回される穏やかな青年…にピンと来る方も!
私は吉平と貴年が好きです。少年少女は良い!
『タイム・リープ あしたはきのう』

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鹿島翔香は高校2年の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。「あなたは今、混乱している。若松くんに相談しなさい…」 若松和彦は校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも彼は翔香に何が起こっているのかを調べ始めるが…―
面白くて最後まで一気に読みました。進学校の描写がリアルだと思う。
若松くんの秀才っぷりがとても良い。
「時をかける少女」がお好きな方はぜひこちらもどうぞ。
『ミミズクと夜の王』

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魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いは、たった一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがり屋のミミズクと、人間嫌いの夜の王。すべての始まりは、美しい月夜だった…―
電撃文庫らしくない表紙ですが、読み終わるとこれしかない!と思えます。
登場人物たちの思いに揺さぶられ、読みながら泣きました。
「何が善で何が悪か」なんて置かれた立場で変わるもので、「何が不幸で何が幸せか」なんて答えはその人の心の中にしかないんだと思う。
『MAMA』

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海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたからだ。そこには、数百年前に封印されたという〈人喰いの魔物〉が眠っていた。トトは魔物の誘いに乗る。魔物はその封印から解き放たれ、トトは両耳を失い、そして強い魔力を手に入れた…―
これも好きです。
内容ももちろんですが、あとがきも印象に残りました。
紅玉いづきさんの物語を読んでいると、それがたとえ綺麗な感情ではなく歪なものであっても「登場人物たちの強い感情は読み手の心を確かに動かす」ことを実感します。
『雪蟷螂』 (ゆきかまきり)


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涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、一つの約束がなされた。それは、想い人を喰らう「雪蟷螂」とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は世代を超えて交錯する人々の思いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか…―
それぞれに違う愛の形。
あとがきによると「愛しているから貴方を喰べたい」、そんな話とのこと。
定期的に読み返したくなります。
『毒吐姫と星の石』

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全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』 姫君は唯一の武器である声を奪われた。星の石ひとつ抱き、絶望と共に少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークへ…―
『ミミズクと夜の王』の続編。またこの世界の話が読めて嬉しかったです。
王子が好き。
『キノの旅 the Beautiful World』

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世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話―
これはやっぱり外せません。
「キノの旅」好きの中でも、それぞれお気に入りの話や好きな部分が全然違うのが面白いところ。
『
フォーチュン・クエスト』


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パステルは、16歳の冒険者。職業はマッパー兼詩人。それから、パーティのクエストの記録係も担当している。メンバーは戦士のクレイ、盗賊のトラップ、エルフのルーミィ、物知りなキットン、巨人族のノル。大冒険を夢見つつも、冒険者としてはまだ駆け出しで小さなクエストを重ねる毎日。そんなパステルたちがひょんなことから、凶悪なホワイトドラゴンの棲むダンジョンに向かうことになってしまい…!?―
自分でラノベを買い始めるきっかけになった作品。
それまでは友だちからオススメしてもらったり、図書館で借りたりしていたのですが、この作品から自分でも買い始めました。
好きになったときには既にかなりの巻数が出ていたので、お小遣いをもらうたびに1巻ずつ揃えていった思い出。
途中の巻で読むのが止まっているので、また読み始めたいです。
『デュアン・サーク』

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「フォーチュン・クエスト」の中でたびたび語られる、伝説の勇者デュアン。だが、後に勇者となるこの人物も、最初は冒険を夢見て旅立った、一人の駆け出し冒険者であった。パステルたちの活躍している時代から遡ること100年前。勇者デュアンの歴史が、今始まる…―
『フォーチュン~』と同じ作者さんの別シリーズ。こちらも好きです。
主人公のデュアンが少しずつ成長していく様子が読んでいてとても楽しい。
私も雪豹に乗りたい…気高いもふもふ素晴らしい…
『はたらく魔王さま!』

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世界征服まであと一歩だった魔王サタンは、勇者に敗れ、異世界『日本』の東京・笹塚にたどり着く。そんな魔王が日本でできること。それはもちろん世界征服!…ではなく、駅前のファーストフード店でアルバイトをしながら生活費を稼ぐ、いわゆるフリーター生活だった!その頃、魔王を追って時空を超えた勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして日本経済と戦っていた。そんな二人が東京で再会することになり…!?―
アニメで知り、原作も手に取りました。
考えてみたら、ものすごく久々に買った電撃文庫かもしれません。
魔王と言えど、見知らぬ土地で生活するって大変だよね…。生活感あふれる描写につい共感してしまう…。
そしてみんな可愛い!
すらすらと読める文体ではないんですが、楽しさとキャラクターの可愛らしさは抜群です。
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